UGREENのM.2 SSD 外付けケースを実際に購入して使ってた感想とメリット・デメリットを実体験レビューする。
この記事はこんな人におすすめ!
- UGREENのM.2 SSD 外付けケースの購入を検討している
- 実際に使った感想を知りたい
- ベンチマーク結果を知りたい
UGREENのM.2 SSD 外付けケースとは
UGREENのM.2 SSD 外付けケースを使うとMVMe規格のM.2(エムドットツー)接続のSSDをUSBに変換し、外付けのストレージデバイスとして利用できます。
UGREENとは
UGREEは2012年に創業した中国に本社のある、PCとスマホ用のUSBデバイスや家電などを販売しているメーカーです。
UGREENのM.2 SSD 外付けケースの特長
UGREENのM.2 SSD 外付けケースには下記の特長があります。
- USB 3.2 Gen 2に対応。最大転送速度は10Gbps(1250MB/s)
- 外側のケースはアルミ合金製
- USB Type-C 3.1とUSB Type-A 3.1ケーブルが付属している
- 最大2280サイズに対応
- M-KeyとM&B Key形状のM.2 MVMe SSDに対応
- データ読書き中はLEDライトが点滅する
“M.2 MVMe SSD”には対応していますが”M.2 SATA SSD”は非対応なので要注意!
※UGREENでMVMeとSATAの両方に対応しているのは外装の色がグレーの製品です。当記事で取り上げている製品は外装がブラックです。
1Gbpsはビット単位です。一般的な指標である転送速度はバイト単位で表示されます。8ビットは1バイトなので、ビット値を8で割るとバイト単位のMB/sに変換できます。
10Gbps(10000)÷8=1250MB/s
UGREENのM.2 SSD 外付けケース レビュー
UGREENのM.2 SSD 外付けケースのレビュー。
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UGREENのM.2 SSD 外付けケースの仕様
対応フォームファクター | M.2-2230、2242、2260、2280 | |
---|---|---|
インターフェース | USB Type-C 3.2 Gen2 | |
対応規格 | M.2 MVMe | |
給電 | USBバスパワー | |
本体サイズ | 12.5 x 4.1 x 1.4 cm ケーブル長:25cm | |
保証期間 | 2年 |
UGREENのM.2 SSD 外付けケースの外箱
UGREENのM.2 SSD 外付けケースの付属品
↑付属品は外付けケース、シリコン製カバー、熱伝導性シリコンパッド、USBケーブル2本、取扱説明書などの冊子類です。
シリコン製カバー・熱伝導性シリコンパッド
↑シリコン製のカバーと熱伝導性シリコンパッド、NVMe SSDを固定するストッパーの予備(写真右下)です。
USBケーブル
↑両端がUSB Type-Cと、片側がType-Aの2本のケーブルが付属しています。
ケーブルはUSB3.1(Gen2)の10Gbpsに対応しています
UGREENのM.2 SSD 外付けケースの外観
USBポートとLEDランプ
UGREENのM.2 SSD 外付けケースの内側
↑ケース外側はアルミ製ですが、内側(上の写真の下側)は合成樹脂製です。
NVMe SSDを装着する方法
↑NVMe SSDを着脱する時は、”PUSH”と刻印されている側を押してスライドさせます。
ちなみに、スライドできる向きは決まっており、一方向にしか押せません。
↑スロットにSSDを差し込んで、ストッパーを回して固定します。
ストッパーは合成樹脂製です。
ケース外側を被せなくても利用可能です。
LEDランプとUSB Type-Cポート
↑USB Type-Cポートの横にはLEDランプがあり、SSDが読書きしている時は青色に点滅します。
UGREENのM.2 SSD 外付けケース ベンチマーク
フリー(無料)のベンチ―マークソフト CrystalDiskMarkを使ってUGREENのM.2 SSD 外付けケースの性能を検証してみました。
使用したMVMe SSDはWESTERN DIGITALのM.2(Type2280)NVMe接続SSD WDS100T2X0Cで最大読込み速度が3400MB/秒で最大書込み速度は2800MB/秒。
WDS100T2X0CをPCマザーボードに直結したときのレビュー記事はこちらをご覧ください↓
WD Black NVMe WDS100T2X0C 口コミ評判レビュー
USBケーブルはUGREENのM.2 SSD 外付けケースに付属していたUSB Type-Cケーブルを利用しています。
USB 2.0のUSBハブに接続したときの転送速度
接続したUSBハブはUSB 2.0規格なので最大転送速度はビット毎秒だと480Mbps、1秒間のデータ転送速度は60MB/sです。
↑読込も書込みも40MB/sの速度です。
USB3.2Gen2 2×2のUSBポートに接続したときの転送速度
接続したUSBポートはUSB3.2Gen 2×2なのでインターフェースの最大転送速度はビット毎秒だと20Gbps、1秒間のデータ転送速度は2500MB/sです↓
ただし、UGREENのM.2 SSD 外付けケースはUSB 3.2 Gen 2にしか対応していないので最大転送速度は1250MB/sになります。
↑読込みも書き込みも1000MB/sほどです。
USB規格とほぼ同じ速度が出ているので、UGREENのM.2 SSD 外付けケースが転送速度のボトルネックになっている傾向は見られませんでした。
UGREENのM.2 SSD 外付けケースのメリット・デメリット
UGREENのM.2 SSD 外付けケースを実際に使用した感想とメリットとデメリットをまとめました。
デメリット
UGREENのM.2 SSD 外付けケースのデメリットは1つ。
- 熱伝導性シリコンパッドがケースに密着しない構造なのでヒートシンク機能は無いに等しく、放熱性は低い
熱伝導性シリコンパッドがケースに密着しない構造なのでヒートシンク機能は無いに等しく、放熱性は低い
ケースをスライドさせてSSDを着脱する構造になっているので、熱伝導性シリコンパッドが外側ケースに密着しません。
なので、残念ながらケース自体がヒートシンクにはなっていません。
熱伝導性シリコンパッドが付属していますが無益です。
つまり、見かけ倒しで実益がありません。
放熱性を目当てに購入すると、騙された気分になるので要注意
メリット
UGREENのM.2 SSD 外付けケースのメリットは下記の1点。
- 工具不要でSSDを着脱できる
工具不要でSSDを着脱できる
放熱性が著しく低いというデメリットがある反面、最初からケースとSSDが密着しない構造になっているので、指先だけでSSDの着脱ができます。
工具を持ち歩く必要が無いので、野外や外出先でSSDの付け替えをする時に大きなメリットがあります。
なので、家で使うよりも外出で短時間使用する用途に向いています。
まとめ
UGREENのM.2 SSD 外付けケースはアルミニウム製の外側ケースですが、熱伝導性シリコンパッドとは密着しない構造になっており、冷却性は見掛け倒しになっているのが特長です。
SSDに熱伝導性シリコンパッドを張り付けて、ケースを閉じても、アルミ製の外殻ケースとの間には隙間があるので、ケース自体はヒートシンクとしては機能していません。
スライド式なので、どうしてもケースの内側とSSDの間に隙間が生じてしまうからです。
ケース内側は合成樹脂製なので熱伝導性は皆無です。
いっぽう、工具不要でスライドさせるだけでSSDを簡単に素早く着脱できるというメリットがあります。
なので、冷却性能が必須の場合は、当製品は購入しないよう注意が必要です。
冷却性を重視している場合は、ケースの構造がスライド式ではなく、蓋式でネジを使って固定する製品だと熱伝導性シリコンパッドと密着するので、冷却性能は期待できます。
UGREENのM.2 SSD 外付けケースは外出時に短時間利用する場面では活躍する場がありそうですが、冷却性は低いので長時間の利用は避けたほうが無難です。
- スライド式なのでケースと熱伝導性シリコンパッドの間に隙間が生じる構造になっている
- SSDとケースが密着しない構造になっている、見掛け倒しの製品
- ケース自体にヒートシンクとしての機能は無いに等しい
- 工具不要でSSDを簡単に着脱できるのがメリット