ジェットスター航空(JetStar)の利用している飛行機 エアバス社のA320の「エクストラ・レッグルーム(非常口席)」をおすすめしない理由について述べています。
この記事はこんな人におすすめ!
- エクストラ・レッグルームの実際の座り心地を知りたい
- エクストラ・レッグルームの窓側席から見える景色を知りたい
ジェットスターのエクストラ・レッグルームをおすすめしない3つの理由
「エクストラ・レッグルーム(非常口席)」をおすすめしない理由は3つあります
- 前席の下に手荷物を置けない(離着陸時を問わず常に)
- 離陸時はテーブル上の荷物を含めてすべて頭上の荷物入れに収納しないといけない
- 離陸時に客室乗務員から手荷物の状態を監視される(他の乗客よりも)
①前席の下に手荷物を置けない
手荷物の多い人にとってはこれは大きなデメリットです。
なので、手荷物が多い場合は「エクストラ・レッグルーム(非常口席)」を避けた方が賢明です。
そもそも小柄な人は「エクストラ・レッグルーム(非常口席)」を利用するメリットよりもデメリットの方が多くなってしまいます。
②手荷物は頭上の収納棚に入れないといけない
身につけている以外の荷物はすべて頭上の収納棚にいれないと客室乗務員に執拗に注意されます。
回避策としての手荷物の収納場所は次の3点が挙げられます。
- ズボンのポケットに入れる
- 前席の収納ポケットに押し込む
- ボディバックを利用する
ボディバックは客室乗務員によっては注意されるかもしれません。
私は実際に収納ポケットにペットボトルを入れていたのですが、客室乗務員から少しでもポケットからはみ出るとダメだと注意されました。
ペットボトルは満タンな状態では前席の収納ポケットはもちろん、ズボンのポケットにも入らないので、座席の背もたれと背中の間に隠すしかありません。
収納ポケットとは前席の後ろ側についているこれです↓
食べ物や手荷物が多い場合は冗談抜きで容赦なく客室乗務員から注意されるので、居心地は悪いです。
とはいえ、頭上の収納棚に入れれば何も問題ないのでは?と思うかもしれませんが、
離着陸時の最低2回は荷物の上げ下ろしをする必要があります。
なおのこと、3列シートなので、窓側の席だった場合、隣2名の乗客に声を掛けて(挨拶をして)、通路に移動してから手荷物の上げ下ろしをすることになります。
これだけでも肉体的な負担になります。
普通席に比べてシート間のスペースが広いとはいえ、通路側の乗客が寝てたり、足を延ばしていた場合、その乗客を跨いで通路に移動しないといけません。
このように肉体的、精神的な負担になりやすいわけです。
手荷物が多い場合は「エクストラ・レッグルーム(非常口席)」を選択してしまうと必ず後悔することになります。
③常に客室乗務員から見張られる
これを担当している客室乗務員がいるのかと思うほど、重点的に監視されます。
利用した時は男性の客室乗務員が非常口まわりのパトロールを担当をしていました。
男性なので、ただでさえ女性よりソフトな印象は受けないのに、ことさら大義名分があるだけに、乗客に容赦のない注意をすることへの躊躇は感じられません。
非常口なので、人の命にかかわることなので当然のことではあります。
なので、くどいようですが、手荷物の多い人は「エクストラ・レッグルーム(非常口席)」の利用は避けましょう。
エクストラ・レッグルーム(非常口席)のメリットとデメリット
ジェットスターのエクストラ・レッグルーム(非常口席)を実際に利用してみて感じたメリットとデメリットを解説します。
エクストラ・レッグルーム(非常口席)のメリット
メリットは1つだけです。
- 座席の足下が広いので身体の窮屈さを感じない
ちなみに優先搭乗できるのですが実益がありません。
もし優先降機できるなら大きなメリットです。
エクストラ・レッグルーム(非常口席)のデメリット
- 手荷物を座席の下や周囲はもちろん前方にも置けない
- 客室乗務員に監視される
- 料金が1330~1560円かかる(座席指定しない場合と比較して)
※エクストラ・レッグルームの料金は搭乗時期や便によって異なります
エクストラ・レッグルーム(非常口席)はこんな場合におすすめ
エクストラ・レッグルーム(非常口席)をおすすめできる場合をまとめると次のようになります。
- 身長が高い
- 足を伸ばしてゆったりと座りたい
- 手荷物が無い
エクストラ・レッグルーム(非常口席)とは
通常のスタンダードシートよりも足元のスペースが20センチ広い座席です。
座席の料金は私が利用した時は1人 1420円でした。
非常口席を利用するためには下記の条件があります。
- 年齢が15歳以上であること
- 客室乗務員による非常口座席の説明を理解できたことを示し、その指示を実行すること、予期せぬ緊急事態の発生時に進んでお手伝いいただけること
- 非常時に介助が必要な同伴者がいないこと
- 乳幼児の同伴がないこと
- 筋力または運動の制限、知能障がいがないこと、また補助犬を同伴していないこと
- 地上走行中、離着陸時に眼鏡やコンタクトレンズを使用しても矯正されない程度の視覚障がいがないこと
- 非常時に重さ15kgの非常口ドアに手が届き、ドアを持ち上げて取り外すことができること
- 離着陸の際は、すべての機内持込手荷物を頭上のロッカーに収納すること
ジェットスター航空 エアバスA320の場合は12A~12F、13A~13Fの計12席が「エクストラ・レッグルーム」席になっています。
12A~12Fは非常口の中央に位置しているので座席のリクライニングができません。
実際のエクストラ・レッグルーム(非常口席)のようす
実際にジェットスターの那覇から成田のGK304便に乗った際にエクストラ・レッグルーム(非常口席)を利用したときのようすです。
エアバスA320の非常口は片側に2つの計4つあります。
女性が座った場合はかなりの余裕があります↓
ジェットスター の「エクストラ・レッグルーム(非常口席)」座席間スペース座席間が広いのでテーブルも延長できるようになっています!
スタンダードシートとエクストラ・レッグルームの座席間スペース比較
写真で比較すると一目瞭然です。
2倍ほどエクストラ・レッグルームのほうがスペースが広いです。
ジェットスターのエクストラ・レッグルーム(非常口席)から見える窓からの景色
13Aシートの窓から見える風景です。
ほぼ飛行機の翼の上に窓があるので、斜め前方の景色しか見えません。
なので窓からの眺望は望めません。
なんとか頑張って撮影した、成田空港の手前にある千葉県の九十九里浜のようすです↓
まとめ
ジェットスターのエクストラ・レッグルーム(非常口席)は、
制限されるのが嫌な人にとっては苦痛を感じる座席になります。
当日に担当する客室乗務員によるところも大きいのは否めませんが。。
なので、肉体的な制限から解放されたいか、もしくは
精神的な制限を避けたいかのトレードオフになります。
両方を同時に得ることはできません。
つまり次のようになるはずです↓
エクストラ・レッグルームを利用する場合:
普通席と比較すると肉体的な制限から解放されるが精神的な制限を受ける
エクストラ・レッグルームを利用しない場合:
エクストラ・レッグルームを利用した場合と比較すると肉体的な制限はあるが精神的な制限を受けない
ですが、実際に私がエクストラ・レッグルームを利用したときは肉体的、精神的のどちらの制限も受けることになりました。
なので、同じような思いをする人が減ればいいと思い、参考情報として記事にしました。
実際にエクストラ・レッグルームを利用したときに私が受けた肉体的な制限とは、手荷物を頭上の収納棚に入れないといけないこと、および、座席下に手荷物を置けないことです。
精神的な制限とは客室乗務員に監視されることです。
とはいえ、手荷物が少ない場合は利用するのもありかもしれません。
いずれにせよ、普通の座席よりも制限が多いことは確実なので、誰にでも手放しにおすすめできるわけではありません。
おすすめできる条件を挙げてみます。
- 手荷物が無く、かつ身長が高い(足が長い)
これだけしか挙げれませんでした。
この条件に当てははならない場合はエクストラ・レッグルーム(非常口席)の利用は避けたほうが賢明です。
現実にも普通席と比較しても常にエクストラレッグルームは空席があるはずです。
なぜなら、1度でもエクストラレッグルームを利用したことがある人は、制限と不自由さを体験しているので、リピートする人が少ないからだと思います。
とにかく、客室乗務員からうるさく注意されたくない場合はエクストラ・レッグルーム(非常口席)の利用は絶対に避けましょう。