ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン WH-1000XM5を実際に約1年間使用してわかった残念な個所や良い点をまとめてみた。
この記事はこんな人におすすめ!
- WH-1000XM5のリアルな感想を知りたい
- WH-1000XM5の良い点だけじゃなく悪い点が知りたい
前モデルのWH-1000XM4のレビューはこちら↓
WH-1000XM4を1年間使ってみた口コミ評判レビュー
- WH-1000XM5 レビュー
- WH-1000XM5の特長
- ノイズキャンセリング機能
- 10分間の充電で約5時間再生可能なクイック充電
- USB PD充電に対応 3分の充電で3時間再生可能
- Xperiaスマホ等のLDAC対応機器と接続すると高音質で再生可能
- ノイズキャンセリングだけの使用も出来る
- ソフトウェアのアップデートで機能が洗練される
- ヘッドホンの脱着に応じて自動的にYouTubeが停止・再生する
- ヘッドフォン本体側面のタッチパネル機能
- 各機能はスマホ専用アプリからオフにすることもできる
- WH-1000XM5の注意点
- WH-1000XM5の仕様
- WH-1000XM5の付属品
- ケーブル類
- 説明書類
- ヘッドフォン本体
- ヘッドバンド
- イヤーパッド
- ヘッドフォン本体下部のボタンと端子
- スマートフォン専用アプリ「Headphones Connect」
- WH-1000XM5を使用した感想とデメリット・メリット
- WH-1000XM5 レビューまとめ
WH-1000XM5 レビュー
WH-1000XM5は2022年5月にソニーから発売されたワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット。
WH-1000XM5の特長
WH-1000XM5の特長は下記の4つ。
- ノイズキャンセリング機能
- 10分間の充電で約5時間再生可能なクイック充電
- USB PD充電に対応 3分の充電で3時間再生可能
- Xperiaスマホ等のLDAC対応機器と接続すると約3倍の情報量の音質で再生
ノイズキャンセリング機能
WH-1000XM5の最大の特長は強力なノイズキャンセリング機能だ。
どれぐらい強力かと言うと人の話し声はほとんど聞こえなくなるし、テレビの音やPCのファンの音量も半分以下になる。
なお、ノイズキャンセリングは電源がオンになっている状態だと常に有効になっているので音楽を再生していなくても利用できる。
10分間の充電で約5時間再生可能なクイック充電
WH-1000XM5は充電しながら再生できないが、わずか10分の充電で約5時間再生可能。
USB PD充電に対応 3分の充電で3時間再生可能
USB PDに対応したACアダプタやモバイルバッテリーから充電すると3分の充電で約3時間再生できる。
USB PDとはUSB Type-C 端子を備えたACアダプタやモバイルバッテリーに搭載されている機能。
USB Type-Cが付いていても全ての機器が対応しているわけではない。USB PD対応の機器だけになる。
Xperiaスマホ等のLDAC対応機器と接続すると高音質で再生可能
Xperiaスマホ等のLDAC対応機器と接続すると約3倍の情報量の高音質で再生できる。
ただし、LDACが搭載されている機器に限定されるので、ソニー製品以外だとLDACが有効にならないので高音質にはならない。なぜならLDADはソニーが開発した規格だから。
例えばパソコンにはLDACは搭載されていないので当機能は有効にならない。
ノイズキャンセリングだけの使用も出来る
WH-1000XM5は本体の電源がONになった時点でノイズキャンセリング機能も自動でONになる。なので曲が流れていなくてもノイズキャンセリングは効いているため、効果をより具体的に実感することができる。
しかも音楽を再生しなくてもずっとノイズキャンセリングだけを使用することもできるので便利だ。
ソフトウェアのアップデートで機能が洗練される
WH-1000XM5の目立たない特長として、ソフトウェアのアップデート(ブラッシュアップ)で性能や機能が改善されることが挙げられる。
アップデートで更新され改善されるソフトウェアとは次の2つ。
- WH-1000XM5のヘッドフォン本体に内蔵されているファームウェア
- スマホ専用アプリ(Headphones Connect)
ヘッドホン本体のファームウェアのアップデートは常に自動でダウンロードする機能が搭載されている。ちなみに本体にファームウェアをインストールする時だけヘッドホンの使用はできない。
ファームウェアとはWH-1000XM5ヘッドフォン内部の電子部品の中に組み込まれた制御用ソフトウェアのこと
ヘッドホンの脱着に応じて自動的にYouTubeが停止・再生する
ヘッドフォンを頭から外すとYouTube動画が連動して一時停止し、再び頭にヘッドホンを装着すると再生開始する。
この機能は最初から有効になっている。
ただし、この機能はPCだとWindowsメディアプレイヤーなどのYouTubeでしか機能しない。他のサイトや再生ソフト(アプリケーション)の音楽や動画には残念ながら対応していない。
スマホだとspotifyなどは当機能に対応している。
さらに、頭からヘッドホンを外した状態で一定時間経過すると自動的にヘッドフォンの電源がオフになる。
ヘッドフォン本体側面のタッチパネル機能
ヘッドフォン本体の右側面にタッチセンサーコントロールパネルが内蔵されているので、音楽の再生や一時停止、音量調整、電話の受話や終話などの操作ができる。
そしてGoogleアシスタントやAmazon Alexaを搭載しているので音楽再生などを音声で操作できる。
ヘッドホンを装着したまま会話ができる、外部の音を拾う外部マイク機能も付いている。
各機能はスマホ専用アプリからオフにすることもできる
スマホ専用アプリ(Headphones Connect)でタッチセンサーコントロールパネルの機能をオフにするこもできる。
タッチパネルの感度は調整できないので一瞬触れるだけ直ぐに動作するため、タッチパネル機能はオフの状態にしたほうが使いやすくなる。
WH-1000XM5の注意点
WH-1000XM5はスマホ専用アプリ(Headphones Connect)全ての機能を操作可能だが、スマホがないとすべての機能のオンとオフの設定やファームウェアのアップデートなどがまったくできない。
そして、「Headphones Connect」はスマートフォン専用アプリなのでPC版はないのでスマホが必要になるのが難点だ。
ただし、WH-1000XM5を買った時から有益な機能は全てオンになっているので、スマホが無くてもあまり問題にはならない。
WH-1000XM5の仕様
ヘッドフォン型式 | 密閉ダイナミック |
---|---|
ドライバーユニット | 30mm |
再生周波数帯域 | 4Hz – 40,000 Hz |
重量 | 約250g |
充電時間 | 約3.5時間 |
電池持続時間 | ノイズキャンセリング機能 ON時:最大30時間 ノイズキャンセリング機能 OFF時:最大40時間 |
充電方法 | USB type-C 充電 |
対応コーデック | SBC, AAC, LDAC |
通信方式 | Bluetooth標準規格 Ver.5.2 |
最大通信距離 | 10m |
付属品 | 充電用USB Type-C ケーブル、有線接続用ヘッドホンケーブル、キャリングケース、リファレンスガイドと保証書 |
WH-1000XM5の付属品
↑外箱の裏面にはシリアルナンバーのラベルと保証書が付いている。
↑外箱を開くにはパッケージの封印を剥がす。
外箱を開くと中に内箱が入っている。
↑キャリングケース内にはケーブルを収納できるボックスが備わっている。
この蓋にはマグネットが付いているので勝手に開かない。
ケーブル類
↑左側は充電用のUSB Type-Cケーブル、右は有線接続時に機器とヘッドホン端子を繋ぐケーブル。
説明書類
↑使用上の注意/主な仕様、製品サポート登録のすすめ、水漏れは保証対象外の紙が入っている。
↑やはりWH-1000XM5もWH-1000XM4と同様にマイクが劣化して壊れやすいようだ。
そのための「雨や水などの水漏れによる故障は無償保証」の但し書きの紙が同梱されている。
WH-1000XM4の内蔵マイクが壊れて修理した時の記事はこちらを参考にしてほしい↓
WH-1000XM4で異音・ハウリングが発生!修理費用から返却までの一部始終を実体験レポート
ヘッドフォン本体
↑折りたたむことはできない。
ヘッドバンド
↑ヘッドバンドの長さは片側4㎝程伸ばすことができるので左右合計8㎝拡大できる。
イヤーパッド
↑イヤーパッドは厚み薄い。
ヘッドフォン本体下部のボタンと端子
↑写真の左側と右側は実際の装着時のヘッドフォン本体の向きと一致している。
ヘッドフォン本体の左側にはカスタムボタン(上側)と電源スイッチ(真ん中)と、イヤホンジャック(下側)の3つが付いている。
ヘッドフォン本体右側の下部には充電用のUSB Type-C 端子が付いている。
↑ヘッドフォン本体の下には4つのボタンと端子が付いている。左上からNC/AMBボタン、電源ボタン、有線接続用のヘッドホン端子、右側は充電用のUSB Type-C端子。
スマートフォン専用アプリ「Headphones Connect」
ここからはスマホ専用アプリの「Headphones Connect」の画面を載せている。
↑この画面からヘッドホンの操作が可能。
ヘッドホン本体のバッテリー残量や電源を切ることもできる。
スマホ専用アプリ「Headphones Connect」の機能
スマホ専用アプリ「Headphones Connect」では主に下記の項目を設定することになる。
- 自動電源オフ:ヘッドホンを外したらオフにする or オフにしない
- ヘッドホンを外したら音楽を一時停止:ON or OFF
- 通知音と音声ガイダンス:ON or OFF
- ソフトウェアの自動ダウンロード:常に自動でダウンロード or WiFi接続時のみ自動でダウンロード
この他にも「タッチセンサーコントロールパネルのON or OFF」、「NC/AMBのタンの操作設定」、「音声アシスタント」などの設定項目がある。
WH-1000XM5を使用した感想とデメリット・メリット
WH-1000XM5を実際に使用してみてわかったデメリットとメリットを書く。
WH-1000XM5のデメリット
いまのところ残念な点はほとんどない。
強いて書くと次の2点だけ。
- ヘッドバンドのクッションの形状が細いので頭に違和感がある
- 192kHz/24bitのハイレゾ音源の再生に対応していない
①ヘッドバンドのクッション形状が細い
ヘッドバンド部分の幅がやや細く、硬めなので。
ヘッドバンドの長さは最大にしているのだが、頭のサイズが大きいからなのか、頭頂部が少々痛くなる。クッションがへたってくれば少しは改善されるかもしれない。
もちろんヘッドバンドの長さを最長にして使っているにも関わらずサイズが足らなくなる人のほうが少ないと思うが、頭が大きい人は痛くなる可能性は高い。
なので、デメリットと言うよりも利用者との相性次第になる。
②192kHz/24bitの音源に対応していない
WH-1000XM5は192kHz/24bitのハイレゾ音源の再生に対応しておらず、96kHz/24bitにしか対応していない。
おそらく規格などの問題で今後対応されることは望み薄かもしれない。
Amazonのハイレゾにあたる「ULTRA HD」の楽曲が最高音質では聞けないので注意してほしい。とはいえそれでも十分に高音質なのであまり気にする必要ないが、こだわる人にとっては残念だ。
Amazon Music Unlimitedで聴ける192kHz/24bitの最高音質の詳細は別の記事にまとめている↓
Amazon Music UnlimitedのULTRA HDを徹底解説
- WH-1000XM5に実装されているコーデックのLDACの音質上限は96kHz/24bit
WH-1000XM5のメリット
WH-1000XM5のメリットは下記の4つになる。
- ノイズキャンセリング機能が秀逸
- ソフトウェアアップデートで機能が進化する
①ノイズキャンセリング機能が秀逸
ノイズキャンセリングがWH-1000XM5の最大のメリットになる。
それほど効果は高い。話し声や外部のノイズを消してくれるので集中力が必要な時はもちろん、音が気になる人にとっては重宝するだろう。
ただし、上階からの足音などの身体に響くような重い音は消せない。
②ソフトウェアアップデートで機能が進化する
WH-1000XM5の機能はソフトウェアアップデートによって追加・改善されるので良くなっていく。
なので、後発機を待つことなく長年使い続けることができる。
とはいえ、ソニータイマーがあり、他のヘッドホンよりも耐久性は低いので故障する可能性のほうが高い。
WH-1000XM5 レビューまとめ
前モデルのWH-1000XM4からの買い替えだが、今現在のところ不満無く利用している。
直前までWH-1000XM4を使っていたので良い点も悪い点もほとんど見つかっていない。
価格が高いのが難点だが、思いっきて購入してみても損しないはずだ
性能の向上や機能の変化はないが、外観デザインがより洗練されているので所有感は満たされる。
ただし、現在WH-1000XM4を所持していて、なおかつメーカー保証期間がまだ残っている場合は無理して高価なWH-1000XM5に買い替える必要は無い。
新しいから性能が向上していると早合点して購入すると後悔するかもしれないのでよく検討してみることをおすすめする。
WH-1000XM4とWH-1000XM5を徹底的に比較ているのでこちらを参考にしてほしい↓
WH-1000XM5とWH-1000XM4を徹底比較!音質や装着感の違いなどの使用感まとめ