CREATIVE Sound BlasterX AE-5を実際に購入して使ってみた感想とメリット・デメリットを実体験レビューする。
この記事はこんな人におすすめ!
- CREATIVE Sound BlasterX AE-5の購入を検討している
- 実際に使った感想を知りたい
Sound BlasterX AE-5の発売は2017年7月
Sound BlasterX AE-5とは
Sound BlasterX AE-5はCREATIVEが販売しているディスクトップPC用のサウンドカード。
CREATIVEとは
CREATIVEとはシンガポールに本社があるPC用のサウンドカードを販売しているメーカーのクリエイティブテクノロジーが展開しているブランド名。
Sound BlasterX AE-5の特長
Sound BlasterX AE-5には下記の特長がある。
- 最大32bit/384kHzのハイレゾ再生に対応 ※ダイレクト出力を選択した場合のみ
- 出力する音質を細かくカスタマイズできる
32bit/384kHzのハイレゾ再生に対応
Windows10以上の環境でSound BlasterX AE-5に付属のソフトウェアをインストールし、ダイレクト出力モードを選択した場合は最大32bit/384kHzのハイレゾ再生に対応している。
Sound BlasterX AE-5のボードのアナログ音声出力端子に接続していて、なおかつ24bit/384kHzの出力に対応したスピーカーやヘッドホンなどの音声出力機器を利用している必要があるので要注意
光デジタル出力端子に接続した機器では最大24bit/96kHzになる
出力する音質を細かくカスタマイズできる
付属のSound Blaster Connectソフトウェアを使ってスピーカーやヘッドホンから出す音を細かくカスタマイズできる。
例えば、重低音の強弱やボーカルを強調したり、小さな音を強調したり、エフェクト効果を加えて迫力を出したりといった具合に、細かく柔軟に好みの音声にソフトウェアで設定することができる。
ただし、32bit/384kHzのハイレゾ再生をする場合はダイレクト出力モードにする必要があるので、ソフトウェア側の効果は無効になってしまうので、カスタマイズした音声効果も無効になる
Sound BlasterX AE-5 レビュー
Sound BlasterX AE-5のレビュー。
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Sound BlasterX AE-5の仕様
商品名 | Sound BlasterX AE-5 |
---|---|
製品型番 | SBX-AE5-BK |
対応スロット | PCI Express |
ボードサイズ | 約145×20×128mm |
アナログ出力 | 最大32bit/384kHz ステレオ(ライン出力1/ヘッドホン出力へのダイレクト出力時) 最大32bit/96kHz ステレオ/5.1ch |
デジタル出力 | 最大24bit/96kHz ステレオ |
アナログ入力 | 最大32bit/96kHz ステレオ(ライン入力)/モノラル(マイク入力) |
入出力端子 | ヘッドホン出力端子(3.5mm) ライン出力端子1~3(3.5mm) 光デジタル出力端子(角型/パススルー対応) ライン入力/マイク入力(3.5mm/共用) |
Sound BlasterX AE-5の外箱
↑箱を開くとケーブルや冊子類が入った小箱が入っている。
Sound BlasterX AE-5の付属品
↑付属品はボード本体と、LEDテープ(発光部 約30cm/10LED)、LEDテープ接続ケーブル、取扱説明書などの冊子類。
取扱説明書
↑この取扱説明書と同じ内容のファイルはCREATIVEの公式Webサイトから無料でダウンロードできる。
Sound BlasterX AE-5ボード本体の外観
↑側面の上部にはLEDテープ用の端子が設けられている。
↑ボード側面には4ピンのペリフェラコネクター電源端子と、PCケース側の音声入出力端子用のヘッダーと接続する端子が付いている。
4ピンのペリフェラコネクター電源端子はLEDテープを利用しない場合は接続しなくても動作する
入出力端子
↑ボードの音声入出力端子は左から、ライン入力/マイク入力、ヘッドホン、フロントの左右、リアの左右、センター/サブウーファー、光デジタル出力端子になる。
Sound BlasterX AE-5のメリット・デメリット
Sound BlasterX AE-5を実際に使用した感想とメリットとデメリットを書く。
デメリット
Sound BlasterX AE-5のデメリットは2つ。
- ボードに直結した音声出力機器しか使えないので汎用性が無い
- 32bit/384kHzのハイレゾ再生の条件が判り難い
ボードに直結した音声出力機器しか使えないので汎用性が無い
Sound BlasterX AE-5本体ボードの音声出力端子に直結したスピーカーやヘッドホンでしか利用できない。
つまり、スマホでも利用できるBluetooth接続オンリーのワイヤレスのヘッドホンやスピーカーには一切効果はない。
例えば、流行りのBluetooth接続のノイズキャンセリングヘッドホンなどに対しては一切効果が無い。
有線ケーブルを介した接続でしか効果を発揮しないので、主にゲームの用途しかなく、汎用性は低い。
ディスクトップPCにSound BlasterX AE-5を追加して効果を発揮するのは、限られた環境と条件に限るということになる。この点は判り難く、最大のデメリットだ。
32bit/384kHzのハイレゾ再生の条件が判り難くい
Sound BlasterX AE-5最大のセールスポイントである32bit/384kHzのハイレゾ再生を実現するの必要な環境が判り難く、ある程度の知識が無いと敷居が高い。
纏めると下記の条件が必要になる。
- アナログ出力のライン出力1/ヘッドホン出力へのダイレクト出力時
- Windows 10以上でOS側のサウンドプロパティで設定
- 32bit/384kHz出力に対応した有線ケーブル接続のヘッドホンやスピーカーが必要
メリット
Sound BlasterX AE-5のメリットは下記の1点。
- 専用ソフトウェアで好みの音にカスタマイズできる
好みの音にカスタマイズできる
↑付属のソフトウェアで、細かく自分好みの音にカスタマイズできることが最大のメリットになる。この機能のためだけに購入する価値はあるぐらいだ。
とくに、Cystalizerという設定項目で出力音声の迫力を劇的に向上させることができる。
まとめ
Sound BlasterX AE-5は”有線接続“のスピーカーやヘッドホンを利用する場合に使うと非常に有益なサウンドカードだ。
とくにPCゲームをプレイする場合に、対応したヘッドホンやスピーカーを接続すると臨場感のある音声を出力することができるのでゲームの迫力と面白さが増す。
ただし、ゲーム以外の目的で使う場合にはあまり有益なPCパーツではないことも確かだ。
判り難いので簡単に説明すると、Sound BlasterX AE-5ボード本体の音声出力端子に直接接続したヘッドホンやスピーカーでしか効果を発揮しないので、流行りのBluetoothヘッドホンやスピーカには一切対応していない。
言い換えると、ディスクトップPCのマザーボード背面端子の音声出力端子や、Bluetooth接続のワイヤレスヘッドホンに対しては一切効果を発揮しないということなので注意してほしい。
なので、Sound BlasterX AE-5を追加しただけではディスクトップPCから出力するすべての音声が高音質になるような便利なPCパーツではないということ。あくまでもサウンドカードに物理的に直接接続した音声出力機器にしか効果は無い。
これらのことは、ある程度のオーディオ知識が必要になり、敷居が高いこともデメリットだ。
とくにスマホでも利用できる汎用性の高いBluetooth接続のワイヤレスヘッドホンに対しては完全に無意味なので注意が必要だ。
かなり前時代的な拡張カードなので今後需要はなくなるだろう。
- 本カードの効果を発揮するためには、有線ケーブルを使って音声出力装置を接続する必要がある
- Bluetooth接続のヘッドホンやスピーカーには一切効果がないので要注意
- 本カードが活躍する用途は、PCゲームや有線接続の音声出力に限られており汎用性は低い