ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン WH-1000XM6を実際に購入して使った感想を書いてみた。
この記事はこんな人におすすめ!
- WH-1000XM6のリアルな感想を知りたい
- WH-1000XM6の良い点だけじゃなく悪い点が知りたい
前モデルのWH-1000XM5のレビューはこちら↓
WH-1000XM5 口コミ評判レビュー
WH-1000XM6 レビュー
WH-1000XM6は2022年5月30日にソニーから発売されたワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット。
WH-1000XM6の特長
WH-1000XM6の特長は下記のとおり。
- 折り畳み可能
- WH-1000XM6専用設計ドライバーユニット
- 3分間の充電で1時間再生可能なクイック充電
- USB PD充電に対応 3分の充電で3時間再生可能 ※XM5と同じ
- Xperiaスマホ等のLDAC対応機器と接続すると約3倍の情報量の音質で再生 ※XM5と同じ
- 充電しながら使える
2台の機器に同時接続できるマルチポイント機能
折り畳み可能
前モデルのXM5はコンパクトに折り畳み出来なかったが、イヤーパッドの可動域が広くなっているのでコンパクトに折り畳むことができ、携帯性が上がっている。
ノイズキャンセリング機能
WH-1000XM5に搭載のノイズキャンセリングプロセッサーのQN1からQN3にバージョンアップ。精度が高くなり、周囲の環境に合わせて最適な処理を実現している。
充電しながら使える
前モデルでは充電しながら使用できなかったが、電源が入った状態で音楽を再生していても充電することが可能になった。
2台の機器に同時接続できるマルチポイント機能
2台の機器に同時接続できるので、スマホとPCの両方の音を同時に聞くこともできる。
WH-1000XM6の注意点
WH-1000XM6の目玉機能のあらゆる音源にハイレゾ級の臨場感をもたらす「DSEE Extreme」を有効にする場合、スマホ専用アプリの「Sound Connect」から設定を変更する。
「Sound Connect」のPC版は存在しないため、本ヘッドホンを最大限に利用するにはスマホが必須になる。
WH-1000XM6の仕様
ヘッドフォン型式 | 密閉 |
---|---|
ドライバーユニット | 30mm |
再生周波数帯域 | 4Hz – 40,000 Hz |
重量 | 約254g |
充電時間 | 約3.5時間 |
電池持続時間 | ノイズキャンセリング機能 ON時:最大30時間 ノイズキャンセリング機能 OFF時:最大40時間 |
充電方法 | USB type-C 充電 |
対応コーデック | SBC, AAC, LDAC, LC3 |
通信方式 | Bluetooth標準規格 Ver.5.3 |
最大通信距離 | 10m |
付属品 | 充電用USB Type-C ケーブル、有線接続用ヘッドホンケーブル、キャリングケース、保証書 |
SONYストアで購入
前モデルのWH-1000XM5は購入から2年と2ヶ月で右側から音声が聞こえなくなってしまったので、今回はソニーストアの長期保証<5年ワイド>を付けて購入。



WH-1000XM6の付属品


↑外箱の裏面にはシリアルナンバーが記載されている。


外箱を開くと中に内箱が入っている。


側面にはマグネット付きの蓋が付いているので、ワンタッチで開閉できる。

↑キャリングケース内にはケーブルを収納できるポケットが備わっている。
ケーブル類

↑左側は充電用のUSB Type-Cケーブル、右は有線接続時に機器とヘッドホン端子を繋ぐケーブル。
説明書類

↑使用上の注意/仕様・保証書、製品サポート登録のすすめの紙が入っている。
ヘッドフォン本体



回転式の蝶番

↑イヤーカップとヘッドバンドは回転式の蝶番で接続されており、180度程稼働する。
ヘッドバンド



↑ヘッドバンドの長さは片側3㎝程伸ばすことができるので左右合計6㎝拡大できる。
イヤーパッド

↑イヤーパッドはXM5と同じ。
ヘッドフォン本体下部のボタンと端子

↑イヤーカップ左側の下には有線接続用のヘッドホン端子、電源ボタン兼ペアリングモードボタン、NC/AMBボタンが付いている。

↑イヤーカップ右側の下部には充電用のUSB Type-C端子とLEDランプが付いている。
スマートフォン専用アプリ「Sound Connect」
ここからはスマホ専用アプリの「Sound Connect」の画面を載せている。
↑この画面からヘッドホンの操作が可能。
ヘッドホン本体のバッテリー残量や電源を切ることもできる。
スマホ専用アプリ「Headphones Connect」の機能
スマホ専用アプリ「Headphones Connect」では主に下記の項目を設定することになる。


- DSEE Extreme:デフォルトではオフになっているのでオンにする
- 自動電源オフ:ヘッドホンを外したらオフにする or オフにしない
- ヘッドホンを外したら音楽を一時停止:ON or OFF
- 通知音と音声ガイダンス:ON or OFF
- ソフトウェアの自動ダウンロード:常に自動でダウンロード or WiFi接続時のみ自動でダウンロード
この他にも「タッチセンサーコントロールパネルのON or OFF」、「NC/AMBのタンの操作設定」、「音声アシスタント」などの設定項目がある。
WH-1000XM6を使用した感想とデメリット・メリット
WH-1000XM6を実際に使用してみてわかったデメリットとメリットを書く。
WH-1000XM6のデメリット
いまのところ残念に感じたのは3点。
- 折り畳み機構の回転機能が原因で、イヤーカップとヘッドバンドが左右対称にならない
- 192kHz/24bitのハイレゾ音源の再生に対応していない
- 高価
イヤーカップとヘッドバンドが左右対称にならない
折り畳み機構が備わり、回転軸が増えたため、イヤーカップとヘッドバンドの角度が左右でズレて捻じれてしまい、安定しないため装着感が悪くなる。
192kHz/24bitの音源に対応していない
WH-1000XM6は192kHz/24bitの音源の再生には対応しておらず、ソニーが開発したLDAC上限の96kHz/24bitにしか対応していない。
おそらく規格などの利権の問題で今後実装されることはなさそうだ。対応されることは望み薄かもしれない。
192kHz/24bitの音源はAmazon Music Unlimited利用時の「ULTRA HD」の楽曲がそれに対応しているが、当ヘッドホンだと、この最高音質で聞くことはできない。
Amazon Music Unlimitedで聴ける192kHz/24bitの最高音質の詳細は別の記事にまとめている↓
Amazon Music UnlimitedのULTRA HDを徹底解説
- WH-1000XM6に実装されているコーデックのLDACの音質上限は96kHz/24bit
高価
本体価格が59400円と高価。前モデルよりも1万円程高い。
おそらく2年後でも1万円ほどしか安くならと思う。
WH-1000XM6のメリット
WH-1000XM6のメリットは下記の2つになる。
- ホールドが良くヘッドバンドがズレ難い
- 音質が良い
ヘッドバンドがズレ難い
ヘッドバンドが太く安定しているので、頭を動かしてもズレ難い。
音質が良い
イヤーパッドが密着して遮音性が高いので、外音が遮断されて音がクリア聞こえて音質が良い。
WH-1000XM6 レビューまとめ
前モデルのWH-1000XM5からの買い替えだが、正直なところ、大きな変化はまったく感じられなかった。
どちらかというと、折り畳み機構の回転軸が増えたことによる、向き調整が煩わしくなったことがストレスだ。
可動範囲が増えたことで、それが裏目に出てしまい、フィット感がイマイチでしっくりしない。
当方は家でしか使用せず、折り畳める機能は不要なので、尚更改悪に感じている。
今回は前モデルが壊れたことによる、買い替えだったので、高価だったが迷うことなく購入を決断することができた。
だがもし、迷っている場合は無理して購入する必要は無い。
音質もノイズキャンセリング性能も前モデルと大差ないので、安価で購入できるWH-1000XM5で十分だ。
メーカー保証の1年が過ぎた頃にソニータイマーが発動して故障するので、保証期間が残っていない場合はXM6に買い換えるメリットはある。
現在WH-1000XM4を使っていて、メーカー保証期間が切れた場合はXM6に買い替えるのは良い選択だと思うが、XM5を使っていてメーカー保証がまだ残っている場合は無理して高価なWH-1000XM6に買い替える必要は無い。