GoPro純正の防水ケース(保護ハウジング)を実際にダイビングで使った時の感想とデメリットとメリットをレビューします。
この記事はこんな人におすすめ!
- GoPro純正の防水ケースを実際に使ってみた感想を知りたい
この記事を読むことで得られるメリット
- GoPro純正の防水ケースを購入する際の参考になります
GoPro 防水ケースとは
- 汚れや傷からGoProカメラ本体を保護
- 水深60mまでの防水性能
GoPro純正品とサードパーティー製の違い
値段以外に大きく異なる点はありません。
GoPro純正品もサードパーティー製も防水パッキンやフタの嵌合具合もほとんど同じで差は感じませんでした。
GoPro防水ケースはいらない?
結論:いりません
GoPro防水ケースを使うと夏場は熱暴走で強制終了する可能性が高くなります。
発熱量が比較的少ないGoPro 9や10なら大丈夫ですが、GoPro 11は発熱量が多いので熱がこもりやすくなります。
なので傷や汚れを防止する目的で防水ケース(保護ハウジング)を使う場合と、水中撮影時に10m以上潜らない場合は極力防水ケースの使用は避けることをおすすめします。
GoProは堅牢な作りなので傷防止にはプラスチック製の軽量で密封しないタイプの簡易な保護ケースで十分です。重量も防水ケースの1/3です。
GoProの保護ケースやケージのおすすめはこちらの記事を参考にしてください↓
GoPro保護ケース/ケージおすすめの選び方と使い方 比較レビュー
GoPro9以降は万が一カメラのレンズが割れた場合でもレンズ部分だけ交換することが出来るのでカメラレンズの保護は不要です。
GoPro 11からカメラのレンズは撥水加工されているので、カメラレンズに保護フィルムを貼り付けると撥水性がなくなってしまい逆効果になってしまいます。
- 傷や汚れ防止が目的の場合は防水ケースではなく保護ケースやケージのほうが良い
- GoPro11からレンズに撥水加工が施されているので、保護フィルムを貼り付けると撥水性が損なわれる
GoPro 防水ケース レビュー
GoPro 防水ケースの付属品
GoPro 防水ケースのスケルトンバックドア
↑この穴の空いたスケルトンバックドアは防水ケースを傷や汚れを防ぐ目的のときに利用すると、GoProを背面液晶のタッチパネルで操作することが可能になります。
購入時の防水ケースに装着されているバックドア(フタ)は穴が空いていないのでGoProカメラ本体のタッチパネルを使うことはできません。
- 穴の空いているバックドアは傷や汚れ防止目的の時に装着する
- 10m以上潜水するときには穴の空いていないバックドアを装着する
GoPro 防水ケースに付属の冊子
↑GoProカメラ本体に防水ケースを装着する手順が載っています。
↑防水ケースに入れて使う場合は背面液晶のタッチパネル操作は一切できなくなりますが、上部のシャッターボタン(動画撮影開始ボタン)と横のモードボタンは利用できます。
レンズと防水パッキンの清掃方法も書かれています。
↑スケルトンバックドアに換装する方法が書かれています。
GoPro 防水ケースの外観
GoPro 防水ケースの内観
↑白いゴム製の防水パッキンがフタの周囲に付いています。
GoPro 防水ケースの重量
防水ケース単体の重さは94グラムもあります。
GoPro 防水ケースの使い方
↑防水ケース上部左側にある黒い樹脂製のレバーを右に動かすとロックが解除されて、フタを開くことができます。写真右側の四角いボタンは動画撮影開始用のボタンです。
GoPro純正の防水ケースを装着する手順は下記のとおりです。
- 上部左側のレバーを右に少しスライドさせる
- 上部の黒いロックを開いてバックドアを開く
- GoProカメラ本体を防水ケースに入れる
- バックパネルを閉じてロックする
10m以上潜水する時はゴムパッキンとバックパネルの隙間がきちんと平行になっており、歪みがないことを確認します。
もしパッキンの嚙み合わせ部分に隙間があると、そこから水が浸入する可能性があるからです。
フタのロック部分の開閉が結構硬いので指が挟まってしまい怪我をする恐れがあります
防水ケース上部のロック
↑防水ケース上部のロックを開いた様子です。この状態にしないとバックドアを開くことができません。
防水ケースにGoProカメラ本体を入れた様子
↑最初から装着済みのバックドアは穴が空いていないので背面液晶のタッチパネルでGoProの操作はできません。
GoPro 防水ケースを実際に使った感想
実際にGoPro純正の防水ケース(保護ハウジング)を使った感想とメリット・デメリットを書きます。
GoPro 防水ケースのメリットとデメリット
防水ケースはメリットよりもデメリットの方が多いです。
GoPro 防水ケースのメリット
10m以上潜る場合は防水ケースは必須になる以外のメリットは1つだけです。
- GoProカメラ本体全体を包み込むので安心感がある
防水ケースは分厚いポリカーボネート製なので、金属等の硬い物質にぶつけてもケースが割れてGoProカメラ本体にまでダメージが貫通する可能性は低く、安心感があります。
GoPro 防水ケースのデメリット
防水ケースのデメリットは下記の3点です。
- 防水ケース内に曇り止めシートを入れないとレンズが直ぐに曇る
- プラスチック製なので細かい傷が付き易い
- GoProカメラ本体に防水ケースを装着すると総重量が増す
防水ケースを使うと完全に密閉された状態になるので、ただでさえ発熱量の多いGoProがさらに発熱します。その結果、防水ケース内部に結露が発生して曇ります。
曇りやすさは、外気温が低いほど顕著になります。
つまり、防水ケース内外に温度差があるほど曇り易くなるわけです。
例えば、スキーやスノボをしている時や、水中での撮影時は必ず曇ります。
とくに夏場のシュノーケリングとダイビング時は曇り止め対策をしないと直ぐに曇ってしまいます。具体的な曇り止め対策は後述しています。
そして、防水ケースはプラスチック製なので細かい傷が付きやすいです。カメラレンズ部分も同様なので保管時は傷がつかないように少々気を使う必要があります。
さらに、防水ケースを装着すると重量が増すので、身体への負担が増します。
水中だと浮力があるので気にはなりませんが、陸上でハンドグリップに装着して撮影している時や、ネックストラップマント利用時は重く感じます。
GoPro 防水ケースの曇り止め対策
防水ケース内外の温度差が原因でGoProカメラ本体のレンズと防水ケース内部のレンズ部分が結露して曇ります。
とくに夏場にシュノーケリングやダイビングをしているときは海水温とケース内部との温度差で非常に曇りやすいです。
水蒸気の多い場所や時期のほうが結露しやすくなるからです。
それ以外の条件のときでもGoProの防水ケースを使うときは結露し易いので曇り止めシートが必須になります。
Amazon等のWebショッピングサイトで”GoPro 曇り止めシート”で検索すると下記のような商品が表示されます↓
どの曇り止めシートを購入しても性能は同じなので最安値の商品で十分です。ちなみに百均ショップでは売っていません。
実際に購入した曇り止めシート
↑曇り止めシートは6枚入りのパックが4つ入っていて、全部で24枚入っています。
GoPro 防水ケースに曇り止めシートを挿入
↑曇り止めシートはそのままの状態だとサイズが大きくて防水ケースの隙間に入らないのでハサミで小さくカットして使います。
↑防水ケースの側面は底面よりも隙間が小さいので防水シートを入れ難いです。
防水シートは3枚~4枚入れないと完全に結露を防ぐこと難しいです。
とくに海で使うときは直ぐに湿気てしまうので予備を多めに持っていきましょう。
- 湿ってしまった使用後の防水シートは、電子レンジで水分を飛ばして乾燥させると再利用可能
- 防水シートは防水ケースに入れられるだけ入れたほうが安心
まとめ
GoProの防水ケースは出来る限り使わないようにしたほうが良いです。
なぜなら、防水ケースはを装着することでGoProカメラの総重量が増すので身体の負担になるし、気温差で結露が発生しやすくなるからです。
とくに結露してレンズが曇ってしまうのが非常に厄介なので、ダイビングで10m以上潜らない場合は出来る限り防水ケースの使用は避けたほうが賢明です。
さらにいうと、水深15m程度なら水圧でGoProカメラが浸水することはないと思うので、10メートル前後しか潜る予定がない場合は防水ケースの使用は極力避けることをおすすめします。
なので15m以上潜るダイビングでの利用時に限り、防水ケースは利用するようにするのをおすすめします。
その際は結露対策に曇り止めシートが必須になるので忘れずに用意してください。
そして、防水ケースの使用頻度はダイビングを仕事にしている人以外は極端に低いはずなので、どうしても必要な場合は高価な純正品を購入する必要はありません。ノーブランドのサードパーティー製の最安値の防水ケース(保護ハウジング)で十分です。
- 防水ケースは内部が曇りやすいので非常に使い難い
- 傷と汚れ防止には軽量な保護ケースで十分
- 防水ケースが役に立つのは水深15m以上でダイビングする時だけ
- つまり防水ケースはダイビングで15m以上潜らない場合以外は無用の長物
GoPro用の軽量な保護ケースやケージのおすすめはこちらの記事を参考にしてください↓
GoPro保護ケース/ケージおすすめの選び方と使い方 比較レビュー