静岡県のヒリゾ浜でシュノーケリングした実体験を基に海中のようすを解説します。
この記事はこんな人におすすめ!
- ヒリゾ浜のシュノーケリングで見れる海中の景観が知りたい
- シュノーケリングが大好き!
ヒリゾ浜の詳細情報
ヒリゾ浜は静岡県の南伊豆にある海岸です。
周囲は断崖絶壁になっており道が無いので陸路で浜に行くことは不可能です。
近くの中木漁港から渡船を利用する必要があります。
渡船でしか利用できない海岸なので人に荒らされておらず手つかずの自然が残っており、海の生き物が多く、海水の透明度が高く、都内から近いこともあり7月~8月には多数の来訪者が訪れることで有名な海岸です。
ヒリゾ浜の全景
ヒリゾ浜沖の海上から撮ったから写真です。
ヒリゾ浜の場所
ヒリゾ浜に車で行く場合は静岡県道16号の下田石廊松崎線から中木漁港に繋がるT字路を曲がった先にある渡船で海上を移動して約5分でヒリゾ浜に到着します。
ヒリゾ浜に直接繋がっている道はないので、海から浜に上陸する方法しかありません
ヒリゾ浜の行き方
ヒリゾ浜は必ず渡船で行く必要があります。
その渡船が出ている中木漁港までの行き方を解説します。
中木漁港までは次の2つの行き方があります。
- 車で行く:中木漁港の手前の駐車場を利用する
- 電車で行く:最寄り駅まで電車で行ってバスやタクシーで中木漁港まで行く
①車で行く:繁忙期は駐車場まで数時間かかる
都内からヒリゾ浜の渡船が出ている中木漁港までは車で4時間~5時間ほど掛かります。
静岡県道16号の下田石廊松崎線から中木漁港に繋がるT字路を曲がった先にある駐車場に入るまでに1時間以上は掛かります。
7月~8月の繁忙期は中木漁港に繋がるT字路の手前で駐車場の空き待ちで車の渋滞が発生している程です。
あまり遅い時間帯に訪れた場合は、下手すると渡船の時間に間に合わない可能性があるので注意してください。
ヒリゾ浜の渡船が出ている中木漁港の駐車場代は1台1000円です。
➁電車で行く
ヒリゾ浜の渡船が出ている中木漁港の最寄り駅は伊豆急の下田駅です。
その下田駅からヒリゾ浜行きの渡船乗場の中木漁港までは約20キロで、タクシーで約30分掛かります。バスだと途中に停留所があるので約50分掛かります。
下田駅からバスで中木漁港に行く場合は、下田駅から東海バスにのって「中木里」というバス停で降ります。
そのバス停からヒリゾ浜行きの渡船乗場は徒歩2分程の距離です。
ヒリゾ浜までの渡船の詳細情報
中木漁港から出ているヒリゾ浜までの渡船について解説します。
- 運行期間:7月初旬~9月末頃まで(年によって異なる)
- 受付開始 7:50
- 乗船時間 8:00
- 最終時間 16:30
(9月は終了時間16:00) - 料金1名 2000円
(4歳以上~小学生は半額)
当日の乗船回数に制限はないので食事やトイレ利用時などの漁港との往復にも利用可能です。
乗船予約はできません。
犬や猫等のペットの乗船はできません。
↑ヒリゾ浜の沖から見た渡船発着場です。
ヒリゾ浜の休憩所・シャワーとトイレ
ヒリゾ浜には休憩所もトイレもシャワーもありません。
それらはすべて渡船乗場の中木漁港にしかないので乗船前に済ます必要があります。
渡船料金の2000円には当日の利用回数制限はないのでトイレの度に渡船に5分かけて乗って漁港内のトイレに行くことは可能です。
ヒリゾ浜に屋根付きの休憩所も日陰もないのでミニテントを張る人が多いです。
ちなみに中木漁港には1箇所だけ3分300円のコインシャワーとコインロッカーがあります。
ヒリゾ浜のシュノーケリングポイント
当記事に掲載しているシュノーケリング時の写真は下記の赤丸で囲まれた場所のようすです。
↑図の赤い丸のヒリゾ浜の北西側の場所でシュノーケリングしている人がほとんどです。
それ以外の場所は潮流が強いのでとても泳げるような海状ではありません。
ヒリゾ浜の南西側は潮流が非常に強いため危険
ヒリゾ浜の南西側は海峡があって潮流が強いのでフィンがあっても流されて危険です。
まるで川の流れのように何かにつかまっていないと容易に身体ごと流されるほどの強さです。
ロープがあったので掴んで潮流から脱出しました。
利用した日は沖に船が停泊して見守ってくれていました。
フィンを付けている人が過半数でした。
フィンはAmazonで販売されている1000円前後の格安品で十分です。
実際にそれらのフィンを利用した感想などを別の記事にまとめています↓
おすすめシュノーケリング用フィンの選び方と製品比較
個人シュノーケリングには必須のドライシュノーケルの記事はこちらです↓
シュノーケリングにおすすめのドライシュノーケル比較
ヒリゾ浜でシュノーケリングしたときのようす
浅い場所は人が多く、海水の流れが淀んでいるので海中の透明度は悪いです。
浅い場所と水深1メートル以上の沖の深い場所に別けて解説します。
ヒリゾ浜の浅い海中のようす
ヒリゾ浜に近い浅い場所は魚もおらず、透明度も悪いので殺風景です。
ヒリゾ浜沖の深い海中のようす
↑ヒリゾ浜に近い深い箇所は透明度はよくありません。
↑ヒリゾ浜沖にある小島の周囲は深くなっていて魚の群れを見ることができます。
この規模の魚の群れはここともう1ヵ所でも見ることができました。
↑海面に小魚の群れがいます。
ヒリゾ浜沖にある丘ハヤマと呼ばれる小島の手前は岩場で水深が浅くなっていて、潮の流れがあるので透明度は高いです。
↑このカラフルな熱帯魚が一番ヒリゾ浜で見ることの多い魚です。
ヒリゾ浜のサンゴ
↑水深1メートルほどの場所のサンゴです。
ヒリゾ浜の感想
実際にヒリゾ浜でシュノーケリングしてみて残念に感じた点と良い点を解説します。
ヒリゾ浜の残念な点
残念なのは2点です。
- 駐車場に車を停めるだけで数時間待つ可能性がある
- 深い場所に素潜りしないとイソギンチャクやクマノミ、サンゴの群生が観察できない
駐車場に停めるだけで数時間待ち
夏の繁忙期は駐車場に車を停めるだけでも1時間以上は掛かります。
なので複数人で行く場合は運転手だけ車に残して他の人は先に徒歩で港に行って、ヒリゾ浜に向かったほうが時間の無駄になりません。
深い場所で素潜りしないとクマノミやサンゴが観察できない
水深4メートル以上の場所でしかイソギンチャクやクマノミ、発達したサンゴを観察することができません。
海面に浮かんでいるだけで海底をいくら探しても視力がよほど良くない限りクマノミやイソギンチャクを見つけることは不可能です。
シュノーケリング中級者または上級者で、かつ耳抜きができない場合はクマノミやサンゴを見ることは不可能です。
ヒリゾ浜の良い点
良い点は1つです。
- 都内から日帰りでシュノーケリングするのには最適な場所
都内から日帰りでシュノーケリングするのには最適な場所
都内から電車でも行けて日帰りできる場所で、ヒリゾ浜以上に良いシュノーケリングに適した場所はありません。
この都心から距離的に近いことがヒリゾ浜の最も良い点です。
ヒリゾ浜 まとめ
ヒリゾ浜は人慣れしているカラフルな熱帯魚が多かったのが印象的でした。
魚の群れも少し見ることができました。
いっぽう、海藻は多いですが、サンゴは水深の浅い場所には殆どいません。
魚の種類もそこまで多くはありませんでした。
海水の透明度は沖に行くほど良く、さらに潮流があると更に良くなります。
都内に近い場所でこれほど多くのカラフルな熱帯魚が見れるのは貴重です。
日帰りでもシュノーケリングを十分に体験出来る場所です。
ですが、ヒリゾ浜を訪れるのは少々大変です。
都内からだと片道5時間の移動時間がかかり、繁忙期は混雑して駐車場に車を停めるだけでもプラス数時間かかります。
おまけに大きく発達したサンゴもなく、クマノミやイソギンチャクもかなり深い場所まで潜らないと観察できないのが難点です。
とはいえ、都心から近い場所でヒリゾ浜以上にシュノーケリングに適した場所はありません。
ちなみに沖縄本島に近い離島のほうが浅瀬にクマノミやサンゴも観察可能で、シュノーケリングには適しているので、費用と時間を天秤に掛けて検討することをおすすめします。
- 魚と海藻は多いが浅瀬にサンゴは殆どいない
- クマノミは水深4メートル以上の深場にいるので素潜りできないと見つけるのは不可能
- 発達したサンゴも深場にしか群生していない
- 透明度が高いのは深場だけ
- 透明度の高い個所は潮流がある