BUFFALOの外付け2.5インチHDD HD-PGF5.0U3-GBKAを実際に購入して使ってみた感想とメリット・デメリットを実体験レビューする。
この記事はこんな人におすすめ!
- HD-PGF5.0U3-GBKAの購入を検討している
- 実際に使った感想を知りたい
HD-PGF5.0U3-GBKAの発売は2019年11月
HD-PGF5.0U3-GBKAとは
HD-PGF5.0U3-GBKAはBUFFALO(バッファロー)が販売してい外付け(ポータブル)2.5インチHDDの5TB版。
BUFFALO(バッファロー)とは
BUFFALO(バッファロー)とは名古屋に本社のある株式会社バッファローが展開しているPC周辺機器のブランド名。
親会社はメルコホールディングスで、姉妹ブランドにCFDや玄人志向がある。
HD-PGF5.0U3-GBKAの特長
HD-PGF5.0U3-GBKAには下記の特長がある。
- 耐衝撃ボディーを採用
- 給電用ACアダプター不要。USBバスパワーのみで稼働する
- 故障予想をLEDで通知
- HDD本体側のMicro-B端子の周囲が凹んでいる
①耐衝撃ボディーを採用
筐体ケースの内側に衝撃吸収フレーム(板バネ)と8個の衝撃吸収用ゴムが内臓されているので、75センチの高さから落下させる試験をパスしているので、裸の状態のHDDよりも衝撃を緩和してくれる。
とはいえ、中身は普通の2.5インチHDDなので衝撃には弱い。過信は禁物だ。
②USBバスパワーのみで稼働する
2.5インチHDDなので基本的にはUSBバスパワー(USBケーブルのみ)で稼働する。
ただし、USB端子に給電されていないポートだと稼働しない。
例えばUSBハブを経由して接続すると本機は稼働しない。
なのでマザーボード直結のUSB端子に接続する必要がある。
③故障予想をLEDで通知
HDDの健康状態を把握し、劣化が進むとLEDで通知してくれる機能が備わっている。
問題なければ白色点灯だが、故障しそうな場合はオレンジに点灯する。
HDDに異常がある場合は白とオレンジが交互に点滅する。
当機能はHDDに直接書き込まれているS.M.A.R.T.情報を読みっとて動作しているので別途ソフトのインストールは不要だ。
もし詳細な状況が知りたい場合は接続先のPCに「みまもり合図」というソフトウェアが必要になる。バッファロー公式サイトから無料でダウンロード可能。
④HDD本体側のMicro-B端子の周囲が凹んでいる
HDD本体側のUSB端子の周囲が凹んでいるので、USBケーブルを取り外した状態だと、出っ張りがないため持ち運びし易い。
ソフトウェアはBUFFALOの公式Webサイトから無料でダウンロードできる
HD-PGF5.0U3-GBKで使えるソフトウェアはBUFFALO公式Webサイトの商品情報ページのソフトウェアから下記のソフトを無料でダウンロードして利用できます。
- みまもり合図 (HDD故障状況確認)
- スマートツインズ (バックアップ/復元できる)
- SecureLock Mobile2 (HDD内のファイルを暗号化できる)
- DiskFormatter2 (フォーマット(初期化)用ソフト)
- おでかけロック設定 (HDD丸ごとパスワードでロックできる)
- HDD用アイコン
HD-PGF5.0U3-GBKA レビュー
HD-PGF5.0U3-GBKAのレビュー。
こちらと同じ商品↓
HD-PGF5.0U3-GBKAの仕様
容量 | 5TB |
---|---|
USBインターフェース | USB 3.1(Gen 1)/3.0/2.0 |
電源 | USBバスパワー |
本体寸法 | 幅79.5×高さ21.5×奥行119mm |
本体重量 | 約250g(ケーブル含まず) |
動作保証環境 | 温度5~35℃ 湿度20~80% |
保証期間 | 1年間 |
付属品 | USB 3.1(Gen 1)ケーブル(50cm)、取扱説明書(保証書) |
記憶容量毎の型番
1TB~5TBの記憶容量と筐体ボディのカラー毎に型番が別れている。
- 5TB (ブラック):HD-PGF5.0U3-GBKA
- 5TB (ホワイト):HD-PGF5.0U3-GWHA
- 4TB (ブラック):HD-PGF4.0U3-GBKA
- 4TB (ホワイト):HD-PGF4.0U3-GWHA
- 2TB (ブラック):HD-PGF2.0U3-BBKA
- 2TB (ホワイト):HD-PGF2.0U3-BWHA
- 1TB (ブラック):HD-PGF1.0U3-BKA
- 1TB (ホワイト):HD-PGF1.0U3-WHA
- 1TB (レッド):HD-PGF1.0U3-RDA
- 1TB (ブルー):HD-PGF1.0U3-BL
- 1TB (ゴールド):HD-PGF1.0U3-GLA
()内はボディカラー
HD-PGF5.0U3-GBKAの外箱
HD-PGF5.0U3-GBKAの付属品
HD-PGF5.0U3-GBKAの付属品は次の通り。
- HDD本体
- USB-A to Micro-Bケーブル
- 取扱説明書兼保証書(らくらくセットアップシート)
USBケーブル(A to Micro-B)
↑Micro-Bはあまり見かけない形状だが、汎用性のあるグローバルな端子なのでもし断線してもAmazonなどで購入できる。
さらに、Type-Aの部分がType-Cになっている”Type-C to Micro-Bケーブル”も使うことができる。
取扱説明書(保証書)
↑この取扱説明書とまったく同じ内容のものがバッファローの公式サイトで閲覧・ダウンロードできる。
HD-PGF5.0U3-GBKAの外観
↑本体右上のランプは故障予測LED。
↑滑り止め用のゴム足が4隅に付いている。
↑右端の赤いマークにはとくに意味や役割はない。
HD-PGF5.0U3-GBKAの重さ
↑ケーブルを含まない本体のみの重さは235g。仕様値の250gよりも15g軽い。
「CrystalDiskInfo」で確認できる基本情報と健康状態
CrystalDiskInfoで見たHD-PGF5.0U3-GBKAの情報と健康状態。
PC接続後すぐの温度は25℃だったがベンチマークを回すと41℃に上昇した。
HD-PGF5.0U3-GBKAの中身はウェスタンデジタルの「WD50NPZZ-00A9JT0」で回転数は5400rpm
ベンチマーク
ストレージの転送速度を計測するベンチマークソフトのCrystalDiskMarkを使って速度を計測してみた。
計測結果から、小さなファイルの連続データの読み込みは300MB/sと速く、ランダムデータの読み込みも7MB/sと、大きなサイズのファイル読み込み速度より速いという結果になった。
いっぽう、書き込みの速さは読み込みとは逆の結果となり、大きなサイズのデータのほうがランダム7MB/s、シーケンシャル130MB/sの速度が出ている。
どちらにせよ、外付けSSDの半分以下の速度しか出ておらず、ランダムアクセスは約四分の一の速さだ。
いずれも計測時はHDD内にデータを保存していない空っぽの状態でUSB3.0対応ポートに接続している。
使用しているマザーボードはASUSの”ROG STRIX Z690-G GAMING WIFI”でOSは”Windows 11 Pro”
HD-PGF5.0U3-GBKAのメリット・デメリット
HD-PGF5.0U3-GBKAを実際に使用した感想とメリットとデメリットを書く。
デメリット
HD-PGF5.0U3-GBKAのデメリットは3つ。
- 重い
- 転送速度が遅い
- HDDなので壊れやすい
重い
昔ながらの金属製ディスクを使っているので筐体サイズがコンパクトな割に重量がある。
軽量な外付けSSDよりも断然重く、モバイルバッテリーのような重量感がある。
なので旅行に携帯するのには不向きで、屋内で固定して使う用途のほうが向いている。
転送速度が遅い
5400回転/分とただでさえ遅い普通のHDDなので、SSDよりも転送速度が遅い。
とくに大きなサイズのファイルを扱うときにストレスを感じることが多々ある。
HDDなので壊れやすい
耐衝撃ボディの筐体に包まれているとはいえ、高いところから落下させたり、強い衝撃を加えてしまうと、それだけで故障する確率は高い。
SSDとは構造自体がまるっきり違うので、このデメリットは避けることはできない。
メリット
HD-PGF5.0U3-GBKAのメリットは下記の1点。
- 安価で大容量
安価で大容量
HD-PGF5.0U3-GBKAを購入する最大のメリットは5TBという大容量にもかかわらず1万5千円ほどの安価で購入でき点にある。
ただし、最大のデメリットであるHDDゆえの壊れやすさとはトレードオフの関係にあるので、故障率の高さと安価のどちらを優先するかによる。
まとめ
HD-PGF5.0U3-GBKAは5TBと大容量かつ安価で、耐衝撃ボディに包まれていることが特長の外付けHDDだ。
外付けSSDよりも1TBあたりの価格で比較すると三分の一ほどの価格で購入できることが最大のメリットになる。
- 外付けSSD:1TB=約1万円
- 外付け2.5インチHDD:1TB=約3千円
ただし、メリットは安価なことのみで、壊れやすいというデータ保存先としては致命的なデメリットがある。
SSDよりもはるかに重いので外出先にも気軽には持っていきにくい。
さらに転送速度も遅くストレスになるので、安価なこと以外にメリットはない。
なによりHDDの構造上、物理的な衝撃に弱いので、大切なデータが読み出せなくなる可能性がSSDよりも高いことが最大のデメリットになる。
いくら耐衝撃ボディに守られているとはいえ、壊れやすさはさほど変わらないので大切なデータは保存しないことをおすすめする。
消えても大丈夫なデータの保存先かバックアップ(複製)先として利用したほうがより安心して使える。
とはいえ、高価だが壊れにくいSSDのほうをおすすめする。
”お金”と”データ”のどちらを優先するかと言い換えることもできる。
消えたお金は取り戻せるが、消えたデータは取り戻せない。
断然データのほうを選択する人が多いのではないだろうか。
- メリットは安価なことだけ
- SSDよりも壊れやすく重いので、屋外での使用や旅行に携帯する用途には不向き
- 大切なデータの保存に利用するのは避けたほうが無難
- バックアップ(複製)目的なら利用する価値はあるかもしれない