センチュリーの3.5インチSATA×3ベイのHDDリムーバブルラックBPN-DE230SSを実際に3年間使用してわかった残念な個所や良い点をまとめてみた。
この記事はこんな人におすすめ!
- BPN-DE230SSのリアルな感想を知りたい
- BPN-DE230SSの良い点だけじゃなく悪い点が知りたい
BPN-DE230SSのレビュー
BPN-DE230SSは「iStar USA」というメーカーが設計・製造している、3.5インチSATA HDD 3台を搭載できる5.25インチベイ2段に内蔵するリムーバブルラック。
日本では株式会社センチュリーが販売している。
BPN-DE230SSの特長
- アルミシャーシーを採用
- SATA3.0対応で6Gpbsの転送速度
- 背面に7cmファンを1基搭載している
- 5.25インチベイ2段に3.5インチHDDを最大3台搭載可能
BPN-DE230SSの仕様
製品名 | iStarUSA BPN-DE Seriesリムーバブルラック 3Bayモデル V2 |
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型番 | BPN-DE230SS-BK2 |
本体寸法 | 幅146 × 高さ86 × 奥行194mm |
本体重量 | 約840g |
付属品 | リムーバブルラック本体、ロックキー×2、ベイ固定用ネジ×8.SATAケーブル×3、取扱説明書/保証書 |
BPN-DE230SSの付属品
↑本体とロックキー、取付用ネジ、取扱説明書が入っている。
BPN-DE230SSの外観
↑左端にはHDDアクセスLEDランプ、その隣の扉にはロックキーの穴が設けられている。
BPN-DE230SS本体裏面の接続端子と冷却ファン
↑本体裏面の右上から順に次の用途に利用する端子とスイッチ類になっている
- SATA3.0コネクタ端子×3
- SATA電源コネクタ端子×2
- アクセスLED有効/無効スイッチ
- 冷却ファン回転数切替スイッチ(LOW/HIGH)
背面左側には7センチの冷却ファンが搭載されている。
回転速度はスイッチで切替可能。LOWは2400rpm、HIGHは3000rpmで動作する。
BPN-DE230SSの本体内部
BPN-DE230SSにHDDを入れたようす
↑HDDを3台入れると隙間が殆どなくなり、高温になる。
HDDベイの蓋はロックしないでも電源が入るのでロックは必須ではない
BPN-DE230SSのメリットとデメリット
実際にBPN-DE230SSを使って感じたメリットとデメリットを書く。
BPN-DE230SSのデメリット
デメリットは下記の3点。
- 冷却ファンがうるさい
- ケーブルが接続し難い
- データ転送に問題が発生する可能性がある
①冷却ファンがうるさい
背面に搭載された7センチの冷却ファンの音がLOWにしても2400回転もあるので音がうるさい。
ファンの位置はPCケース内側になり、気になるほど大きな騒音ではないが、静音PCには不向きだ。
②ケーブルが接続し難い
BPN-DE230SSの全てのベイを利用するには、SATAケーブルのデータ転送用3本と電源用ケーブルが2本をマザーボードと接続する必要がある。
リムーバブルラック背面の端子穴がすべてPCケース内側に位置するため、各ケーブルの端子を接続する空間が非常に狭くケーブルを接続し難い。
③データ転送に問題が発生する可能性がある
②のケーブル接続が窮屈になる影響で、SATAケーブルが断線などでデータ転送に支障が発生する可能性がある。
因果関係は証明できないが、実際に本器に搭載したHDD間でデータを移動させたときに、データの消失を一度経験している。
BPN-DE230SSのメリット
メリットは下記の1つ。
- 余った5.25インチベイを有効利用できる
余った5.25インチベイを有効利用できる
最近のPCケースには5.25インチベイを搭載していないが、昔のミドルサイズ以上のPCケースを使用している場合は5.25インチベイは複数個搭載されている。
もし、使っていない5.25ベイがあり、なおかつ3.5インチのHDDを複数個所持している場合、本器を利用することで空きベイを有効利用できる。
BPN-DE230SSレビューまとめ
BPN-DE230SSの最大の特徴は5.25インチベイ2段にSATA接続HDDを3台搭載できることだ。ただし、満載するとHDD間の隙間が無くなるので熱が多少こもりやすくなる。
それと、内部体積が大きい大型PCケースなら問題にはならないのだが、各端子がPC内部に位置し、作業スペースが非常に狭くなりがちなので、SATAケーブルの取り回しに余裕がなくなり、ケーブルが急な角度に曲がって負荷が掛かり、データの損失につながる可能性があることが最大のデメリットになる。
とくに小型PCケースの場合は内部面積が小さくなるので気をつけたほうが良い。
なので、内部面積の大きなPCケースでの利用をおすすめする。
ミドルサイズ以下のPCケースの場合はケーブルの取り回しが窮屈になり、データ転送に支障が発生する可能性がゼロではないので、内蔵タイプの本器ではなく、外付けタイプのHDDケースを利用したほうが良い。
- ケーブル接続が窮屈になりやすいので内部面積に余裕のある大型PCケース以外での使用はおすすめしない