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ジェットスターとピーチを比較してみた 口コミ評判レビュー

ジェットスターとピーチを比較してみた 口コミ評判レビュー アイキャッチ

格安航空会社(LCC)のジェットスターとピーチを細かく比較してみました。
2023年8月にGoogleで調査した結果と、両方の航空会社の沖縄線を実際に利用してみて感じた体験を根拠に書いています。

ジェットスターとピーチ 比較

国内 沖縄線の成田⇔那覇を実際に利用してみて感じた比較結果です。

会社の規模

会社規模の比較です。

 ジェットスターピーチ
会社名ジェットスター・ジャパン株式会社Peach Aviation株式会社
資本金310億円1億円
売上高291億円143億円
設立年2011年9月2011年2月
本社所在地千葉県(成田空港)大阪府(関西国際空港)
株主JAL、カンタス航空ANA
国内線数1728
国際線数312
保有航空機数1934

運航機材

運航している航空機の比較です。

 ジェットスターピーチ
機種エアバスA320-232エアバスA320、A321
座席数180180~218
機体色オレンジ色赤紫色

運賃の比較

成田 → 沖縄(那覇)の航空運賃を比較してみました。
両社に大差はありません。
※2023年8月16日に各社公式Webサイトで実際に表示された片道料金です。

 ジェットスターピーチ
当日運賃(最高値)37690円37190円
21590円※シンプルピーチEX料金
当日運賃(最高値)の支払総額
※座席指定と受託手荷物なし
38960円38520円
22920円:シンプルピーチEX
2023年8月の最安値運賃8980円9990円
2023年8月の最安値運賃の支払総額
※座席指定と受託手荷物なし
10250円11320円

運賃タイプの比較

運賃タイプの比較一覧表です。

 ジェットスター:Starter(基本運賃)ジェットスター:ちゃっかりPlusピーチ:シンプルピーチ(基本運賃)ピーチ:バリューピーチ
機内持込手荷物〇:無料 7kgまで〇:無料 7kgまで〇:無料 7kgまで〇:無料 7kgまで
受託手荷物×:有料〇:10kgまで無料×:有料〇:20kgまで無料
座席指定×:有料〇:無料×:有料〇:無料
搭乗便変更△:有料〇:無料 △:有料〇:無料
取り消し/払い戻し※自己都合×:不可×:不可×:不可△:ピーチポイントで運賃の一部払い戻し
追加料金±0円+3250円±0円+5000円
その他特典機内バウチャー500円分付き

最低限必要になる手数料の比較

公式Webで航空券購入時に最低限必要になる手数料の比較です。
両社とも大差ありません。
ピーチはPayPayで決済できます。

 ジェットスターピーチ
国内線航空施設使用料(大人)690円630円
支払手数料640円:クレジットカード決済
690円:コンビニ決済
640円:クレジットカード決済
640円:QRコード(PayPay)決済
690円:コンビニ決済

変更可否と手数料の比較

基本運賃選択時(ジェットスター:Starter、ピーチ:シンプルピーチ)のフライト日時変更手数料などの比較です。※各社が公開している運送約款で確認しています。

 ジェットスターピーチ
搭乗便変更手数料3700円
ちゃっかりPlus以上は無料
運賃差額は別途必要
3500円
バリューとプライムピーチは無料
運賃タイプの変更××
自己都合による取り消し/払い戻し手数料3700円で運賃以外の諸費用は払い戻し可能

シンプルピーチ:払い戻し不可

バリューピーチ:手数料1100円でピーチポイントにて払い戻し可能
プライムピーチ:手数料不要でピーチポイントにて払い戻し可能

出発時刻の1時間前まで可能。ただし、運賃以外の各種料金(受託手荷物料金や座席指定料金等)と各種手数料は払い戻しの対象外

オプションの種類・料金の比較

預け荷物や座席指定などのオプション料金の比較です。
※下記の料金は同日フライトで、かつ各社公式Webサイト申し込み時の比較結果です。時期や運賃タイプなどによって料金は変動します。

ジェットスターのほうが機内持ち込み手荷物の制約が多いので、持ち込み手荷物のサイズ上限に不安がある場合はピーチを利用したほうが良いです。

 ジェットスターピーチ
運賃タイプと料金Starter(基本運賃):±0円
ちゃっかりPlus:+3250円
フレックスBiz:+3750円
しっかりMax:+5500円
シンプルピーチ(基本運賃):±0円
バリューピーチ:+5000円
プライムピーチ:+7480円
座席の種類と基本運賃選択時に必要な追加料金スタンダード:+870円
アップフロント:+950円
エクストラ・レッグルーム:+1330円
スタンダードシート:+790円
プレジャーシート:+840円
スマートシート:+1090円
ファストシート:+1590円
お預け手荷物(受託手荷物)1個20kgまで:+2340円1個20kgまで:+1950円
手荷物優先返却オプション無し1個:+600円
お預け手荷物サイズ上限1辺の長さが1mを超える場合は+2000円の追加料金
1辺の最大寸法2.3m
高さ、幅、奥行きの3辺合計が203㎝まで
お預け手荷物個数と重量上限1個あたりの最大重量は32kgまで、1人あたり最大40kgまで。個数制限なし最大5個、1個あたり20kgまで。20~32kgは別途、重量超過料金が発生
機内持込手荷物サイズ上限キャリーケース等:高さ56cm×幅36cm×奥行23cm

スーツカバー等:高さ114cm×幅60cm×奥行11cm

キャリーケース等の手荷物1個とハンドバッグ等のお手回り品1個の計2個まで

3辺合計が115cm以内
1人あたり2個まで
機内持込手荷物の総重量上限合計7.0kgまで合計7.0kgまで

お預け手荷物(受託手荷物)とは空港内にある各航空会社の受付窓口で預ける手荷物のことです。

まとめ

両社とも運賃とオプション料金に大差ありませんが、受託手荷物が無料になる最大重量がピーチは20kgまで、ジェットスターは10kgまでとピーチのほうが2倍も大きいので、空港のサービスカウンターで預ける荷物が重い場合はピーチを利用したほうが良いです。

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とくに大きなキャリーケースがある場合や、帰りの便でお土産分重量が増している場合はなおさらピーチを利用したほうが賢明です。

この受託手荷物の重量制限の違いが最大のポイントであり、航空会社選定時の盲点なので注意してください。

空港で預ける荷物の重量が10kg以内ならジェットスターでも大丈夫ですが、10kg以上ある場合や正確な重量がわからない場合は迷わずピーチを利用することを強くおすすめします。

ジェットスターの運賃がピーチよりも安いという理由だけで安易に選択してしまうと、受託手荷物が10キロを少しでも超えてしまった場合は、高額な追加料金が発生するので、結果的にピーチのほうが安かったということが起こりえます。

加えて、ピーチのほうが機内持ち込み手荷物サイズの制限も緩いです。

なので、荷物が多い場合はピーチを利用することをおすすめします。

それ以外の要素だと、各航空会社の体制や雰囲気で決めるのがおすすです。

一言で表現するとジェットスターは厳格で、ピーチは柔和です。

例えば、2022年の7月に沖縄を訪れた時に、往路でピーチ、復路はジェットスターを利用しました。ピーチは機内でのマスク着用は他者に迷惑をかけない旨の同意書に承諾すれば不要でしたが、ジェットスターは強制でした。

なので、航空会社の企業体質が封建的で個人の自由・権利を抑圧する社風なのか、個人主権を尊重する社風か否かによって、接客対応に違いがあります。LCC選定時の参考にしてください。

  • 基本運賃は両社とも大差なし
  • 料金や条件などはジェットスターのほうが複雑で判り難い。ピーチのほうが明瞭
  • 両社の料金を比較するのが面倒な場合はピーチを利用したほうが無難
  • 受託手荷物の無料の重量がジェットスター10kg、ピーチは20kgと2倍大きい
  • 受託手荷物が10kg以上ある場合はピーチを利用したほうが安上がりになる
  • ジェットスターちゃっかりPlusの無料の受託手荷物の重さは10kgまで。それを超えてサービスカウンターで超過手荷物料金を支払う場合は1kgごとに800円掛かる
  • ジェットスターのちゃっかりPlusとピーチのバリューピーチの受託荷物の重さ上限を同じ20kgにするにはジェットスターのちゃっかりPlus料金に+1580円必要
  • 客室乗務員などの雰囲気はピーチのほうが良い
  • 運賃の安さだけで航空会社を選択すると、反って高額な出費になる可能性があるので要注意