メルカリやヤフオク・ヤフーフリマ、ラクマなどの商品発送時に利用できるファミロッカーの使い方を詳細に解説します。
この記事はこんな人におすすめ!
- ファミロッカーの具体的で詳細な使い方が知りたい
- メルカリで売れた商品をファミロッカーから発送する方法が知りたい
この記事を読むことで得られるメリット
- ファミロッカーを利用する際の不安がなくなります
ファミロッカーとは
ファミロッカーとはスマホの画面に表示させたQRコードを読み込ませることで、荷物の発送と受取ができるサービスです。
ファミロッカーは無人の端末なのでコンビニの店員さんを介さなくても自分一人で発送できるのが特長です。そして、日本の大手フリマサイトや運送会社の荷物をマルチに扱えることも特長になっています。
ファミロッカーの特長
ファミロッカーの特長を簡潔にまとめると下記のとおりです。
- 無人端末なので店員さんを介さない
- 主要なフリマサイトと運送会社の取扱い荷物にマルチ対応
- ネコポスと宅急便(宅急便コンパクトを含む120サイズ相当迄)の両方を扱える
- 荷物の発送と受取ができる
- 宅急便投函ボックスの数に限りがあるので空きがない場合がある
ファミロッカーで対応できる荷物のサイズ
ファミロッカーで発送できる荷物は下記の3サイズです。
- S:高さ8.4㎝×幅40.7㎝×奥行き57.3㎝
- M:高さ18.1㎝×幅40.7㎝×奥行き57.3㎝
- L:高さ30㎝×幅40.7㎝×奥行き57.3㎝
最大で高さ30㎝、幅40㎝、高さ57㎝の荷物を扱えます。
3辺合計128㎝なので宅急便の120サイズに相当します。
ファミロッカーに荷物が入らない・空きがない場合はレジの店員さんを介す
荷物が前述のサイズを超える場合やボックスの空きがない場合はレジで店員さんに荷物を預けます。※詳細は後述しています。
荷物の受取り時も同様です。
ファミロッカーの外観
ファミロッカーでできること
ファミロッカーは下記の荷物の発送と受取ができます。
荷物の発送
- メルカリ:らくらくメルカリ便、ゆうゆうメルカリ便
- ヤフオク:おてがる配送(ヤマト運輸、日本郵便)
- ヤフーフリマ:おてがる配送(ヤマト運輸、日本郵便)
- 楽天ラクマ:かんたんラクマパック
- クロネコヤマトの宅急便
- 日本郵便
荷物の受取
- Amazonで購入した商品
- ヤマト運輸が扱う荷物
- 日本郵便が扱う荷物
ファミロッカーの使い方
以降はファミロッカーからメルカリの商品を発送する詳細手順になります。
※メルカリ以外のヤフオク、ヤフーフリマ、ラクマでも同様の手順です。
当項目はネコポスと宅急便コンパクトの発送手順です。
宅急便は一部手順が異なるので別途後述します。
- メルカリの取引画面内の商品の発送サイズを選択
- 発送場所の選択画面に表示されている”宅配便ロッカーPUDO”を選択して【発送用QRコードを発行】をタップしてQRコードを表示させる
- ファミロッカーのバーコードリーダーにスマホで表示させたQRコードをかざして読み込ませる
- 発送時の注意事項が表示されるので【同意する】をタップして✔マークを入れ、【OK】をタップする
- 宛名ラベルが発券されるので荷物に貼り付ける
- “宛名ラベルを荷物に貼り付けましたか?”画面内の【OK】をタップする
- ファミロッカーの扉が開くので荷物を入れて扉を閉める
- 【発送完了】をタップする
- 購入者に発送通知する
手順①と②のQRコード表示、⑨の発送通知は自分のスマホから操作します。
上記の各手順を詳しく解説します。
メルカリやヤフオク/フリマの取引画面内の発送場所にファミロッカーは表示されません。”宅配便ロッカーPUDO”がファミロッカーを兼ねています
①取引画面内の商品の発送サイズを選択
メルカリの取引画面内にある、商品の発送サイズを選択します。
②発送場所を”宅配便ロッカーPUDO”にしてQRコードを表示させる
発送場所を”宅配便ロッカーPUDO”にして【発送用QRコードを発行】をタップしてQRコードを表示させます。
ファミロッカーを設置している店舗は”ファミリーマート”ではなく”宅配便ロッカーPUDO”を選択する点に注意してください。
発送場所のファミリーマート店舗にファミロッカーを設置しているか否かが判断基準になります。
③ファミロッカーのバーコードリーダーにQRコードをかざす
↑ファミロッカーの液晶モニターは最初にこの画面が表示されています。
↑ファミリーマート店舗内に設置されているファミロッカーのバーコードリーダーにスマホで表示させたQRコードをかざして読み込ませます。
④注意事項画面で【同意する】をタップ後に【OK】をタップ
QRコードをかざして読み込ませると、ファミロッカーの液晶モニター画面に発送時の注意事項が表示されるので【同意する】をタップして✔マークを入れ、【OK】をタップします。
注意事項と同意画面では2回画面をタップする必要があります
④宛名ラベルが発券されるので荷物に貼り付ける
宛名ラベルシールが発券されるので荷物に貼り付けます。
⑤宛名ラベル貼り忘れ注意画面の【OK】をタップする
“宛名ラベルを荷物に貼り付けましたか?”画面内右下の【OK】をタップします。
⑥ファミロッカーの扉が開くので荷物を入れて扉を閉める
宛名ラベル貼り忘れ注意画面のOKをタップすると各ボックスの扉が開きます。
↑印刷用ラベルを貼り付けた荷物をボックス内に投函後、扉を閉めます。
⑦【発送完了】をタップする
↑ファミロッカーの液晶モニター画面の【発送完了】をタップします。
液晶モニター画面の【発送完了】をタップし忘れても60秒後に発送完了になるので心配しなくても大丈夫です
⑧購入者に発送通知する
最後に自分のスマホから”商品を発送したので、発送通知をする”を押して購入者に発送通知をします。
以上で発送作業は完了です。
ファミロッカーの投函ボックスの開いた扉は一度閉じてしまっても発送完了画面内左下の【もう一度空ける】をタップすると再開錠できます
宅急便発送時の手順
宅急便の発送時は前項の手順とは若干異なるので、相違点のみを取上げて解説します。
ネコポス&宅急便コンパクトと宅急便発送時の違いは投函するボックスの違いです。
ネコポスと宅急便コンパクトの荷物は郵便ポストと同様に他の利用者の荷物と混在してファミロッカー内に収納されます。
投函口の奥まで手が入らないため、盗難の可能性がないからです。
いっぽう、宅急便は防犯上、格納ボックスを共有できないため、ファミロッカー内にサイズ毎に異なるボックスが複数個用意されており、荷物サイズに合ったボックスサイズを選択し、投函する流れになります。
①扉サイズの選択
↑商品の発送サイズが宅急便を選択した状態で発送用QRコードをファミロッカーに読み込ませると扉サイズの選択画面が表示されます。
なお、ボックス内に荷物が既に投函されていて利用できない場合は【満室】と表示され、選択できません。
満室で入庫出来ない場合は、他のサイズのボックスを選択するか、店員さんを介した昔ながらの発送方法になります。詳細は後述します。
扉サイズSの内部
扉サイズS:高さ8.4㎝×幅40.7㎝×奥行き57.3㎝
↑サイズSは高さが低いので厚みの無い荷物しか入りません。
扉サイズMの内部
扉サイズM:高さ18.1㎝×幅40.7㎝×奥行き57.3㎝
↑写真の段ボール箱は約60サイズです。まだかなり余裕があります。
扉サイズLの内部
扉サイズL:高さ30㎝×幅40.7㎝×奥行き57.3㎝
↑写真の段ボール箱は約60サイズです。Mサイズのボックスよりも高さが12㎝ほど高いのでかなり余裕があります。
各扉サイズは高さが異なるだけで幅と奥行きはどれも同じサイズです
ファミロッカーに空きボックスが無い場合の流れ
ファミロッカーの宅急便用ボックスの数は12個前後しかないので、タイミングによっては投函できるボックスの空きが無い場合があります。
空きボックスが無い場合はファミロッカーで通常の宛名ラベルシールと一緒に「ファミロッカー 発送物レジ受付証」が発券されます。
宛名ラベルシールは荷物に張り付け、その後はレジの店員さんを介した昔ながらの宅急便の発送と同じ流れになります。
「ファミロッカー 発送物レジ受付証」のお客様控えの収納印欄に店印を押され、手渡されます。
- ファミロッカーで荷物発送時、宅急便用ボックスに空きが無い場合はレジの店員さんを介した発送になる
- その際、「ファミロッカー 発送物レジ受付証」が発券され、店印を押した控えが手渡される
- 宅急便用ボックスに空きが無い場合でも、宛名ラベルシールは通常時(空きが有る時)と同じものが発券されるので荷物に貼り付けて店内レジに持って行く
ファミロッカー利用時の注意点
ファミロッカーを実際に利用してみて感じた注意点は2つです。
- 宛名ラベルシール貼り付け忘れても荷物を投函できてしまい、誤配送の可能性がある
- 宛名ラベルシールの粘着力が弱く、ネコポス投函口と扉の摩擦で剥がれる
宛名ラベルシールを貼り付け忘れても荷物を投函できてしまう
ファミロッカーは店員さんを介さず、自分一人で荷物を投函できるのが特長で気を使う必要がないことがメリットです。
一方で荷物の発送時に他者の目視確認が間に一切入らないので、荷物に宛名ラベルシールを貼り付けなくてもボックス内に投函できてしまうという致命的な欠点があります。
万が一、宛名ラベルを荷物に貼り忘れた場合は、相手先に荷物が届くことはありません。
その場合は発送者側がヤマト運輸または日本郵政に問い合わせして荷物の再配達などを依頼する必要があります。
なので相手からの受取通知が遅い場合は、荷物の配達状況の進捗を配送状況確認サイトで確認することをおすすめします。
以前は注意喚起などは一切無かったのですが、今現在は、「宛名ラベルは荷物に貼りましたか?」という注意喚起の画面が表示され、画面内のOKボタンを押してからでないと投函口の扉が開かない対策が施されています。
以前よりも貼り忘れる可能性は低くなりましたが、貼り忘れる不安は常に付きまといます。心配な場合は、きちんと宛名ラベルを貼り付けた状態の荷物をスマホで撮影しておくことをおすすめします。すくなくとも不安になるのを防ぐことができます。
- 宛名ラベルの貼り忘れを完全に防止することは不可能なので要注意
宛名ラベルの貼り忘れは誤配送の危険性がある
宛名ラベルを荷物に貼り忘れた場合に起きる最も避けたい事象は、後から来たファミロッカーの利用者が、前の利用者が貼り忘れた宛名ラベルシールを後から来た利用者の荷物に貼り付けて発送してしまうことです。
この事態になるには、前の利用者が貼り付けてない宛名ラベルシールがファミロッカーの発券口に残っているということが前提になります。
ところが、前の利用者が取り忘れて発券口内に残った、宛名ラベルシールをシステムや機械的にチェックするような機能はファミロッカー側には備わっていません。
なので、発券口に宛名ラベルが残った状態であったとしても、次の荷物の宛名ラベルの発券が出来てしまいます。もし、運よく次の利用者が前の利用者が取り忘れた宛名ラベルの存在に気づけば良いのですが、その可能性は低いです。
なぜなら、誰も発券口に取り忘れたラベルがあることをわざわざ確認する人はいないからです。なのでこの問題はファミロッカー側が改善されない限り、常に起こり得ます。
この宛先ラベルの取り違いが原因で起きる誤配送は大変です。
自分の荷物は宛名ラベルが貼られていないので、宛先不明として、運送会社側が保管しているはずですが、後から来た利用者が誤って宛先ラベルを使用した場合は、異なる荷物(誤って)が自分の取引相手に届いてしまうことになります。
- 先ずは自分の取引相手からは購入した商品と違うものが届いたという連絡が来ます
- 出品者側が運送会社側に問い合わせて初めて事態の深刻さに気付きます
先ず第一にフリマ側と運送会社への連絡と交渉に時間が掛かり面倒です。
そして、取引相手に迷惑が掛かります。
なので、どうしても貼り忘れや、それが原因で起きる誤配送が不安な場合はファミロッカーが設置されていないファミリーマートや違うコンビニで発送するか、ファミロッカーで荷物を”投函できない”を選択して店員さんを介した発送にするかです。
レジで発送する場合は荷物に宛名ラベルを貼り忘れることは起きないので安心ですが、ファミロッカーがあるにも関わらず、店員さんを介すのは、コンビニ側の負担になり、迷惑をかける可能性があるので留意してください。
宛名ラベルシールの粘着力が弱い
ファミロッカーで印刷される宛名ラベルシールの粘着力が弱いので、ネコポスと宅急便コンパクト投函口の扉の間に荷物が挟まれたときに蓋の重さによる摩擦が原因で宛名ラベルシールがベロっと剥がれてしまいます。
投函口の隙間を防いでいる蓋はかなりの重量があるので、荷物に貼り付けた宛名ラベルシールが扉に擦れた場合は剝がれやすいので要注意です。
さらに、一度剥がれるとシールの粘着力が無くなるので、店舗内レジにあるセロハンテープを使って補強しないとめくれた状態のままです。
宛名ラベルシールが剥がれる原因は投函口の淵部分の表面積が大きいのに加えて、投函口の蓋の重量があるので荷物に圧力が掛かり、めくれやすい状態になるからです。
宛名ラベルシールの剥がれ防止策としては、蓋を手で押して、開いた状態にして荷物を投函するだけです。
こうすることで荷物と蓋が接触しないため、宛名ラベルシールに負荷が掛かりません。
まとめ
ファミロッカーが登場する前はメルカリポストを利用していました。
ファミロッカーよりもメルカリポストのほうが発送するまでの画面のタップ数と操作数が少ないので楽でしたが、宅急便は扱えませんでした。
宅急便はレジの店員さんに依頼することになるので、レジが混雑している時は気を使って利用し難いことが頻繁にありました。
ファミロッカーはレジの店員さんにを一切介さずに荷物の発送・受取が可能です。
しかもレジに並ぶ必要がないので、利用者側はもちろん、店側も対応する時間が不要になるので双方にメリットがあります。
いっぽうで、ファミロッカーには宛名ラベルの貼り忘れを完全に防止できる対策がされていないため、宛名ラベル発券後に取り忘れていても、荷物を投函できてしまいます。
さらに後からきた利用者が前の利用者が取り忘れた宛名ラベルを誤って(気づかずに)使ってしまう可能性があることが最大のデメリットになるので、宛名ラベルの貼り忘れには細心の注意が必要です。
とはいえ、メリットのほうがデメリットをはるかに上回るのは明らかなので、ファミロッカーを積極的に利用しています。
昔のようにレジで宅急便を発送していた時代に戻ることはもはや不可能です。
後は、発送時に最も多いミスである、複数の商品を発送する際に商品を間違えて違う購入者に発送してしまうことを防止する施策をシステム側に実装して、商品の送付間違いを防止できれば言うことなしなのですが、おそらく実装は無理です。
宛名ラベルの貼り間違え防止策として利用者側で実施出来る、受付番号の下4桁を荷物に記載し、発送時の宛名ラベルと荷物に書いた下4桁の受付番号を照合する方法をこの先もすることになりそうです。
とにかく、宛名ラベルの張り間違いや取り忘れなどの問題が多いことが利用者側の負担とストレスになっているので、新たな施策でこの課題が解消されるのを期待しています。
- 大手フリマサイトと運送会社の取扱い荷物にマルチ対応している
- 1人で発送と受取作業が完結するので気を使う必要がなく、時短にもなる
- レジでの対面発送と比べて、自分のペースで荷物の発送ができる
- メルカリポストよりもモニター画面のタップ操作量が多い
- 宛名ラベルの取り忘れが原因で起きる誤配送が大きな不安要素
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