CrucialのPC5-44800 (DDR5-5600) DDR5 48GB 2枚組メモリー CP2K48G56C46U5を実際に購入して使ってた感想とメリット・デメリットを実体験レビューする。
この記事はこんな人におすすめ!
- Crucial Pro 96GB Kit CP2K48G56C46U5の購入を検討している
- 実際に使った感想を知りたい
- ベンチマーク測定結果が知りたい
Crucial Pro 96GB Kit CP2K48G56C46U5の発売は2023年8月
Crucial Pro 96GB Kit CP2K48G56C46U5とは
Crucial Pro 96GB Kit CP2K48G56C46U5はCrucialが販売しているPC5-44800 (DDR5-5600)288pin DDR5 UDIMM 96GB(48GB×2枚) メモリー。
Crucialとは
Crucial(クルーシャル)とはアメリカに本社のある半導体メーカーのマイクロン・テクノロジーのエンドユーザー向け製品のブランド名。
Crucial Pro 96GB Kit CP2K48G56C46U5の特長
Crucial Pro 96GB Kit CP2K48G56C46U5には下記の特長がある。
- 1枚あたり48GB 合計96GBの大容量
- 制限付永久保証
1枚あたり48GB、合計96GBの大容量
以前はメインメモリーのラインナップには存在しなかった1枚あたり48GBの容量なので、32GBと64GBの中間の容量と価格になる。
制限付永久保証
Crucialのメモリは永久保証だが制限があり、本来の購入者にしか保証しないということなので、中古で購入した場合、万が一の故障の際は保証に対応してくれないようだ。
Crucialの公式Webサイトの保証規定には下記の記載がある。
”当該製品の本来の購入者のみが、当該製品を所有している期間に限り行うことができます。”
保証内容は”修理または交換を行うか、元の購入額あるいは適正な市場価格のどちらか低い金額分をストアクレジットで提供または返金する”と記載されている。
Crucial Pro 96GB Kit CP2K48G56C46U5 レビュー
Crucial Pro 96GB Kit CP2K48G56C46U5のレビュー。
こちらと同じ商品↓
Crucial Pro 96GB Kit CP2K48G56C46U5の仕様
メモリ規格 | DDR5 SDRAM |
---|---|
全容量 | 96GB Kit (2×48GB) |
枚数 | 2枚 |
モジュール規格 | PC5-44800(DDR5-5600) |
DIMMの種類 | UDIMM (Unbuffered) |
電圧 | 1.1V |
データ転送速度 | 5600MHz |
CASレイテンシー | 46 |
メモリタイミング | 46-45-45 |
保証期間 | 制限付永久保証 |
CP2K48G56C46U5のパッケージ
↑付属品はなく、メモリ本体が樹脂製のパッケージに入っているだけ。
CP2K48G56C46U5の外観
↑Crucial Proシリーズなのでアルミ製のヒートシンクが装着されている。
両面実装基板なので片面8個、両面16個のメモリチップが実装されている。
メモリーテスト(Memtest86)
フリーソフトのメモリーテストツール Memtest86 Ver10.6を使ってメモリにエラーが無いか確認した。
利用しているマザーボードはASUS TUF GAMING Z790-PLUS WIFI。
↑テストは5時間ほどで完了。結果はエラーなし。
ベンチマーク(RAM Benchmark)
メモリベンチマークソフトのRAM Benchmarkを使ってメモリー転送速度を計測してみた。
ブロックサイズ1GBでの読み書き転送速度の測定結果は平均で3271MB/sだった。
ベンチマーク(AIDA64)
SSDの性能を計測できるベンチマークソフトのAIDA64のトライアル版で計測した結果を載せておくので参考にしてほしい。RAM Benchmarkの測定結果とはソフトウエァの条件が異なるので単純に比較できない点に注意。
↑AIDA64のトライアルでの測定結果は読取82132MB/s、書込み81344MB/s、コピー80743MB/s、レイテンシ(遅延時間)は91.4nsだった。
Crucial Pro 96GB Kit CP2K48G56C46U5のメリット・デメリット
Crucial Pro 96GB Kit CP2K48G56C46U5を実際に使用した感想とメリットとデメリットを書く。
デメリット
Crucial Pro 96GB Kit CP2K48G56C46U5のデメリットは2つ。
- レイテンシ(遅延時間)が遅い
- 96GBの大容量なのでPC環境によっては動作しない可能性がある
レイテンシ(遅延時間)が遅い
最大動作クロック 5600MHz時のCASレイテンシーは46でメモリタイミングが遅い。
そもそも、レイテンシーは動作クロックが高くなるほど遅くなるので、どうしようもない。
メインメモリーの性能は、レイテンシーの高低よりも動作クロックの高さのほうが重要で、数値が高いほど動作が速くなることを体感し易い。なのでレイテンシはあまり気にする必要は無いとも言える。
96GBの大容量なのでPC環境によっては動作しない可能性がある
2枚で96GBという大容量かつ、1枚48GBという比較的新しいメモリー容量なのでマザーボードとBIOSが対応していないと、そもそも動作しない可能性があることが最大のデメリットになる。
ちなみに、Crucialの公式HPではマザーボード毎の互換性を確認できるのだが、当方のPC環境で使用しているASUS TUF GAMING Z790-PLUS WIFIだと2023年の10月初旬時点では適合性未確認と表示されていたが、今現在は適合性確認済みとなっている。
マザーボードメーカー側のBIOS更新よりもCrucial側のシステム更新のほうが遅いようで、正確に適合性確認をするのには若干のタイムラグがある。
メリット
Crucial Pro 96GB Kit CP2K48G56C46U5のメリットは下記の3点。
- マットブラックのヒートシンクが標準搭載
- 動作が安定している
- Intel XMP 3.0を有効にしなくても最大クロックで動作する
マットブラックのヒートシンクが標準搭載
艶消しブラックのアルミ製ヒートシンク(ヒートスプレッダ)が装着されているので、見た目が良く、高級感がある。
動作が安定している
世界屈指の半導体製造メーカー マイクロンのメモリーなので動作が安定していることだ最大のメリット。
マイクロンのメモリーを実際に使用してからはOSがブルースクリーンになったことはない。
マイクロンはメモリーの設計も製造も自社がすべて手掛けているので、安定性は抜群なのは想像できるが、実際にその通りだ。
Intel XMP 3.0を有効にしなくても最大クロックで動作する
PC環境にもよるが当方のPC環境のマザーボード ASUS TUF GAMING Z790-PLUS WIFIのBIOS Ver.1402だとXMPを有効にしない状態、つまりBIOS設定を何も変更しない状態でも5600MHzの最大動作クロックで動作している。
ただし、利用しているマザーボードの種類やBISO次第で状況は異なる。
まとめ
Crucial Pro 96GB Kit CP2K48G56C46U5は大容量かつ動作安定性が高いことと、艶消しブラックのヒートスプレッダが付いており、外見がスッキリしていて、所有欲を満たしてくれることが特長のメモリー。
ゲームや動画を圧縮する場合はメモリーの動作クロックが高いほどパフォーマンスが上がり、快適になるので、PC性能をフルに使うような用途に向いている。
難点はマザーボードのBIOSを最新バージョンにしないと動作しない可能性があることだ。
なので、2023年以前に更新された古いバージョンのBIOSを利用している場合は、面倒でリスクのあるBIOSアップデートが必須になる可能性があり、導入の敷居が高くなるかもしれない。
とはいえ、最新かつハイスペックなPCの場合はマザーボードとメモリーの互換性問題は発生する可能性は低い。
大容量で安定性を重視する場合は非常におすすめのメモリーだ。
- ヒートスプレッダが艶消しブラックで見た目が洗練されている
- 安定性抜群の大容量DDR5メモリー
ASUS製マザーボードの詳細なBIOS更新手順はこちらの記事を参考にしてほしい↓
BIOS アップデート 手順と設定方法
CrucialのDDR5-4800メモリーのレビュー記事はこちら↓
Crucial PC5-38400 (DDR5-4800) メモリー CT2K32G48C40U5 口コミ評判レビュー