Xperiaスマートホンを海水に水没させてしまったときの実体験談です。
結論から先にいうと海水に水没させてしまうとスマホは全壊します。
スマホ修理業者に修理を依頼すると時間もお金もかかります。
海に水没したスマホは修理するよりも再購入したほうが安上がりです。
なぜそうなるのか理由をお伝えします。
この記事はこんな人におすすめ!
- スマホを水没させた場合の対処法や復旧方法を知りたい
- 水没スマホを修理業者に依頼して修理しようか迷っている
- 水没したスマホを完全乾燥させる方法を知りたい
海に水没したスマホは修理するより新たに購入したほうが安上がり
期待を抱かせるのもよくないので先に本当のことを言うと、海水に水没させたスマホを修理するのは割に合いません。
水没スマホを修理に出すのはもちろんAmazonなどで部品を入手して自分で修理するのも割に合わないぐらいの出費になります。
なので、海水に水没させてしまった場合に限ってはスマホ本体の復旧はあきらめるほうが賢明です。その理由と根拠はこの後に書いています。
海水に水没させた場合は完全乾燥させても塩分が電子基板上に残り、電流が流れにくくなるので電源が入りません。※浸水の程度にもよります
いっぽうで、真水に水没した場合は完全乾燥させればスマホが復旧する可能性があります。
水没は防ぎようがないのでデータをクラウドや外部メモリに保存するのが◎
スマホの水没はうっかりしたときに起きるので防ぎようがありません。
なので、スマホが水没したときの対策として、第一にデータをスマホ本体側に保存しないことです。
水没対策:
データはクラウドもしくはSDメモリカードに保存するようにする。
【体験談】海パンポケットにスマホを入れたまま海に入って水没
離島のツアーに参加したときに、海パンのポケットの中にスマホを入れていることをすっかり忘れていました。
そして、そのまま気づかす5分間ぐらい海の中に入って遊んでしまい、気づいたらスマホの電源が勝手に切れていて画面が真っ暗の状態になっていました。
めちゃくちゃ焦りました。
なぜなら、この後、1週間ほど旅行が続くのでスマホがないと非常に不便だからです。
1週間スマホなしの生活を考えてみてください。。
それはそれは必至になってスマホの復旧方法を考えましたね。
次からはそのときに実践した対処方法などを書いていきます。
スマホを水没させてしまった場合の対処方法
うっかりスマホを水没させてしまった場合の対処方法を書きます。
海水、淡水を問わず共通です。
スマホの電源をOFFにする
水没させてしまったことに気づいたらなるべく早く電源を切りましょう。
電流が流れていると浸水した水分によって電子部品がショートして壊れる可能性がありますが、電源を切ることでそれを防いでくれます。
ドライヤでスマホ全体を温める
ドライヤーで温めて乾燥させましょう。
そのとき、SIMカードスロットなどの穴を全開にして、少しでもはやく穴から水分が蒸発するようにします。
そのときにドライヤーの熱風をスマホのスロット穴に吹きこんでしまうと、水分を奥に浸透させることになるので、穴に風を吹き込まないように注意してください。
ちなみに、自分が水没させたときはスマホを振ると、SIMカードスロットの穴から水が飛び出すほどスマホ本体の内部まで海水が浸水していました。
スマホ内部に浸水した水分はドライヤーで熱を加えて蒸発させる
スマホ本体の穴にドライヤの風を吹き込むのはNG!
あくまでもスマホ全体を加熱させて水分を気化させるだけ
乾燥材を入れた袋に密封して冷蔵に入れる
水没スマホをできるだけ早く乾燥させて復旧させるためには、
焼海苔や煎餅の袋に入っている乾燥剤(シリカゲル)と一緒に水没スマホを密封できる袋に入れて冷蔵庫に入れましょう。
こうすることでスマホの乾燥がはやくなります。
乾燥材を手に入れるために焼海苔やせんべいを購入しなくても、百均ショップや雑貨店で乾燥剤だけ販売されています。
3日間乾燥させた後に電源ONで起動できるか確認する
3日間ほど冷蔵庫で乾燥させたら、
スマホ内部から水分がなくなっているはずなので、電源を入れてもショートする可能性は低くなります。
乾燥させる日数はスマホ内部への水分の浸透具合によって増減してください。
水没したのが海水なのか真水なのかで電源ONにできる確率が異なります。
真水に水没させた場合だと完全乾燥で電源が入るはずです。
いっぽう、不純物の多い海水に水没させた場合だと完全に乾燥させても電源が入りません。
水分がなくなっても電子部品に残った異物(塩分やミネラル)が原因で電流が流れにくくなっているからです。
分解して掃除しないと電源が入らない可能性が非常に高いです。※浸水した度合いにもよります。
なので、海水に水没させてしまった場合は、ここでいさぎよくスマホ本体の再利用は諦めた方がいいです。
どうしてもスマホ本体側に大事な写真などのデータが残っている場合などで、電源が入るようにしたい場合は、スマホの修理業者に依頼すれば電源がONにできる状態まではなおしてもらえる可能性はあります。
※100%なおる訳ではありません。
スマホ水没後に電源を入れてしまっても壊れることはなかった
自分の場合は水没させた直後は電源ボタンを何回か押してしまいましたが、壊れませんでした。
なので、電源を入れたら即アウトというわけではないので大丈夫です。
誤って電源を入れてしまっても即効で壊れるということはありません。
あくまでも壊れる可能性が高くなるだけです。
とはいえ、大丈夫かどうかはケースバイケースなので電源は入れない方がいいのは間違いありません。
Xperiaの防水性能IPX5/8は水没させると即アウト
海に水没させた機種はSONYのXperia XZ Premium(SO-04J)です。
メーカーの仕様では防水性能IPX5/8になっていますが、実際は家庭用防水と同程度でした。
水滴にかかるぐらいなら大丈夫ですが水没させるとアウトです。
海水にスマホを水没させると甚大なダメージが残る
真水に水没させただけなら電源をOFFにして完全乾燥させるだけで完全に復旧する可能性は高いです。
ですが、海水だとそうはいきません。
海水に水没させるとスマホの電子部品がすべてダメになってしまいます。
なにがダメになるのか具体的に書いていきます。
完全乾燥させてもスマホの液晶ディスプレイのタッチパネルが効かなくなる
スマートホンの液晶ディスプレイの中に海水が浸透すると
シミができてタッチパネルが効かなくなりタップに反応しなくなります。
カメラ内が曇ってカビが生える
スマホ本体のメインとサブの両方のカメラが使いものにならなくなります。
Xperiaの高性能なカメラは超精密部品なのでスマホ内部にまで海水が浸透していると真っ先にカメラが壊れます。
真水だと完全乾燥させると大丈夫かもしれません。
海水はミネラルが豊富なのでカビが生えます。
それ以前に、カメラアプリが起動できなくなるのでカビが本当の問題ではありません。カビあくまでも副産物です。
バッテリーだけは再利用できる可能性がある
海水が内部に浸透するほど水没させてしまったスマホは
フレームとバッテリーぐらいしか再利用できません。
それ以外の部品は海水の塩分に影響を受けて甚大なダメージを受けてしまいます。
スマホ修理屋に持っていくのは無駄
水没させたスマホは新品で購入してから3か月ぐらいしか使用していない綺麗なものでした。
なのでどうしても何もしないでこのまま廃棄するのがもったいない気持ちがありました。
その執着が結果的に良くありませんでした。
都内の三軒茶屋にあるスマホ修理屋さんに水没スマホを持ち込んで修理を依頼することになりました。
ところが修理した結果、電源をONにすることができるようにはなりましたが、なおったのはそれだけで、前述したようにカメラはすべて使えなくなっていて、液晶ディスプレイのタッチパネルには斑模様が出来ており、部分的にタップに反応しない領域ができていました。
つまり、スマホ修理業者に代金を支払って修理してもらったのにも関わらず、スマホとしての使用はほぼ不可能な状態のまま戻ってきたのです。
なので、スマホの機能を元に戻すためには、すくなくても液晶ディスプレイモニタ一式と、メインとサブのカメラを交換する必要がありました。
おまけに、メインの基盤も海水で浸食されている可能性が高いので、いつ壊れても不思議じゃない状態のままで使うことになってしまいます。
そんな不安定な状態でスマホを使い続けることなんて不可能だと思います。
ましてや外出先でPayPayやSuicaが急に使えなくなったら大変です。
なので、海水に水没させた場合は、完全乾燥させてもダメージが広範囲に広がっています。
何をどう対処しようがどうしようもないのです。
電源が入るようにする目的でスマホ修理屋を使うのは〇
クラウドやメモリカードに大事なデータを保存していない場合はスマホ本体のメモリに保存されてます。
そのスマホ本体に保存されているデータを別の場所に退避(移動)させるのにはスマホ本体の電源を入れる必要があります。
電源が入るようにするにはスマホを分解して基板などの部品に電流が流れるように清掃しないといけません。
個人ではスマホを分解するのは大変なので、修理業者にお金を払って依頼するほうが楽ちんです。
100%保証はありませんが、精密な電子基板がショートしていない限り、電源が入るようになる可能性は高いです。
海水が浸透したスマホは自分で修理するのも業者に依頼するのも大変
XperiaのメインカメラはAmazonでは購入できません。
購入できたとしても高価ですし、純正品かどうかは怪しいです。
スマホのメインディスプレイ一式の価格はAmazonだと1万円前後します。
手間とお金を考えたら海水が浸透したスマホは廃棄するのが一番です。
時間とお金をかけて修理しても再度壊れる可能性が高いからです。
まとめ
水没させたスマホの対処方法をまとめると次のとおりです。
水没させたのが真水の場合:
- 3日間完全乾燥させるだけで直る。1週間以上だとさらに◎
海水に水没させた場合:
- スマホ内部まで海水が浸透している場合は破棄する
スマホの防水規格 IPX5/IPX8は過信するのはNG!
- IPX5/IPX8防水は完全水没には対応していないと思うべき
普通の綺麗な水が浸透しただけなら完全乾燥させればもとに戻ります。
いっぽう、海水は想像以上に厄介です。
スマホ本体に保存されている大事なデータを回収するために、
電源が入る状態まで復旧させたい場合、
修理業者に依頼すると1万円ぐらい出せばやってくれます。
海にはスマホを持っていかないことが一番の予防になります。
スマホ用防水ケースに入れることも万が一のことを考えると避けた方が良いです。
なぜなら、防水ケースに問題がある場合、浸水するからです。
高価なスマホを防水ケースに入れて海に入ること自体を避けたほうが無難ということです。
この記事を読むことでスマホは海水に弱いことが認識できたのではないでしょうか。