レビュー

GoPro 11の設定を徹底解説

GoPro 11の設定を徹底解説 アイキャッチ

GoPro 11のレンズモード毎の画角の違いや設定を変更する方法を具体例を挙げて詳細に解説します。

この記事はこんな人におすすめ!

  • GoPro 11の各レンズモードの違いによる画角の違いを知りたい
  • GoPro 11の設定変更によって得られるメリットとデメリットを知りたい
  • GoPro動画データをYouTube用にPCで作成編集する場合

この記事を読むことで得られるメリット

  • GoPro 11で動画撮影する時の参考になります

GoPro 11 レンズ モード毎の画角の違い

GoPro 11の画角(レンズモード)は下記の5モードあります。

  1. HyperView(12mm)
    横幅・縦幅ともにGoPro史上最大の視野角。POVや速い動きのエフェクトに最適
  2. SuperView(16mm)
    横幅と縦幅が最も広い視野角で、16:9ビデオでしか選択できません
  3. 広角(16~34mm)
    広い視野角
  4. リニア(19~39mm)
    魚眼効果の無い広い視野角
  5. リニア+水平ロック
    魚眼効果の無い広い視野角。360度フル回転中、水平ロックを維持します。
    水平維持は5.3K/60fps、4K/120fps、2.7K/240fps 1080p/240fpsの動画撮影時しか利用できません

GoPro 11を同じ場所に固定した状態でレンズモードだけを変更して画角の違いを比較してみました。
※実際に撮影した動画データも背面液晶モニタに写った画角と全く同じになります。

①HyperView

GoPro 11のレンズ モード:HyperView(12mm)の撮影画角GoPro 11のレンズ モード:HyperView(12mm)の撮影画角

↑HyperViewは非常に広範囲を撮影できるのがメリットです。
デメリットは画像の端の歪みが大きくなることです。

②SuperView

GoPro 11のレンズ モード:SuperView(16mm)の撮影画角GoPro 11のレンズ モード:SuperView(16mm)の撮影画角

↑SuperViewはHyperViewよりも距離が近く視野が狭いです。
画像の端の歪みも大きいです。

③広角

GoPro 11のレンズ モード:広角(16~34mm)の撮影画角GoPro 11のレンズ モード:広角(16~34mm)の撮影画角

↑広角はSuperViewよりもさらに距離が近く視野が狭いです。
画像の歪みはほとんど気になりません。
この広角がもっともバランスの取れた画角です。

④リニア

GoPro 11のレンズ モード:リニア(19~39mm)の撮影画角GoPro 11のレンズ モード:リニア(19~39mm)の撮影画角

↑リニアの画角は狭いですが、画像の歪みはありません。

⑤リニア+水平ロック

GoPro 11のレンズ モード:リニア+水平ロックの撮影画角GoPro 11のレンズ モード:リニア+水平ロックの撮影画角

↑画角はリニアと全く同じで狭いです。リニア+水平ロック(360度フル回転)はGoPro11から追加されたモードです。

リニア+水平ロック(360度フル回転)のメリットはGoProカメラ本体を360度回転させても、常に水平を維持し撮影することができます。

デメリットは画角が狭くなることです。そして画質とビットレートが5K/60fpsでは選択できません。リニア+水平ロックを使う場合は5K画質だと30fpsにしかビットレートを設定できません。

60fpsに設定すると水平維持に自動的に切り替わります。

水平維持はある程度のGoProカメラ本体の傾きには対応しますが、大きく傾けると水平は維持されず傾いた動画になってしまいます。

画面の横と縦の比率(アスペクト比)

GoPro 11の動画の縦と横の比率(アスペクト比 )は次の3つから選択できます。

  • 16:9
  • 4:3
  • 8:7

GoPro 11から新たに8:7比率の動画が撮れるようになりました。

8:7は正方形に近い形になります。
8:7で動画を撮るメリットは異なる比率の動画を抜き出しやすく、加工する時に画質の劣化を最小限に抑えることができます。デメリットは動画データを加工しないと16:9よりも見難くなることです。

画面の横と縦の比率(アスペクト比)とは動画データの縦と横の長さの比率のことで、
一般的なPC用ディスプレイは16:9です。
iPhone 12以降のディスプレイは19.5:9です。Xperiaは21:9と最新のスマホは縦長になっています。

それぞれの比率の違いを実際のGoPro 11の背面液晶モニタを利用して比較してみました。

先程の画角検証と同様に、GoPro 11カメラ本体を同じ場所に固定した状態でアスペクト比だけを変更しています。

アスペクト比 16:9

GoPro 11のアスペクト比 16:9GoPro 11のアスペクト比 16:9

↑16:9は最もオーソドックスで汎用性の高い比率です。
とくにこだわりがなければ16:9を選択すれば大丈夫です。

アスペクト比 4:3

GoPro 11のアスペクト比 4:3GoPro 11のアスペクト比 4:3

↑4:3は16:9よりも縦の視野が広がって後ろからの視点になります。
この4:3が一番汎用性がなく、利用頻度の低いアスペクト比です。

アスペクト比  8:7

GoPro 11のアスペクト比 8:7GoPro 11のアスペクト比 8:7

↑ 8:7は4:3よりもさらに縦の視野が広り、より後ろからの視点になります。
PCで動画を抜き出し加工・編集するのが前提の時は重宝するアスペクト比です。

ハイパースムーズ(手振れ補正機能)

ハイパースムーズ(HYPERSMOOTH)とはGoProが手振れ補正機能に付けている名称です。

GoProで動画を撮影する時に発生するブレを抑制してくれるので、バイク、スキー、スノボ等のあらゆる撮影時の手振れや振動を自動的に補正してブレを無くしてくれる機能です。

ハイパースムーズには次の4つのモードがあります。

  • AutoBoost
    画像をダイナミックにクロップする、最大限のビデオブレ補正
    ※撮影後に処理されるので背面液晶モニタでは効果は確認できない
  • ブースト
    画像をしっかりとクロップする、最大限のビデオブレ補正
  • オン
    最大限のビデオブレ補正
  • オフ
    ビデオブレ補正なし

クロップとは画像の一部を切り取ることで、トリミングと同じ意味です。
GoProでは手振れ補正を光学ではなくソフトウェアでデジタル処理しているため、ブレが無い動画が撮れるのですが、ソフトウェア処理の過程で動画の視野範囲が狭くなります。

選択している画角モードやビットレートによっては選択できないハイパースムーズモードがあります。画質設定を変更することで選択肢は変化します。

このようにGoPro 11では、各設定が連動しているため、意図していない低画質設定になってしまっていることに気づかない可能性があるので注意が必要です。

ハイパースムーズ(手振れ補正機能)のメリット・デメリット

ハイパースムーズ(手振れ補正機能)のメリットとデメリットをまとめると次のようになります。

  • 手振れ補正のメリット:ブレが無い動画が撮れる
  • 手振れ補正のデメリット:中心部分の動画データのみ抽出処理するので視野が狭くなる(画素数低減)

GoPro 11の設定を変更する方法

GoPro 11のビデオ(動画)撮影モードの設定を解説します。

GoPro本体の電源をオン

設定を変更するにはGoPro本体の電源を入れます。

電源はカメラの横にあるモード変更ボタンを押します。
するとピッピッピと電子音が鳴って電源が入ります。

※電源を切る場合はモードボタンを3秒間長押しします。

撮影モードを切り替える方法

GoPro11は次の3つの撮影モードがあります

  • ビデオ
  • 写真
  • タイムラプス

撮影モードの切り替えはGoPro本体横にあるモードボタンを押します。
モードボタンを1回押す度にビッと電子音が鳴ってビデオ→写真→タイムラプスの順番で撮影モードが切り替わります

もしくは背面液晶モニタ画面を左右にスワイプすることでも撮影モードを切り替えることができます。

設定画面

画質や画角、手振れ補正機能などの変更する頻度が高い設定は背面液晶モニタ上の1枚目の操作しやすい個所に設定変更ボタンがありますが、それ以外の設定は2枚目以降の深い場所にあり、ワンタッチでは変更できないようになっています。

設定画面を表示させる方法

ビデオ撮影モードの状態で背面液晶画面の上を、指で上部の端から下にスワイプします。
すると下のようなダッシュボード画面が表示されます。

GoPro 11 ワンタップするだけで、よく使う機能を簡単にオンとオフに切り替えられるダッシュボード画面 1ページ目GoPro 11 ワンタップするだけで、よく使う機能を簡単にオンとオフに切り替えられるダッシュボード画面 1ページ目

↑この画面は下記の設定をワンタップするだけで簡単にオンとオフに切り替えられます。
このダッシュボード画面はGoPro 11から新たに追加された画面で、GoPro 10まではありませんでした。

オンになっている設定は青色になっていて、オフになっている設定は灰色になっています。
それぞれの設定のボタンの意味は写真左上から下記のとおりです。

  • ボイスコントロール (人の横顔マーク)
  • 電子音 (音符マーク)
  • クイックキャプチャー (うさぎマーク)
  • 画面ロック (南京錠マーク)
  • 前面液晶画面の表示設定
  • 方向ロック※縦撮りor横撮りを固定できます
  • 別売りのMAXレンズモジューラ用モード

元の画面に戻るには先程とは逆の操作の、画面下部の端から上にスワイプします。

スワイプとはタッチパネル画面に指を触れた状態のまま、特定の方向に撫でる操作のことです。撫でるとはスライドさせる操作ともいえます

画面ロックとは

画面ロックをオンにすると液晶画面をタップしても反応しなくなります。
ロックを解除するには液晶画面を指でスライドします。

画面ロックを使う場面:

この画面ロック機能を使うと液晶画面の誤操作を防止できます
例えばシュノーケリングでの海中撮影時に水圧で液晶画面を誤って押されてしまうのを防止できます。

方向ロックとは

方向ロックを利用すると、操作時点のGoProカメラ本体の向き(縦or横)に撮影方向を固定できます。※撮影方向とは縦撮りと横撮りの2つです。

この方向ロックはユーザー設定のディスプレイの方向設定が「すべて」に設定されているときにのみ機能します

自動的に縦横の向きを切り替えたい場合/縦撮りをする予定の場合:

この方向ロックはユーザー設定のディスプレイの方向設定と連動しています。
カメラの向きによって自動的に縦撮り、横撮りに変えたい場合、または縦撮りしかしない場合はこのディスプレイの方向を「すべて」に設定します。

縦撮りと横撮りを切り替えて撮影したい場合、または縦撮りに固定したい場合は、このディスプレイの方向設定を「すべて」にする必要があります

横撮りしかしない場合:

いっぽうで、横向きにしか撮影したくない場合で、勝手に縦撮りになるのを防止したい場合はユーザー設定のディスプレイの方向を「横方向」に設定します。
「横方向」に設定することでGoProカメラ本体の縦横の向きと方向ロックのオンオフに関わらず必ず横撮りになります

縦撮り、横撮りと方向設定のまとめ:

それぞれの撮影向きと設定をまとめると次のようになります。

  • 縦撮りをする場合はユーザー設定のディスプレイの方向設定を「すべて」に設定
  • 縦撮り、横撮りをカメラの向きによって自動的に切り替えたい場合はユーザー設定のディスプレイの方向設定を「すべて」に設定
  • 横撮りオンリーの場合はユーザー設定のディスプレイの方向設定を「横方向」に設定

ユーザー設定のディスプレイの方向設定を「すべて」に設定した場合のみ、方向ロックを使うことで、操作(方向ロック)した時点のGoProカメラ本体の向きに固定できます

縦撮りをしたい場合の操作具体例:

例えば、縦撮りに固定したい場合は下記の手順になります。

  1. ユーザー設定のディスプレイの方向設定を「すべて」に設定
  2. GoProカメラ本体を縦向きにする
  3. ダッシュボード画面の画面ロックをタップして「ロック済み」にする

設定画面2枚目

前述の画面は1枚目で、1枚目の画面の右端を左側にスワイプすると2枚目の設定画面が表示されます。

GoPro 11のビデオモード、コントロール、ユーザ設定画面GoPro 11のビデオモード、コントロール、ユーザ設定画面
スポンサーリンク広告

↑ビデオモードとコントロール、ユーザ設定の3つを変更できます。
頻繁に設定しない項目ばかりです。

自分の好みの設定したい場合はビデオモードは最高品質にしてコントロールはプロにする必要があります

ビデオモード

ビデオモードはGoPro 10までは無かった機能でGoPro 11から新たに追加されました。

  • 【最高品質】or【省電力】

ビデオモードは2つのモードを切り替えることで画質と省電力の用途に応じた設定メニューが表示されるようになります。

ビデオモード最高品質

可能な限り最高の仕上がり映像を撮影するために、最高品質のビデオ解像度とフレームレートに制限されます。

後述するコントロールのプロと合わせて設定すると最高画質にカスタマイズ可能です。

ビデオモード省電力

省電力はバッテリーを長持ちさせて、なおかつ最適なビデオ品質の解像度とフレームレートに制限されます。

例えば、省電力モードになっていると解像度5Kだとフレームレートは60fpsが選択できず、30fpsまでしか選択できなくなります。

コントロール

コントロールもGoPro 10までは無かった機能でGoPro 11から新たに追加されました。

  • 【プロ】or【イージ】

GoPro 10まではビットレートなどの画質の詳細設定は何もしなくても設定変更できる状態になっていましたが、なんとGoPro11から初期設定で、このコントロールが【イージ】になっており、ビットレートはもちろん表示色の10ビット設定も隠された状態になっています

なので画質を細かく設定したい場合、GoPro 11を購入して最初にする設定はコントロールを【プロ】に変更することになります。

コントロールがGoPro 11の機能追加における最大の変更点です。

ビデオモードとコントロールは連動しています
例えばビデオモードを省電力にしている場合はコントロールをプロにしても、5Kの60fpsは選択できず30fpsしか設定できなくなります。

ユーザー設定

ユーザー設定の内容は非常に多いため、すべての設定項目一覧を表にまとめました。

ユーザー設定の全項目と内容一覧
大項目中項目小項目/説明選択肢/説明初期設定
自動アップロードのセットアップGoProサブスク特典のクラウドストレージへの自動アップロード設定
ワイヤレス接続ワイヤレス接続カメラとワイヤレス接続のオンとオフを切り替えオンorオフオフ
デバイスを接続GoPro QuikアプリスマホのGoPro Quikアプリとのペアリング接続時に使用
The Remoteワイヤレス操作アイテムThe Remoteとのペアリング接続時に使用
Voltaワイヤレス操作アイテムVoltaとのペアリング接続時に使用
カメラ情報カメラ名とパスワードを表示
接続をリセットすべての接続が初期設定にリセットされますキャンセルorリセット
一般電子音のボリュームカメラのアラート音量を設定大 or 中 or 小
QuikCaputureシャッターボタンを押すだけで電源が入り録画開始オン or オフオフ
初期設定プリセットモードボタンを使用してGoProを起動した時に撮影に使用されるプリセットを選択最後に使用 or 最後に使用したビデオ or 最後に使用した写真 or 最後に使用したタイムラプス最後に使用したビデオ
電源の自動オフGoProの電源オフまでのアイドル状態の時間を設定5分 or 15分 or 30分 or なし5分
LED点滅させるカメラLEDを選択すべてオン or すべてオフ or 前面のみオフすべてオン
アンチフリッカー録画とテレビ再生に使用する地域のフレームレートを設定60Hz or 50Hz60Hz
GPS撮影データへの場所、速度、高度等のタグ付けを有効にしますオン or オフオフ
音声コントルール音声コントロール声でGoProをコントロールできますオン or オフオフ
言語音声コントロールの言語を設定中国語(標準中国語)、英語(豪)、英語(印)、英語(英)、英語(米)、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、プロトガル語(PR)、ロシア語、スペイン語(EU)、スペイン語(北米)、スウェーデン語日本語
コマンド音声コントロールで使用できるフレーズ日本語で音声操作できる文言一覧は別途記載
ディスプレイ方向横方向のショットのみを撮影するようにカメラを設定。方向をロックするには、ダッシュボードの方向アンコンをタップしますすべて or 横方向横方向
スクリーンセイバー(背面)カメラのリアスクリーンセイバーを設定1分 or 2分 or 3分 or 5分 or なし3分
スクリーンセイバー(前面)カメラのフロントスクリーンセイバーを設定なし or リアスクリーンに一致なし
明るさディスプレイの明るさを設定1%~100%の1%刻みで設定可能50%
リアスクリーングリッドリアスクリーンにショットのフレーミング用の3×3グリッドを表示オン or オフオフ
言語GoProの表示言語を設定英語(English)、フランス語(Français)、ドイツ語(Deutsch)、イタリア語(Italiano)、スペイン語(Español)、日本語、簡体中文(中国本土、シンガポール、マレーシア)、繁体中文(台湾、香港、マカオ)、韓国語(한국어)、ポルトガル語(Portuguese)、ロシア語(русский )、スウェーデン語(Svenska)日本語
日付・時刻日付日付を設定
日付形式GoPrpの日付形式を設定DD/MM/YY or YY/MM/DDDD/MM/YY
時刻リアスクリーンにショットのフレーミング用の3×3グリッドを表示午前と午後or24時間表記を選択可能
タイムゾーンUTC(協定世界時)準拠の時間帯を設定選択肢一覧は別途記載UTC +9(東京、ソウル)
夏時間オンにすると、自然光をより有効活用するために、夏時間と冬時間を自動的に切り替えますオン or オフオフ
モジュラーMaxレンズモジューラダッシュボードにMaxレンズモードのコントロールを追加表示 or 非表示表示
メディアモジュラーなし にグレーアウトされて変更不可
バージョン情報GoProの更新スマホのGoPro Quikアプリと接続してカメラ本体のファームウェアのアップデートを実施
カメラ情報カメラ名、シリアル番号、バージョン番号を表示
バッテリー情報バッテリー正常性、バッテリーのタイプを表示
規則各国の無線や電子機器の規制に対してGoProが取得している認証を表示
リセットSDカードをフォーマットMicroSDメモリーカードに保存された全ての保存ファイルを消去する
プリセットをリセット予め組み込まれたプリセットを新品時に戻す
カメラのヒントをリセットカメラの手順ごとのヒントを再表示
出荷時リセット全ての設定を新品の状態に戻し、GoProクラウドアカウントからカメラの登録を解除する

アンチフリッカー

屋内の照明の下で動画撮影する時に、撮影場所が東日本(長野県から東の関東以北)の場合は50Hzに設定します。西日本の場合は60Hzにします。

蛍光灯の点滅回数とGoPro本体の撮影回数にズレが生じると動画データに縞模様などのにじみやちらつきが記録されてしまいます。

このアンチフリッカー機能を地域の周波数に合わすことで、ちらつきやにじみを低減します。※あくまでも低減するだけで完全になくなるわけではありません。

ただし、ビットレートを60fpsの設定にしていた場合、アンチフリッカーを50Hzに変更してしまうと、自動的にビットレートも連動して50fpsになってしまうので野外で撮影するのが主な時は東日本でも60Hzの設定で大丈夫です。

なぜなら、ちらつき防止よりも高ビットレートのほうが動画品質にとって重要性が高いからです。

音声コントロール コマンド

ユーザー設定の音声コントールコマンドの日本語文言一覧です。

GoPro 11の音声コントロールコマンド一覧
日本語文言動作内容補足
GoPro 撮影動画撮影が開始されますGoPro ビデオスタートと同じ動作です
GoPro 撮影ストップ動画撮影を停止しますGoPro ビデオストップと同じ動作です
GoPro ビデオスタート動画撮影が開始されますGoPro 撮影と動作内容は同じです
GoPro ビデオストップ動画撮影を停止しますGoPro 撮影ストップと動作内容は同じです
GoPro ハイライト動画撮影中にハイライトを追加します。背面画面上で”ハイライト追加済”みと表示されますハイライトを追加すると動画編集時に挿入個所を検索できますがGoPro Quikアプリが必要です
GoPro 写真静止画(写真)を1枚撮影しますバースト撮影後は連続写真になります。写真1枚撮影モードに手動で戻す必要有り
GoPro バースト静止画(写真)を連続撮影しますバースト撮影モードに変わります
GoPro タイムラプススタートタイムラプス動画撮影を開始します
GoPro タイムラプスストップタイムラプス動画撮影を停止します
GoPro ビデオモードビデオモードに移ります
GoPro 写真モード写真モードに移ります
GoPro タイムラプスモードタイムラプスモードに移ります
GoPro 電源オフカメラ本体の電源を切ります

“GoPro 写真”は本来の動作は写真1枚撮影ですが、”GoPro バースト”で撮影後は自動で1枚撮影に戻らず、バーストモードのままです。
これはバグのようなので今後ファームウェアのアップデートで改善される可能性はあります

タイムゾーン

ユーザー設定の日付・時刻設定のタイムゾーン一覧です。

GoPro 11で設定できるタイムゾーン一覧
タイムゾーン補足
UTC +8 (北京、香港、シンガポール)
UTC +9 (東京、ソウル)初期設定
UTC +9:30 (ダーウィン、アデレード)
UTC +10 (シドニー、グアム)
UTC +11 (ニューカレドニア)
UTC +12 (オークランド、フィジー)
UTC +13 (トンガ、サモア)
UTC -11 (ミッドウェイ)
UTC -10 (ハワイ、タヒチ)
UTC -9 (アラスカ、アンカレッジ)
UTC -8 (ロサンゼルス、バンクーバー)
UTC -7 (デンバー、フェニックス)
UTC -6 (シカゴ、ヒューストン、メキシコシティ)
UTC -5 (ニューヨーク、トロント、リマ)
UTC -4:30 (カラカス)
UTC -4 (マナウス、ラパス)
UTC -3 (ブエノスアイレス、サンパウロ)
UTC -2 (フェルナンド・デ・ノローニャ)
UTC -1 (アゾレス諸島)

GoPro 10 とGoPro 11の設定を比較

GoPro 11 はGoPro 10の上位互換なのでGoPro10よりも機能や画質は全てにおいて勝っています。

ただしGoPro11から新たに追加されたビデオモードとコントロールの関連性が複雑なので操作性は低下しています。GoPro初心者にとっては逆に混乱する可能性が高いです。

GoPro 11は最高画質設定時にカメラ本体の発熱が原因で自動的に電源が落ちる問題があります。使用環境にも影響されるので強制的に電源が落ちない場合もありますが、GoPro10のほうが発熱しにくく動作は安定しています。

GoPro 11は今後、ファームウェアのアップデートが提供されない限り発熱の根本原因は改善されず、動作は不安定です。

とはいえ、手振れ補正も画質も何もかも性能はパワーアップしているので、わざわざ古いGoPro 10を購入する必要はありません。

もしGoPro 10を持っている場合は急いでGoPro 11に買い替える必要はありませんが、
GoProを所持していない場合は迷わずGoPro 11を購入することをおすすめします。

GoPro11は意図しない設定に自動で変更されていることがある

GoPro 10からGoPro 11になり新しい機能が追加されました。それに伴い、各設定間の関係性と制約が増えたので、設定が連動している個所が増えています。

なので意図していない設定に自動的に変更されていることに気づかない可能性があります。

例えば、画素数5Kでビットレート60fpsの設定にしている状態で、レンズモードをリニア+水平ロック(360度フル回転)に変更すると自動的にビットレートが30fpsに変更されてしまいます。

GoPro 11では機能が増えた分、制約も増えたので、設定が連動しあって意図していない低画質設定になってしまっていることに気づかない可能性があるので注意が必要です

スマホユーザー向けに機能が追加

GoPro10よりもモードや画質に関する機能の設定項目数が増えたので少々複雑になって分かり難くなっています。

とくに、多様なユーザーニーズに対応するため、モードが増えました。スマホとPCそれぞれの用途向けに強化された機能は次のようになります。

  • スマホで編集してインスタに動画をアップする ←GoPro 11はココの用途向けに機能が強化されている※詳細は後述
  • PCで編集してYouTubeにアップする  ←10ビット(表示色10億)が追加された

GoPro11になってから、とくにスマホでしか動画を編集/再生しないユーザに向けた機能が増えています。

例えば、”コントールのイージ”は、気軽で簡単にGoProで動画を撮影し、インスタなどのSNSに動画ファイルをアップする用途向けに設定が調整されています。
SNS用の動画に4Kの高解像度は不要なので、低解像度にすることでバッテリーの持続時間を長くして、ユーザーの利便性を向上させています。

スマホは1人1台所持しているので、これらの機能(モード)の追加は必然の対応といえます。

10ビットは将来的には効果あり

いっぽうで写真や動画編集のプロ用途向けに10ビットの表示色機能も追加されていますが、プリンター等で写真印刷して拡大しない限り10ビット(表示色10億)の効果は実感できません。

ただし、そう遠くはない未来に8K(7680×4320)などの超高解像度モニターが普及すれば10ビットの効果は発揮します。なので不要というわけではありません。将来的には効果のある機能です。

GoPro 11 レビューまとめ

GoPro 11になって性能も高くなり、機能も増えて夜間撮影時のノイズも若干軽減されました。

GoProが真価を発揮するのは野外撮影です。
手振れ補正機能はより強力になり、バイクの振動や凸凹道でも全く画面がブレることはありません。おかげで動画ファイル再生時に画面酔いしなくなりました。

そして、性能アップされた新バージョンのバッテリーが標準で付属するようになったので以前のバッテリーと比較して2~3割ほどバッテリーの持続時間は長くなっています。

ただ、夜間撮影時のノイズは改善の余地ありです。
夜間や暗所での動画撮影はスマホのiPhone 13のほうが圧倒的に綺麗に撮れます。

5.3k/60fpsの最高画質で録画すると発熱量が凄いので夏場は画質を下げないと安定動作しないのも残念な点です。

例えば、防水保護ケースに入れた状態で最高画質の設定で動画撮影するとGoPro本体の安全回路が作動して自動的に電源が落ちます。熱が冷めてしばらくすると再び撮影できますが、また直ぐに発熱するので電源が落ちます。
以前のGoProでは発生しなかった現象です。

ファームウェアのアップデートで発熱量が改善されない限り、ダイビング等で防水ケースに入れて高温環境でGoPro 11を使う場合は画質設定を落とし、発熱を抑えないとまともには使えないので注意してください。

  • GoPro10よりも画質や機能はブラッシュアップされている
  • スマホユーザーのニーズに合わせたSNS動画向けの機能が追加された
  • 機能向上の副作用で発熱量が増えた
  • 機能が増えたので操作性が複雑になった
  • 新タイプのバッテリーに変更されたので持続時間が長くなった