格安SIMのOCNモバイルONEを実際に5年以上利用した感想と口コミレビューなどをお伝えする。
この記事はこんな人におすすめ!
- 宣伝ではなく実際に長期間OCNモバイルONEを使用した人の感想と口コミが知りたい
- 良い部分だけではなく、残念な点も知りたい
- 当たりさわりのない情報ではなく真実の口コミ情報が知りたい
OCNモバイルONEとは
OCNモバイルONEはNTTコミュニケーションズが運営している格安SIMカードの通信サービスの名称で、NTTドコモ(docomo)回線を利用することが出来る。
同じNTTグループであるドコモとの親和性を期待できるのが最大のウリになる。
つまり、ドコモと同じNTTグループ会社なので他のドコモの回線を利用している格安SIM会社に比べて通信品質と速度に融通をきかせてもらえるという期待感があるわけだ。
ONCモバイルONEのプランと料金
OCNモバイルONEのプランは大きく別けて下記の3つある
- 音声対応SIMカード:
データ通信、ショートメールサービス、音声通話 - SMS対応SIMカード:
データ通信、ショートメールサービス - データ通信専用SIMカード:
データ通信
音声通話ができるプランが一番高くなっている。
なお、これらの名称の最後に「SIMカード」と付いているように、物理的なSIMカード毎に利用できるプランに制限がある。
つまり、上記の①~③の料金プランを変更するとスマホに入れるSIMカードが変更になるので、その都度に変更手数料が発生することになる。
同じカテゴリ内の通信容量の変更だけの場合は手数料は発生しない。
①音声対応SIMカードの月額料金プラン
2021年4月1日から始まった音声対応SIMカードの新料金は下記の通り。
1ヶ月の通信容量 | 税込月額料金 |
---|---|
500MB | 550円 |
1GB | 770円 |
3GB | 990円 |
6GB | 1320円 |
10GB | 1760円 |
②SMS対応SIMカードの月額料金プラン
1か月の通信容量 | 税込月額料金 |
---|---|
3GB | 990円 |
6GB | 1320円 |
10GB | 1760円 |
③データ通信専用SIMカードの月額料金プラン
1か月の通信容量 | 税込月額料金 |
---|---|
3GB | 780円 |
6GB | 1080円 |
10GB | 1480円 |
OCNモバイルONEの残念なところと良いところ
実際にOCNモバイルONEを5年以上使用してみて感じた残念な点と良い点を挙げてみた。
残念なところ
料金体系は安いのは良く分かるのだが、それ以外の手数料込の必要合計額が不鮮明で非常にわかりにくい。つまり、明朗会計ではない点が残念なところになる。
そのなかで最も困ったのは下記の3つの契約変更や追加をしたときだった。
- データ通信専用SIMカードからSMS対応SIMカードに変更したとき
- 追加でスマホをもう1台使えるように「容量シェア」を申し込んだとき
- 追加(2台目)スマホでの050plusの初期設定をしたとき
上記3つの契約時のわかりにくい点以外にも2点を加えて残念なことろをピックアップしてみた。
①データ通信専用SIMカードからSMS対応SIMカードに変更したとき
3年ほど前、ショートメールを使えるようにするためにデータ通信専用SIMカードからSMS対応SIMカードに変更したのだが、その手続きが非常にめんどくさく、さらに手数料が幾らかかるのかがWebサイトの情報だけでは非常にわかりにくかった。
加えて、通常なら支払う必要のある事務手数料3千円が無料になるキャンペーン中だったのだが、その適応条件がややこしく、電話で問い合わせたことがある。
②追加でスマホをもう1台使えるように「容量シェア」を申し込んだとき
家族用にスマホをもう1台追加して、1か月のデータ通信容量をシェア(共有)できるようにしようとしたときも、Webサイトの情報だけでは非常にわかりにくかったので電話のサポートを利用した。
このようにNTTが母体の古い会社だけあって諸条件などの記載が細かく、保険の約款や契約書のように、細部を見落とすと不利益を被る可能性がある。クレジットカード決済しか対応していないため実際の引き落とし額に気づかない可能性があるので注意してほしい。
例えば、Webサイトの説明が簡潔ではなく一目瞭然とはいかない。とにかく料金の発生有無の条件がわかりにくい。意図的にわかりにくくして手数料で儲けているのかと邪推してしまうほど。海外のWebサービスなどと比較すると日本企業の悪い点であるわかりにくい表現が多い。
つまり、完全新規の申し込みのときはWebサイトの情報だけでも足りるのだが、それ以外の契約変更などの各種の変更手続きで支払う必要のある総支払額がとにかくわかりにくいのだ。
料金発生のフローなどの諸条件を複雑にしているため非常に分かりにくい。もっとシンプルに記載できると思うのだが、なにかしらの意図があってわざと分かりにくくしているのかと思ってしまう。シンプルにわかりやすく書くと気づく人が増えるのでわざとわかりにくく難解に記載しているのではないだろうか。つまり、利用者(お客さん)のことよりも会社の利益を優先しているということが伺い知れる。
③追加(2台目)スマホでの050plusの初期設定をしたとき
家族用にSMS対応SIMカードを申し込んだときに同時に050plusも追加で申し込んだ。1つの契約の中に050plusというスマホアプリのIP電話サービスで使える電話番号(050から始まる番号)が2つある状態だった。
問題が発生したのは、家族のスマホで追加した050plusを利用できるようにアプリの初期設定をしている時だった。
画面には「初期パスワード」と記載されているだけで、契約者本人だけが知っているパスワードなのか家族が決める(家族が任意に設定する)パスワードなのかの記載がなく、家族が任意で決めたパスワードを入力したらパスワードロックが掛かってしまい、それ以降、初期設定ができなくなってしまった。
しかたなく、OCNのサポートに電話で問い合わせてパスワードロックの解除をしてもらったことがある。
ちなみに、050plusの初期設定では契約者本人のパスワードを入れるのが正解だ。
つまり、パスワード類は1契約内で共通になる。
このように、不親切かつ不明瞭な画面表記の箇所があることも残念な点だった。
まあ、小さいスマホ画面内に細かく記載するスペースがないというのも理解はできるし、契約者本人以外が初期設定することを想定しておらず、容量シェアは契約者本人1人が複数個のスマホ使うのを前提としているようだ。100歩譲ってそれも納得できる。
ただ、契約者のパスワードという表記があればパスワードロックになることはなかったと思う。
花火大会などの混雑時は圏外になる
残念な点のもうひとつは、都内の花火大会等の混雑時は圏外になって使用不可になることだ。
ちなみに、おなじドコモ回線を利用しているキャリア版ドコモのSIMを利用しているスマホは圏外になっていなかった。
キャリアの通信回線を間借りしている格安SIMの特長でもあるのでしかたがない。
通信品質が安定しない
通信品質が遅く安定しないときがある。これは最近になってとくに頻繁に感じられるようになった。地域によって異なるのか等の詳細や原因は不明。
良いところ
NTTコミュニケーションズが運営しているサービスなので電話サポートや相談が無料で使える点が最大のウリであり良いところになる。
良いところはこの1点だけになる。
OCNモバイルONEを利用するときの注意点
OCNモバイルONEを利用するときの注意点は最初に契約した料金プランから他のプランに変更するときにSIM変更手数料として3300円発生することだ。
それにプラスしてSIMカード手配料として433円かかる。
合計で4千円近い金額になる。
このように、将来的に安いプランが出てきてもプランを乗り換える度に変更手数料として数千円が発生することになる。
キャンペーン中などで手数料が発生しないときもある
まとめ
OCNモバイルONEはNTTコミュニケーションズが運営していてドコモと同じNTTグループの格安SIMなので安心感は非常に高い。くわえて、電話のサポートが充実していて無料で利用できるのは素晴らしい。
ただし、すべて電話のみで契約完了はできないことを付け加えておく。
いっぽう、Webサイトの情報だけでは必要な諸費用やらがわかりにくいのが残念な点だ。
なので、Webサイトの情報だけを見て申し込むよりも、電話でサポートに聴いたほうが早い場合が多い。
ただ、ONCサポートの担当者によっては知識量に差があるので質問しても回答に時間が掛かることも多い。それも当然で、新プランやらキャンペーンの有無などによって回答内容も変わるからだ。Webサイトに載っている情報だけでもややこしいのに、間違えないように電話で伝えるのはさらに大変だ。
新規契約時と契約変更時とでは発生する料金が異なってくるのでシンプルに、そして明瞭に手数料などを含めた合計金額をWebサイトに載せてもらえるとわかりやすくて助かるのだが。
とはいえ、普段スマホを使っているときにはまったく問題は感じない。
残念な点で述べた、わかりにくい合計金額の表記に関しては似たような他の格安SIM会社もあるはずだ。
当記事を参考にOCNモバイルONEを検討してもらえればと思う。