東プレの高級キーボード108UD-A XE31B0と108UB-A XE31L0の比較レビュー記事です。
今までに東プレのキーボード REALFORCEシリーズを10年ほど使用してきました。そのなかでも現在も利用している2つのキーボードの使い勝手を比較してみました。
この記事はこんな人におすすめ!
- 東プレのキーボード REALFORCEを購入しようか迷っている
- XE31B0とXE31L0の両方の違いや使用感を知りたい
- XE31B0の発売は2010年4月
- XE31L0の発売は2011年3月
XE31B0とXE31L0の違いはキー刻印の色の違いだけ
XE31B0とXE31L0の違いはキートップの文字色の違いだけです。
それ以外の性能や仕様はまったく一緒です。
キー刻印の違い
東プレのREALFORCEのキー刻印の種類は「レーザー印刷」と「昇華印刷」の2つあります。
キー刻印は下記のように違いがあります。
- XE31B0は昇華印刷
キーの文字が黒で印刷されているので文字を識別しにくい - XE31L0はレーザー印刷
キーの文字が白に近い黄色で文字が印刷されているので文字を識別しやすい
東プレ REALFORCE XE31L0とXE31L0の外見比較
↑黒のキーボードに黒色の文字が印刷されているので何が書いてあるのか非常に識別しづらいです。
↑黒のキーボードに白と黄色の中間色で印字されているので何が書いてあるのか識別しやすいです。
東プレ REALFORCE 108UD-A XE31B0の付属品とスペック
XE31B0の付属品は保証書とキーボード本体のみです。
東プレ REALFORCE 108UD-A XE31B0のスペック
東プレのREALFORCEにはゲーム向きのテンキーの付いていないタイプや無線のBluetooth通信でコードレス接続できるものなど多数のライナップがありますが、108UD-A XE31B0は有線で標準的な全てのキーが付いているタイプになります。
なお、「108UB-A XE31L0」と「108UB-A XE31L0」のスペックの違いはキー刻印が前者は「昇華印刷」、後者は「レーザー印刷」の違いだけなので下記には「108UB-A XE31L0」のスペックだけ載せています。
商品名/型番 | REALFORCE 108UB-A 日本語108配列 黒モデル フルキーボード レーザー印刷 荷重30g DIP付/XE31L0 |
---|---|
外観寸法 | 横455 x 縦169 x 厚さ40mm |
キー刻印 | 昇華印刷 |
キー配列 | 日本語配列・108キー |
キーストローク | 4mm |
キー荷重 | ALL 30g ソフトタクテイルフィーリング |
インターフェース | USB1.1 |
ケーブル長 | 1.6m |
保証期間 | 1年間 |
東プレ REALFORCE XE31L0は分解掃除が簡単
東プレのキーボードは分解掃除が楽ちんです。
キーボードの外枠を外す方法も簡単で、ネジ止めされていないのでキーボード下部のツメを計4か所外すだけです。
↑写真下側にある小さな長方形の穴の部分のツメを外すだけで簡単に分解できます。
↑キーボードの分解清掃には必需品のキートップ引き抜き工具はAmazonで500円程で購入できます。残念ながら100均には売っていません。
↑キートップ引き抜き工具の先の金属部分を引っ掛け引き抜くとキートップが外れます。
ぜんぶいっぺんに外してしまうと元にもどせなくなるので、スマホのカメラでキーの配列を撮っておくのをおすすめします。
東プレのREALFORCEの特長と利点
昔から高級キーボードとして有名な東プレのREALFORCEには他のキーボードとは異なる下記2つの特長と利点があります。
- キータッチの軽さ
- 耐久性
キータッチの軽さ
キーボードはキーを押すことで文字を入力する構造なっているので、押すこと(タイピング)が目的の入力装置です。
東プレのREALFORCEは非常に少ない力でキーを押すことができるので軽快でストレスのないフィーリングでキータイピングをすることが可能です。これがREALFORCEを使うことで得られる最大の恩恵です。
耐久性
次に耐久性ですが、東プレのREALFORCEは他の一般的なキーボードと違い、キー入力の構造に”静電容量無接点方式”というのを採用しているので、耐久性が高いです。
なぜ耐久性が高いのかというと、キーを最後まで押し込んで物理的に電極に接地させる必要がなく、一定の位置までキーが沈み込むだけで電極が作動してキー入力される構造になっているため、他の構造のキーボードと比較して摩耗しにくいからです。
なので、REALFORCEは10年以上使用してもキータッチのフィーリングはほとんど変化することがありません。
東プレのREALFORCEのキー荷重は全4種類
東プレのREALFORCEのキー荷重は下記の4種類あります。
- ALL 30g
- ALL 45g
- ALL 55g
- 変荷重(30g・45g・55g)
「108UB-A XE31L0」と「108UB-A XE31L0」はすべてのキーの荷重は最も軽いALL 30gです。
なお、キー荷重とはキーボードのキーを押すときに必要な力のことで、数値が小さくなるほど軽い力でキーを押すことができます。
変荷重(30g・45g・55g)
変荷重とは指の外側になるほど、つまり力の入れにくい小指や薬指で打つキーの位置の荷重は30gと軽くなっています。それ以外のキーの荷重は45gでEscキーだけが55gになっています。
これも実際に変荷重のキーボードを使用してみるとわかることなのですが、ALL 30gのキーボードと比べると45gのキーボードを打つのには力が必要なので変荷重は疲れます。
おすすめのキー荷重はALL 30g
圧倒的におすすめはALL 30gのキー荷重です。
東プレのREALFORCEの特長は他のキーボードを凌駕するキータッチの軽やかさです。その軽やかさを一番堪能できるのはすべてのキーが30gのモデルです。
30gと55gの中間の45gは一見すると良さそうですが、実際にキーの重さを体感するとその差は歴然です。55gはほぼ倍の力が必要なので東プレのREALFORCEを購入する利点が半減してしまいます。
キー荷重30gを体験してしまうと他のキーボードは使えなくなる
キー荷重がすべて30gのキーボードを利用してしまうと、他のメーカーはもちろん、30gよりも重いキー荷重のキーボードは利用するのが苦痛になります。
30gよりもっと軽くても良いぐらいです。それぐらい軽いキーのほうが打つのに労力をつかわなくていいので楽ちんだからです。
それほど楽に打てるのはREALFORCEのALL 30gのキーボードだけです。
他にもっと軽い力で打ててフィーリングが良いキーボードがあれば良いのですが、他にこれ以上軽いキーボードは売っていません。
XE31B0とXE31L0を比較
前述したように両者の違いはキーに刻印されている文字の識別のしやすさだけです。
先に文字が識別しにくい昇華印刷で黒く文字が印刷されているXE31B0を数年使っていて、その後にキーの刻印文字が見やすいXE31L0に買い替えています。
XE31B0は暗い場所だとキーの文字が見づらくて困ったことが頻繁に起きていたからです。
ブラインドタッチをしているときにはキーに刻印されている文字は見えなくても大丈夫なので影響はまったくないのですが、キーを一文字づつ確認しながら打つような場面だと作業効率が下がります。
例えば、”や&や%などのShiftキーを押しながら入力する特殊キーだと刻印された文字を確認する必要があったので見にくいと識別するのに時間が非常に掛かってしまっていました。
これには個人差があるので特殊キーの入力を全て暗記してブラインドタッチができる人には関係ないですが、出来ない人にとってはキーに刻印された文字だけが頼りになってしまうので見にくいのは致命的です。
それ以外の使用感などはまったく同じ性能と仕様なので両者の違いは感じませんでした。
キー刻印が判別しやすいレーザー印刷のXE31L0のほうがおすすめ
たしかに見た目が真っ黒のXE31B0のほうがスタイリッシュで玄人感があってカッコイイです。
ですが、前述したようにキーボードは入力する道具なので肝心かなめのキー入力がおぼつかない状況ではその役目を果たすことが難しくなります。
なので、キーボードに見た目やオシャレ感を優先しないでレーザー印刷でキー刻印が見やすく識別しやすいXE31L0が断然おすすめです。
東プレのREALFORCEの現行おすすめキーボード
現行販売している東プレのキーボードはREALFORCE R3と進化していてBluetoothで無線接続できるのが主流になっています。
現在は有線と無線のハイブリッドはありますがUSBの有線接続のみのキーボードはREALFORCE製品ラインナップにありません。
おすすめのREALFORCEキーボードの条件
おすすめのREALFORCEキーボードの条件は下記のとおりです。
- キー荷重:30g
- キー刻印:レーザー印刷
- レイアウト:日本語配列
上から順番に重要な要素になっています。
②のキー刻印はキーボードの色が黒以外の場合はこだわらないで大丈夫です。
キー荷重は30g
キー荷重は最大のポイントで大変重要な選択肢になります。
前述したように迷わずALL 30gを選択することをおすすめします。
実際に店舗に出向いて実機で比較体験しないとその差と良さが判断できないので悩みどころです。
ヨドバシカメラの実店舗だとREALFORCEの実機が置いてある店は多いのですが、それ以外の家電量販店だと置いていない店がほとんどです。
まあ、大体の人が一番キータッチのフィーリングが軽い30gを選択すると思うので30gを選択したほうが無難です。
キー刻印はレーザー印刷
これも散々前述したようにレーザー刻印が無難です。
もし、特殊キーもブラインドタッチできて完璧なら真っ黒でキー刻印を識別しにくい昇華印刷を購入するのはありです。
ただ、レーザー刻印にはデメリットもあって昇華刻印よりも色が剥げやすいです。
なので、キーボードの色が白の場合は昇華刻印のほうがおすすめになります。」
キーボードのレイアウトは日本語配列
これは細かい違いを上げるときりがないので、ざっくりいうと一般的なPCは日本語配列のキーボードです。例えばパナソニックのレッツノートなんてのは日本語配列のキーボードです。
なので、普段の仕事で使ったり市販されているPCはほとんどが日本語配列のキーボードのため、使い慣れている日本語配列を選択するほうが圧倒的に無難です。
もし、使い慣れていない英語配列のキーボードを買ってしまうと色々、使い勝手が悪い部分がでてくることになります。
例えば、日本語と英語配列のキーボードを比較するとEnterキーのサイズと姿形が違います。そして@や&などの特殊キーの位置も異なります。
いずれにせよ、慣れている配列のキーボードを選択したほうが幸せになれるはずです。
おすすめの現行販売しているREALFORCE R3キーボード
現行販売しているREALFORCEのキーボードで前述したおすすめの条件に合致する商品は下記の1品だけです。
↑このREALFORCE R3のR3HA13はキー荷重は30gのレーザー印刷で日本語配列で、有線と無線のハイブリッドで利用できる高機能モデルです。
キーボードの色を黒以外で検討している場合はキー刻印の種類には、こだわる必要はありません。
R2-JP3-BKもあるが市販されていない
REALFORCE R2シリーズの「R2-JP3-BK AGAZ31」という型番は神奈川県相模原市のふるさと納税返礼品として造られたモデルで市販されていません。
楽天のふるさと納税サイトでは2021年05月07日~2021年08月31日まで掲載されていました。※納税額は57000円
ちなみに、R2-JP3-BKはREALFORCEの公式サイトには載っているのですが、Amazonや楽天、ヤフーショッピングでは販売されていません。
メルカリでも出品されていないので見つけたら超ラッキーです。
XE31B0などの古い型番は中古で買うしかない
現行販売していない型番のREALFORCEのキーボードは在庫がなくなると売り切れて新品で購入することはできなくなるためメルカリやヤフオク、Amazonのマーケットプレイスで中古品を買うしかありません。
まとめ
東プレ REALFORCEのXE31B0とXE31L0を比較した結果、キー刻印が判別しやすいレーザー印刷のXE31L0のほうがおすすめです。
XE31L0は現行販売していないので新品では購入できません。
なのでもし新品で購入する場合はXE31L0と同じおすすめ条件に当てはまるREALFORCE R3のR3HA13がおすすめになります。
東プレREALFORCEキーボードのおすすめ条件
- キー荷重はALL 30gの一択で迷う必要なし
- キーボードの色が黒の場合はキー刻印はレーザー印刷のほうが見やすい
- キーボードのレイアウトは日本語配列が無難
この3つのおすすめ条件に合致している東プレ REALFORCEキーボードで現行販売している商品はこのREALFORCE R3のR3HA13だけです↓