バッファローの外付けSSD SSD-PST1.0U3-BAを実際に購入して使ってた感想とメリット・デメリットを実体験レビューする。
この記事はこんな人におすすめ!
- SSD-PST1.0U3-BAの購入を検討している
- 実際に使った感想を知りたい
- ベンチマーク結果を知りたい
SSD-PST1.0U3-BAの発売は2023年11月
SSD-PST1.0U3-BAとは
SSD-PST1.0U3-BAはバッファローが販売しているコンパクトサイズの外付けSSD。
バッファローとは
バッファロー(BUFFALO)とは1975年に創業した名古屋に本社のある、PC周辺機器メーカー。
SSD-PST1.0U3-BAの特長
SSD-PST1.0U3-BAには下記の特長がある。
- コンパクトサイズで軽量
- USB 3.2 Gen 2に対応。※最大転送速度は10Gbps(1250MB/s)
- メーカー側公称値は最大読込み速度 600MB/s以上、最大書込み速度 500MB/s以上
コンパクトサイズで軽量
重さ4.6g、全長14.6mmとSSDとしては非常に軽量でコンパクトなサイズ。
USB 3.2 Gen 2に対応
USB 3.2 Gen 2×1に対応しており、当規格の最大転送速度は10Gbps(1250MB/s)。
最大読込み速度 600MB/s以上、最大書込み速度 500MB/s以上
メーカーの公称値は最大読込速度は600MB/s以上で最大書込み速度 500MB/s以上。
SSDとUSBメモリの違い
SSDはOS上では記録域として認識されるのでOSやアプリのインストールができる。
いっぽう、USBメモリはリムーバブルディスクとして認識されるのでOSなどのアプリはインストールできない。
SSD-PST1.0U3-BA レビュー
SSD-PST1.0U3-BAのレビュー。
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SSD-PST1.0U3-BAの仕様
容量 | 1TB | |
---|---|---|
インターフェース | UASP / USB 3.2 Gen 2 | |
対応規格 | NVM Express 1.0/1.1 | |
サイズ | 14.6×8×28mm | |
重さ | 約4.5g | |
SSDコントローラー | 非公表 | |
NANDフラッシュ | 非公表 | |
キャッシュメモリ | 不明 | |
シーケンシャル読込最大速度 | 600MB/s | |
シーケンシャル書込最大速度 | 500MB/s | |
書込耐性 | 非公表 | |
MTBF(平均故障間隔) | 非公表 | |
保証期間 | 1年 |
SSD-PST1.0U3-BAの外箱
SSD-PST1.0U3-BAの付属品
↑付属品はSSD本体と取扱説明書のみ。
取扱説明書
↑取扱説明書はバッファローの公式ホームページでも同じ内容のものをダウンロード・閲覧できる。
SSD-PST1.0U3-BAの外観
↑裏面にはシリアルナンバーが記載されている。
重量
↑4.2gで仕様の4.5gよりも軽い。
SSD-PST1.0U3-BA ベンチマーク
下記のフリー(無料)のベンチ―マークソフトを使ってSSD-PST1.0U3-BAの性能を検証してみた。
- CrystalDiskInfo (HDD/SSDの健康状態をチェック)
- CrystalDiskMark 8.0 (HDD, SSD, USBメモリなどの速度を測定するベンチマークソフト)
- AS SSD Benchmark (SSD専用のベンチマークソフト)
- ATTO Disk Benchmark (ストレージの転送速度を棒グラフで表示)
- AnvilBenchmark (MB/sやIOPS単位でディスク アクセス時間のテスト)
CrystalDiskInfo 基本情報と健康状態
↑温度が62度と非常に高温になっている。
CrystalDiskMark 8.0
ストレージの転送速度を計測するベンチマークソフトのCrystalDiskMarkを使って空の状態(0%使用時)で速度を計測してみた。
シーケンシャルデータのQ8T1の読込み実測値は626MB/s、書込みは約630MB/sと読書き共にメーカー側公称値よりも速度が出ている。
ベンチマーク(AS SSD Benchmark)
↑こちらのベンチマークソフトでも読込よりも書込みのほうが速い結果になった。
↑AS SSD BenchmarkのコピーテストのISOは2つの大きなファイル、Programは多くの小さなファイル、Gameは小さなファイルと大きなファイルの両方のコピー速度の計測結果になる。
ベンチマーク(ATTO Disk Benchmark)
↑ATTO Disk Benchmarkはストレージの転送速度を棒グラフで表示してくれるベンチマークソフト。
256KB以下サイズのデータは書込み速度のほうが速いが、512KB以上のデータは読込み速度のほうが速くなっている。一般的なM.2 MVMe SSDは16KBが境目になっているので、それよりも小さいデータサイズで読書きの速さが逆転している。
ベンチマーク(AnvilBenchmark)
↑AnvilBenchmarkはMB/sやIOPS単位でディスク アクセス時間のテスト結果も表示してくれるSSD用のベンチマークソフト。
↑こちらでも読込よりも書込みのほうが速い結果になった。
計測したPC環境のマザーボードはASUSの”TUF GAMING Z790-PLUS WIFI”で、マザーボード背面のUSB 3.2 Gen2 ポートに接続している。OSは”Windows 11 Pro”で、BIOSやドライバー類は最新の状態
SSD-PST1.0U3-BAのメリット・デメリット
SSD-PST1.0U3-BAを実際に使用した感想とメリットとデメリットをまとめてみた。
デメリット
SSD-PST1.0U3-BAのデメリットは1つ。
- 温度が高く、耐久性が不安
温度が高く、耐久性が不安
データ保存もしていない未使用の状態で、健康状態を確認したときは62℃と高温だったので驚いた。
ベンチマークの最中に最高80℃を計測している↓
PCに接続してから1時間経過後で、データ保存なし、アクセスなしの状態で52℃で安定していたと思いきや、再びCrystalDiskInfoで確認すると70℃まで上昇しているといった具合に挙動不審な温度変化をしている。
とはいうものの、断熱性が良いからなのか、72℃の時に素手で触れても発熱はほとんど感じられなかった。なのでノートPCなどの手の触れる箇所に接続していても、火傷をするほどの熱さにはならない。
それよりも、高温が原因で生じる半導体へのダメージのほうが心配だ。
表面積が小さいのと、発熱性はトレードオフの関係にある。
本体サイズが小さくなるほど高温になるのは避けては通れないので、こればかりはどうしようもなさそうだ。
ベンチマーク実施中に、サーマルスロットリング(温度上昇すると自動で転送速度を下げ、温度をさげる機能)が発動することはなかった。
メリット
SSD-PST1.0U3-BAのメリットは下記の1点。
- 軽量でコンパクト
軽量でコンパクト
市販されている超小型のUSBメモリと比較すると全長は長いが、SSDの中では最小かつ最軽量なので、持ち運ぶ際にかさばらないので重宝する。
まとめ
SSD-PST1.0U3-BAの本体サイズが小さく、かさばらないので旅行などに持って行く場合は最適なストレージだ。
MicroSDカードのほうが、よりコンパクトなので携帯性は良いが、最大転送速度は150MB/sほどしか出ない。いっぽうSSD-PST1.0U3-BAは600MB/sと約4倍速い。
読書きのスピードが速く、なるべくサイズの小さいストレージを探している場合は選択肢の第一候補になる。
ただし、デスクトップパソコンで利用するのが前提の場合は、軽量コンパクトという利点が活きないので、”内蔵 M.2 MVMe SSDを外付けケースに入れて利用”したほうが、安上がりで、なおかつ転送速度も速いため、SSD-PST1.0U3-BAを使うメリットは殆どない。
内部温度がアイドル時平均で75℃前後と高いのも懸念すべき点だ。
すくなくとも、PCに挿しっぱなしで使う用途だと不安を感じるのは確かだし、耐久性は無さそうなので、いつ壊れてもいいように、大事なデータは保存しないほうが無難だ。
とはいえ、手で触れても熱くはないので、そこまで心配しなくても大丈夫なのかもしれないが。
本体サイズが非常に小さいので、ベンチマーク(S.M.A.R.T.)で高温になるのは仕方がない。
つまり、他のSSDよりも筐体面積が相対的に狭く、温度計測する箇所が限定されるので、高温になるのは必然という事情がありそうだ。なので温度に関しては、さほど心配する必要は無いともいえる。
- ベンチマーク(S.M.A.R.T.)だとアイドリング時に75℃前後
- アクセス時でも80℃以上になることはないし素手で触っても熱くない
- とにかく軽量コンパクトなのが最大のウリ
- 読書き速度は600MB/sと必要十分