SONYのワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホンWH-1000XM6とWH-1000XM5。
両機を実際に購入し、音質や使い勝手の違いなど実体験したことを根拠に比較してみた。
その結果、両者の性能や機能にほぼ差はないが、装着感は先代のWH-1000XM5のほうが優れていることがわかった。
WH-1000XM5は約2年、WH-1000XM5は1週間実際に使用した実体験レポになる。
この記事はこんな人におすすめ!
- WH-1000XM6とWH-1000XM5のどちらを購入するか迷っている
- 音質の違いや装着感が良いのはどっち?
- それぞれを実際に使用してみた感想を知りたい
WH-1000XM6とWH-1000XM5の違いを比較
WH-1000XM6とWH-1000XM5は全体のデザインや見た目は似ているが同じ筐体ではない。
外観で共通している部品は無いといえるほど細部が異なっている。
両機を比較すると下記の2点が大きく異なっている。
- 締め付け感の強さ(装着感)
- ヘッドバンドの形状と可動域
XM6とXM5の違いは頭の締め付け感の強さ(装着感)
WH-1000XM6とWH-1000XM5の最大の違いはヘッドホンを頭につけた時の締め付け感と装着感だ。
XM5は2年ほど使用しているので多少へたっている可能性は否めないが、ヘッドバンドの形状とイヤーカップの可動域が異なるため、XM6のほうが締め付け感が2倍程強く、長時間装着すると耳が痛くなる。頭の形状にもよるとは思うがXM5のほうが装着感は良い。
ちなみに、どちらもヘッドバンドを最大に引き伸ばした状態での比較だ。
ヘッドバンドの形状と可動域

↑XM6はヘッドバンド内側のカーブが緩い。

↑XM6のほうがヘッドバンドの幅が広いのでホールド感が良く、ズレ難い。

↑XM6はイヤーカップとヘッドバンド間にある蝶番の可動域が狭い

↑XM5はXM6よりもイヤーカップとヘッドバンド間にある蝶番の可動域が1㎝程広い。
XM6は折り畳式になっているので、XM5よりも回転する箇所が増えており、角度の調整が難しく、頭と耳の形状に馴染ませるのに一苦労する
外見上の比較

外観デザインはWH-1000XM6のほうがスタイリッシュだ。

↑イヤーカップ部分とイヤークッション部分の厚みは同じ。
※XM5は2年使用しているのでヘタって薄くなっている。

↑イヤーカップ側面の断面形状はXM6は丸いが、XM5は楕円形になっている。
性能(仕様)の比較
ハードウェアの仕様比較ではどちらも殆ど同じ↓
項目名 | WH-1000XM6 | WH-1000XM5 | 比較結果・説明 |
---|---|---|---|
ヘッドフォン型式 | 密閉 | 密閉, ダイナミック | 両機で異なる |
ドライバーユニット | 同じ | ||
感度 | 103 dB/mW | 102 dB/mW | XM6のほうが優れている。数値が大きいほど一定のボリュームで大きな音量を得ることができる |
マグネット | 同じ | ||
再生周波数帯域 | 同じ | ||
インピーダンス | 同じ | ||
重量 | 254g | 250g | XM5のほうが軽い |
電源 | 同じ | ||
充電時間 | 同じ | ||
充電方法 | 同じ | ||
電池持続時間 | 同じ | ||
対応コーデック | SBC, AAC, LDAC, LC3 | SBC, AAC, LDAC | 両機で異なる |
通信方式 | Bluetooth Ver.5.3 | Bluetooth Ver.5.0 | XM6のほうが新しい |
最大通信距離 | 同じ | ||
付属品 | 同じ |
重量の比較

XM6の重さは253.5gとほぼ仕様通り。

XM5は253.1gと仕様の250gよりも若干重く、XM6と殆ど変わらない。
付属品の比較

パッケージはXM6のほうが若干小さい、

XM6は説明書と保証書が一緒になっている。

XM5は説明書と保証書が別紙になっている。
キャリングケースの比較


XM6は折り畳むことができるのでキャリングケースも一回り小さく、マグネット形式になっているが、XM5はファスナーになっている。
ノイキャン性能の違い
メーカー側はWH-1000XM6のほうがノイズキャンセリング性能が向上したと謡っているが、体感できるほどの明確な差は感じられなかった。
とはいえ、XM6のほうがホールド感が強く外音が遮断されるので、効いている感じはするのは確か。
音質の違い
音質も両機とも明確な差は感じなかったが、若干XM6のほうが音の解像度が高く、明瞭に聞こえる感じはある。
まとめ
結論:WH-1000XM6のほうが音質とノイズキャンセリング性能は若干良いが、装着感は悪い。
要点をまとめると次の4つ。
- 音質とノイズキャンセリング性能はXM6のほうが良い
- 頭への締め付け感はXM6のほうが強い
- XM6はコンパクトに折り畳めるので持ち運びに便利
- XM6のほうがイヤーカップの可動個所が多く角度が広いので装着感は悪い
家でしか使用しない場合はWH-1000XM5のほうが値段も安く、装着感も良いのでおすすめだ。
XM6はXM5よりもヘッドバンドの締め付け力が強いので長時間装着すると頭頂部と耳の凸部が痛くなる。
最高の音質とノイズキャンセリング性能を求める場合はWH-1000XM6でも良いと思う。
WH-1000XM5は2023年3月に購入して、2025年5月に壊れた。
2年ほどしかもたなかったので耐久性は非常に低い。
ちなみに、WH-1000XM4は1年経たずに壊れている。
ソニーのノイズキャンセリングヘッドホンは非常に壊れやすいので長期保証に入ることをおすすめする。
このように実際に壊れまくっているので、自分は水没等にも適用されるワイド保証を付けてソニーストアで購入した。
なので、メルカリ等でメーカー保証が切れている中古を購入するのはおすすめしない。
WH-1000XM4が1年経たずに、ノイズキャンセリング用マイクが壊れて修理に出したようすはこちら↓
WH-1000XM4で不具合 ノイズキャンセリングでハウリングと異音が発生!修理から返却までの一部始終を実体験レポート

WH-1000XM4のレビュー記事はこちら↓
WH-1000XM6を1年間使ってみた口コミ評判レビュー

WH-1000XM5のレビュー記事はこちら↓
WH-1000XM5 口コミ評判レビュー

WH-1000XM5のイヤーパッドの交換方法はちらの記事を参考にしてほしい↓WH-1000XM5 イヤーパッドの外し方と交換方法

WH-1000XM6のレビュー記事はこちら↓
WH-1000XM6 レビュー
