CPUグリス ARCTIC MX-4を実際に購入して使った感想とメリット・デメリットを実体験レビューする。
この記事はこんな人におすすめ!
- CPUグリス ARCTIC MX-4の購入を検討している
- 実際に使った感想を知りたい
CPUグリス ARCTIC MX-4とは
CPUグリス ARCTIC MX-4はCPUとCPUクーラの金属の接触面の凸凹を無くすために利用されるペースト状のグリスのことで、CPUの冷却を向上する目的で熱伝導率の高い物質が含まれている。
ARCTIC MX-4の特長
当記事で取り上げるCPUグリス ARCTIC MX-4には下記の特長がある。
- 熱伝導率8.5W/mk
- 炭素微粒子が成分なので絶縁性が高い
- 耐久性が高く最低8年間は塗り直し不要
- 容量とスパチュラ有無によって7種類の製品ラインナップ
熱伝導率8.5W/mk
公表されているARCTIC MX-4の熱伝導率は8.5W/mkと他のCPUグリスよりも低い。
市販されている最も高い熱伝導率のCPUグリスは他の12.8W/mkほどなので、それらと比較するとARCTIC MX-4は高くない。
それにもかかわらず人気があるのは、粘度が低いため、よく伸びるので塗りやすいから。
粘度が引くほうが金属表面の凸凹が埋まり隙間がなくなるため、その結果、CPUクーラーと接地面を増やすことができるからだ。
なので、単純に熱伝導率の値が高いほど冷却性能が向上するわけではない。
炭素微粒子が成分なので絶縁性が高い
シリコン系のグリスと同様に炭素微粒子が主な成分なので絶縁性が高い。
耐久性が高く最低8年間は塗り直し不要
メーカーによると耐久性が高いので8年間は劣化することがないため、グリスの塗り直しは不要。
容量とスパチュラ有無によって7種類の製品ラインナップ
ARCTIC MX-4は容量とスパチュラの有無によって下記の製品ラインナップがある。
- 2g
- 4g
- 4g+スパチュラ
- 8g
- 8g+スパチュラ
- 20g
- 45g
ARCTIC MX-4 レビュー
ARCTIC MX-4のスパチュラ付き4gのレビュー。
こちらと同じ商品↓
ARCTIC MX-4の外箱
ARCTIC MX-4の付属品
↑付属品はスパチュラのみ。
正規品確認用QRコード
↑ARCTIC MX-4の偽物が出回っているため、対策用の正規品確認用QRコードが製品の外箱に張られている。スクラッチ部分を削ると出てくるQRコードを読み込むことで正規品か否かを確認することができる。
ARCTIC MX-4を塗布
↑写真のようにARCTIC MX-4の色はやや白っぽいグレーで、粘度は普通で伸びは良く、塗広げやすい。
厚く盛りすぎると逆に冷却性能は低下する。
金属表面の凸凹の隙間を埋め、CPUクーラーとの密着度を高める感覚で塗広げるのがコツになる。
CPUグリス ARCTIC MX-4のメリット・デメリット
CPUグリス ARCTIC MX-4を実際に使用した感想とメリットとデメリットを書く。
デメリット
CPUグリス ARCTIC MX-4のデメリットは1つ。
- 高価
高価
どのメーカーのCPUグリスも1本あたり千円程度とかなり高価だ。
CPUグリスはあくまでも金属表面の凹凸を埋めて密着性を高めるためにあるので、CPUクーラーの性能を引き立てはするが、CPUグリスの性能が冷却性能に大きく影響することはない。
CPUやGPUをオーバークロックして過酷な環境で使用しない限り、ARCTIC MX-4はオーバースペックになる。
メリット
CPUグリス ARCTIC MX-4のメリットは下記の1点。
- 粘度が適度で伸びが良い
粘度が適度で伸びが良い
ARCTIC MX-4の唯一のメリットは他のグリスよりも粘度が丁度よく塗広げやすいことだ。
なので、塗布量が少なく済むのでコスパは類似のCPUグリスよりも良く、長持ちしやすい。
まとめ
ARCTIC MX-4は粘度が適度で塗りやすいのが特長のCPUグリスだ。
CPUグリスは沢山の種類があり、少量しか入っていないにもかかわらず高価なので、なるべくなら安価で量が多いほうが長持ちするので重宝する。
なぜなら、オーバークロックをせずに、普通の使い方をする場合は熱伝導率の値よりも塗り易さや、塗布後の熱伝導率の劣化のし難さのほうが重要になるからだ。
その観点で見ればARCTIC MX-4は耐久性が良く、伸びも良い、塗り易いCPUグリスだ。
- 冷却性能(熱伝導率)に過度な期待はしないほうが良い
- 伸びが良く塗り易いので少量の塗布で済む