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WH-1000XM5とWH-1000XM4を徹底比較!音質や装着感の違いなどの使用感まとめ

WH-1000XM5とWH-1000XM4を徹底比較!音質や装着感の違いなどの使用感まとめ アイキャッチ

SONYのワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホンWH-1000XM5とWH-1000XM4。
両機を実際に購入し、音質や使い勝手の違いなど実体験したことを根拠に徹底的に比較してみた。

その結果、両者の性能や機能にほぼ差はないが、装着感は先代のWH-1000XM4のほうが優れていることがわかった。

WH-1000XM4は約2年、WH-1000XM5は半年ほど利用したうえでの実体験レポになる。
当記事を書いた本人は1日平均10時間以上はヘッドホンを使っているヘビーユーザーだ。

この記事はこんな人におすすめ!

  • WH-1000XM5とWH-1000XM4はどこがどう違うの?
  • WH-1000XM5とWH-1000XM4のどちらを購入するか迷っている
  • 音質の違いや使い勝手が良いのはどっち?
  • ぶっちゃけどっちがおすすめなのか知りたい!
  • それぞれの不満箇所は?
  • それぞれを実際に使用してみた感想を知りたい

WH-1000XM5とWH-1000XM4の違いを比較

同じソニー製ヘッドホンのWH-1000XM5WH-1000XM4
この2つの違いは外装デザインとコンパクトに折りたためるか否かの違いだけで性能はほぼ同じだった。

性能以外の着け心地に注力して両機の違いを比較すると下記の点が異なっている。

  • 締め付け感の強さ
  • イヤーパッドの厚み
  • ヘッドセットのクッション部分の面積

XM5とXM4最大の違いは頭の締め付け感の強さ

WH-1000XM5とWH-1000XM4の最大の違いはヘッドホンを頭につけた時の締め付けの強さの違いになる。

これは仕様などの数値には載っていないので、実際に頭に装着して比較しないと判らない点なので厄介だ。

ちなみに、どちらもヘッドバンドを最大に引き伸ばした状態で使用している。

ヘッドホン本体を左右に広げた時の感触もWH-1000XM5のほうが抵抗を感じる。

WH-1000XM5は約半年しか使っていないが、WH-1000XM4は約2年使用した機体なのでヘッドセットが経年劣化してヘタレているだけということも考えられる。

2番目の違いはイヤーカップのせり出し高さ

左がWH-1000XM5、右がWH-1000XM4左がWH-1000XM5、右がWH-1000XM4

↑WH-1000XM5はイヤーパッドの厚みのうち約半分がイヤーカップに隠れてしまっている。

XM5もXM4もイヤーパッドの厚みは全く同じなのだが、XM5はイヤーカップの”淵”がせり出していて、イヤーパッドの半分が埋もれた状態になってしまっている。

なので、XM5はイヤーパッドの厚みがWH-1000XM4の三分の二になっている。

このイヤーパッドの薄さの違いが装着感に影響している。

つまり、WH-1000XM5はイヤーカップのせり出し部分が高いので、イヤーパッドが薄い状態になってしまっており、結果的にクッション部分が薄いため耳が痛くなってしまう。

ところで、なぜWH-1000XM5はイヤーカップの”淵”がせり出しているのだろうか?
おそらくデザイン性を重視した結果だと思われる。

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WH-1000XM5のイヤーカップのせり出し部分についてはこちらの記事を参考にしてほしい↓WH-1000XM5 イヤーパッドの外し方と交換方法

WH-1000XM5 イヤーパッドの外し方と交換方法 アイキャッチ
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3番目の違いはヘッドセットのクッション部分の面積

左がWH-1000XM5、右がWH-1000XM4左がWH-1000XM5、右がWH-1000XM4

WH-1000XM4は昔ながらのヘッドホンといった感じでヘッドセットの面積が狭い。

いっぽう、WH-1000XM5はXM4よりも2倍ほど面積が広い。

使用感はどちらも殆ど同じだが、XM5のほうが洗練されていてオシャレ。

4番目の違いは電源投入と接続時のナレーションの有無と音声

WH-1000XM4は電源投入時に「電源が入りました」、Bluetooth接続時には「接続しました」と音声で知らせてくれるが、XM5は電源投入で「プンッ」、接続時は「プッププン」と効果音が鳴るだけ。

バッテリ残量のナレーションはほぼ同じだが、語尾の口調が異なる。

外見上の比較

左がWH-1000XM5、右がWH-1000XM4左がWH-1000XM5、右がWH-1000XM4

外観デザインはWH-1000XM5のほうがスタイリッシュだ。

性能(仕様)の比較

ハードウェアの仕様比較ではXM5のほうが充電時間が30分長い。

WH-1000XM5WH-1000XM4の仕様比較一覧表を参考にしてほしい↓

WH-1000XM5とWH-1000XM4の仕様比較
項目名WH-1000XM5WH-1000XM4比較結果・説明
ヘッドフォン型式
密閉、ダイナミック
同じ。密閉なので遮音性が高い
ドライバーユニット30mm40mmXM4のほうが優れている。口径が大きいほど低音再生に有利
感度102 dB/mW105dB/mWXM4のほうが優れている。数値が大きいほど一定のボリュームで大きな音量を得ることができる
マグネット
ネオジウム
同じ
再生周波数帯域
4 Hz – 40,000 Hz
同じ
インピーダンス48Ω40Ω XM4のほうが大きな音が出せる
重量250g254gXM5のほうが軽い
電源DC3.8V : 内蔵充電式リチウムイオン電池DC3.7V : 内蔵充電式リチウムイオン電池XM5のほうが電圧が高い
充電時間約3.5時間約3時間XM4のほうが短い
充電方法
USB Type-C充電
同じ
電池持続時間
最大30時間
同じ
対応コーデック
SBC, AAC, LDAC
同じ
通信方式Bluetooth Ver.5.2Bluetooth Ver.5.0XM5のほうが新しい
最大通信距離
10m
同じ
付属品充電用USB Type-C ケーブル、有線接続用ヘッドホンケーブル、キャリングケース、リファレンスガイドと保証書充電用USB Type-C ケーブル、キャリングケース、航空機用プラグアダプターと接続ケーブル、取扱説明書と保証書XM4は航空機用プラグアダプターが付いている

付属品の比較

WH-1000XM5の付属品WH-1000XM5の付属品
WH-1000XM4の付属品WH-1000XM4の付属品

XM4には航空機用プラグアダプターが付属している。

キャリングケースの比較

右がWH-1000XM5、左がWH-1000XM4のキャリングケース右がWH-1000XM5、左がWH-1000XM4のキャリングケース

ノイキャン性能の違い

メーカー側はWH-1000XM5のほうがXM4よりも中高音域の騒音のノイズキャンセリング機能が向上したとうたっているが、明確な差は体感できなかった。

どちらもほとんど同じで微差でしかない。

音質の違い

音質も両機とも同じで差は感じなかった。

まとめ

結論:WH-1000XM5のほうが劣っている。

結論に至った理由はまとめると次の5つ。

  1. 頭への締め付け感がXM5のほうが強い
  2. 充電時間がXM5のほうが30分長い
  3. メーカ側はXM5のほうが中高音域のノイキャン性能が上がったと謳っているが実際の体感では差異はない
  4. XM5はコンパクトに折り畳めない
  5. XM5のほうがイヤーパッドの厚さが薄いので耳が痛くなる

よって、WH-1000XM4のほうがおすすめだ。

肝心要のノイキャン性能の差は残念ながら体感できなかった。
同じ環境で計測器を使った検証テストを実施して、数値で比較しない限り証明するのは不可能だろうと思われる。体感では両機とも差はないのは確かだ。

それよりもXM5の残念な点は締め付け感の強さだ。
PCメガネをした状態で装着すると耳の裏側が痛くなる。

もっとも残念なのはXM4よりもXM5はイヤーパッドの厚さが薄いので長時間装着していると耳が痛くなることだ。
XM4は耳が痛くなることはなかった。

頭のサイズが大きい人はXM4を購入したほうが良さそうだ。

XM5のメリットはデザインがオシャレになっていることと、XM4のブラックよりも艶消し感があって垢抜けていることだ。

XM4のほうが8千円程安価なので無理に高価なXM5を購入する必要は無い。

ただし、現在XM4を使っていてメーカ保証が切れているなら、XM5に乗り換えるのは良いと思う。

なぜなら、WH-1000XM4はノイズキャンセリング用マイクが壊れやすいので、1年以内に壊れる可能性が高いからだ。

おそらくWH-1000XM5も同様にソニータイマーが発動して1年以内に壊れる可能性は高い。

なので、メルカリなどでメーカー保証が残っていない中古品は購入しないほうが無難だ。

WH-1000XM4が1年経たずに、ノイズキャンセリング用マイクが壊れて修理に出したようすはこちら↓
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