長野県松本市の標高1400メートルの山峡にある白骨温泉 泡の湯の混浴露天風呂を写真多めでレポートします。
この記事はこんな人におすすめ!
- 泡の湯内にある混浴露天風呂のようすが知りたい
この記事を読むことで得られるメリット
- 泡の湯の混浴露天風呂の実態がわかるので行ってガッカリすることがなくなる
泡の湯 混浴露天風呂の詳細情報
白骨温泉 泡の湯の混浴露天風呂は炭酸ガスを含有している硫黄泉です。
濃い濁り湯なので透明度が低く、水面下が殆ど見えないため、女性でも人目を気にすることなく安心して入浴できるのが特長です。
泡の湯公式サイトでも「ぬる湯」と謡っているだけあって温泉の湯船のお湯がぬるいことも特長のひとつです。
日帰り入浴料
泡の湯内の混浴露天風呂と男女別の内風呂は日帰り入浴も可能です。
利用時間:10:30~13:30(退館14:00)
入浴料金:大人(中学生以上):1000円、小学生以下は600円
タオルは200円、バスタオルは800円です。
※日帰り入浴では湯あみ着のレンタルはできません。
営業日は週休2日以上ですが、休業日は決まっておらず不定休なので公式サイトまたは当日に電話で確認したほうが確実です。
数年前は日帰り入浴用の外湯がありましたが現在は営業していません
泡の湯 露天風呂の温泉成分
泡の湯の全ての温泉(内風呂と露天風呂とも)は下記の温泉成分になっています。
- 源泉名:新泡の湯源泉
- 泉質:含硫黄 カルシウム・マグネシウム 炭酸水素塩泉[硫化水素型](低張性中性温泉)
- 水素イオン(pH):6.5
- 泉温:36.0℃
- 源泉温度がぬるいため加温しています
- 循環させていない源泉かけ流し
混浴露天風呂の説明
泡の湯の混浴露天風呂に掲載されている説明書きを要約すると下記のとおりです。
- 源泉は地下約100mから自噴している
- 豊富な湯量なので全て源泉かけ流し
- 源泉温度39.7℃
- 湯船の周囲は湯温がぬるめだが中央の岩の周りは温かくなっている
- 温泉効果で身体の芯から温まる
泡の湯の源泉経路と湯温
↑浴場の入り口には源泉の経路と各湯船の湯温が載っています。※写真をタップ(クリック)すると拡大します。
湯舟によって湯温が違う
湯船の湯温の温度は次のとおりです。
- 混浴露天:37~40℃
- 男女別露天:37~40℃
- 内風呂大:37℃ ※加温なし
- 内風呂小:40℃
内風呂大以外の湯はすべて加温されています。
露天風呂は37~40℃に設定されている「ぬる湯」です。
他の温泉の露天風呂に比べてかなりぬるいので長時間の入浴ができます。
泡の湯の露天風呂がぬるい理由:
湯温を40℃以上の高温にすると、源泉に含まれる炭酸成分の効果が無くなってしまうため敢えて湯温を低くしています
泡の湯旅館 温泉利用状況
↑泡の湯旅館が利用している温泉の詳細です。※写真をタップ(クリック)すると拡大します。
混浴露天と男女別露天は乳白色になっていますが、源泉の色は無色透明となっていることに要注目です。
源泉は外気温や加温によって色が透明から乳白色に変化するようです。
日帰り入浴客と宿泊客は駐車場と温泉への出入り方法が違う
日帰り入浴客と宿泊客とでは駐車場と温泉への出入り方法が違います。
まとめると下記になります。
- 日帰り入浴客の駐車場は新館の前。温泉へは新館の林側にある出入り口を利用
- 宿泊客用の駐車場は本館の前。温泉へは新館エレベータで地下1階に降りる
泡の湯 混浴露天風呂の実態
ここからは実際の泡の湯の露天風呂のようすです。
湯上り処
日帰り入浴時の出入り口があるホールに椅子や自動販売機があり、温泉(大浴場)の出入り口扉の横には給水機もあります。
↑温泉入り口手前の通路奥にあるエレベータ前ホールには館内唯一の喫煙所とトイレがあり、ソファも置いてあります。
↑110円~210円の価格でドリンクが買えます。山の上にも関わらず地上と同じ良心的な値段です。
給水機
↑この給水タンクには山の自然水が入っています。常温なので飲みやすいです。
大浴場入り口
大浴場(内風呂と露天風呂)と混浴露天風呂の出入り口は新館の地下1階にあります。
飲泉場
↑露天風呂(大浴場)の出入り口に飲泉場があり温泉を飲むことができます。
温泉を飲んだ感想:ゆで卵をお湯に混ぜたような味です
温泉利用の注意(飲用)
↑温泉の成分などが載っている看板です。※写真をタップ(クリック)すると拡大します。
男女別 浴場の分岐路
大浴場の出入り口直ぐにある階段を上がると通路が二つに分岐します。
↑写真左側は女湯の大浴場(内風呂と露天風呂)と、男湯の大浴場(内風呂と露天風呂)になります。
右に進むと女性専用の脱衣所と混浴露天風呂の出入り口があります。
女性だけ大浴場(内風呂と露天風呂)と混浴露天風呂の脱衣場は別になっています。
なので女性だけ出入り口が2つあります。
男性は大浴場(内風呂と露天風)内にある通路を通って混浴露天風呂に行けますが、女湯の大浴場には混浴露天風呂に繋がる通路はありません
大浴場 男湯のようす
大浴場(内風呂と男性用露天風呂)男湯のようすです。
脱衣場
↑脱衣場の中に鍵の掛けれるロッカーはなく脱衣カゴだけです。
※下駄箱は鍵を掛けれます。
洗面台
↑洗面台は2基。
↑風量強めのドライヤーです。
下駄箱
↑昔ながらの木製キーを利用する下駄箱です。
温泉利用の注意(浴用)
↑下駄箱の上に温泉の成分や情報が載っている看板が掲載されています。※写真をタップ(クリック)すると拡大します。
内風呂のようす
内風呂(大)
内風呂(大)は源泉を加温していないので湯温は37℃とぬるいです。
湯船のお湯の色は無色透明です。
内風呂(小)
内風呂(小)は源泉を加温しているので湯温は40℃と泡の湯のお風呂のなかで一番温かいです。
湯船のお湯の色は乳白色で白濁しています。源泉を加熱すると白濁するようです。
洗い場
↑シャワーは4基です。ここが唯一の洗い場になります。
↑お湯のレバーは温泉旅館によくあるタイプではなく一般の家庭によくある旧式の温冷2栓分離タイプです。下のレバーでシャワーと蛇口を切り替えます。
温泉施設ではよくある一定時間が経過したら自動的に止まらないタイプなのでお湯の止め忘れに注意です。
男湯専用露天風呂
↑洗い場にある扉の先は奥が混浴露天風呂の通路で、手前の扉は男性専用露天風呂の出入り口扉です。
↑3~4人ほどしか入れないほど小さい男湯専用露天風呂です。
ここの湯温は37~40℃と混浴露天風呂と同じでぬるいです。
混浴露天風呂までの通路
↑男湯専用露天風の出入り口扉の隣に混浴露天風呂に続く通路があります。
※女湯には同様の通路はありません。女湯は脱衣場が内風呂と混浴露天風呂とで別になっているからです。
男性用 混浴露天風呂の入り口
↑大きなついたてがあるので湯船からは見えません。
このように男湯の大浴場から混浴露天風呂の湯舟までは距離が離れています。
大浴場 女湯のようす
男湯の脱衣場は1カ所だけですが、女湯は脱衣所が大浴場(内風呂)と混浴露天風呂の2カ所あります。
脱衣場
洗面所
↑男湯と同じで洗面台は2基。
内風呂のようす
↑天井部分は右隣の男湯と繋がっています。
洗い場
女性専用露天風呂
↑源泉を温めていないので湯船のお湯は非常にぬるいです。
女性用 混浴露天風呂の脱衣場
男性には混浴露天風呂の直前に脱衣場はありませんが、女性は混浴露天風呂出入り口に脱衣場があります。
↑女性用の混浴露天風呂出入口にある脱衣場は狭いです。
湯あみ着
↑女性用混浴露天風呂の脱衣所の出入り口横に湯あみ着(無料)が置いてあります。
女性用 混浴露天風呂の入り口
↑暖簾が二重になっているので外側の湯船から内部は見えません。
混浴露天風呂のようす
ここからは混浴露天風呂のようすです。
混浴露天風呂の出入り口のある小屋
↑左が女性用、右が男性用の出入り口です。
湯船の全景
混浴露天風呂の湯船の水深は大人が立った状態だと、太もも~腰ぐらいです。
湯船の中で屈むと肩ぐらいまでお湯に浸かります。
白濁していて透明度が低いので、湯船の中を屈んで移動すればバスタオル等で身体を隠さなくても大丈夫です。他の人からは顔しか見えないからです。
湯船は岩で2つに遮られている
泡の湯の混浴露天風呂の湯船は出入り口のある小屋の手前側と湯滝のある奥側に別れています。
↑混浴露天風呂の湯船の真ん中にある岩で奥と手前が遮られています。
岩の周りは湯の花が付着して滑りやすいので岩を跨いで移動するのは危険です。
↑湯滝のある奥側の湯船に移動する場合は中央に並んでいる石の隙間に1個所だけ切れ目があるのでそこを通って移動できます。この切れ目は右側にしかありません。
湯温熱めの箇所
↑混浴露天風呂の湯船の右側の端に底から温めたお湯が出ている個所があるので、そこだけ温かいです。しかもこの個所は段になっていて浅いので座ることもできます。
湯滝
混浴露天風呂には3つの湯滝があります。
↑湯量は少ないですが高さがあります。
↑源泉を温めない、かけ流しなので湯温はぬるく冷たいです。
湯の花
↑混浴露天風呂の岩には温泉成分が固まった大量の湯の花が付着しています。触るとぬるっとしています。
湯船の底は清掃されているので滑り難いです。
湯船からの眺め
湯船から見える景観
泡の湯の混浴露天風呂から見える景観は残念ながら良くありません。
湯船が周囲よりも低い窪地にあるので建物と近くの草木や山林がほとんどです。
湯船の縁にある時計
↑露天風呂の湯船の縁にある塀に時計が付いているので時刻が把握できます。
湯の色と透明度
↑混浴露天風呂の湯船のお湯は白濁した乳白色で透明度は約20㎝です。
泡の湯 露天風呂の感想
泡の湯の温泉(内風呂と露天風呂)を利用したときに感じた点を書きます。
泡の湯の温泉の残念な点
泡の湯の温泉は全体的にすごくぬるいです。
洗い場のシャワーは使い勝手が良くない部分があります。
- 温かいのは内風呂の大きいほうの湯船1つだけ
- 洗い場のシャワーが冷温分離タイプなので温度調整が面倒
- 洗い場のシャワーが拡散で水線が細いタイプで水圧も強めなので身体に当たると少々痛い
- 混浴露天風呂が窪地にあるので新館の窓や宿泊客用駐車場、道路を走る大型観光バスの座席から丸見え
周囲から混浴露天風呂の湯船が丸見えなのは殆どの人は全く気にならないと思います。
普段から熱い温泉(風呂)が好みの場合は、泡の湯の温泉は確実にぬるく感じるはずです
新館地下1階の窓から見た露天風呂
↑露天風呂の湯船が低い場所にあるので上の道路を走るバスから丸見えです。
宿泊客用駐車場から露天風呂が丸見え
↑泡の湯の本館前の宿泊客用駐車場から露天風呂は丸見えです。
とはいえ、露天風呂に入浴している人にとって、これらは全く気になりません。
泡の湯の温泉の良かった点
良くも悪くも「ぬる湯」と謡っているだけあって本当に温泉がぬるいです。
逆に長湯ができるので混浴露天風呂で会話をするのには最適です。
- 混浴露天風呂はぬるいので長湯するには最適
- 混浴露天風呂の特定の箇所から温められたお湯が出ている個所は温かい
- 洗い場に設置されている木苺の香りのシャンプーのにおいが良い
温泉の湯温がぬるいのは個々人によって一長一短になります。
まとめ
泡の湯の露天風呂は湯温がぬるく、白濁して透明度が低いことが最大の特長です。
熱めの湯が好みの場合はぬるすぎて、とても長く入っていられません。
反対にのぼせる可能性が低いので長湯するには最適です。
友人や家族、夫婦、カップルで長く湯船で一緒に過ごすことができるので湯温の低さは一長一短になります。
混浴露天風呂の湯船の底から温められたお湯が出ている個所があるので、凍えることはありません。
泡の湯のなかで一番温かい湯船は大浴場の小さいほうの白濁したお湯が入っている内風呂です。
男湯の大浴場から混浴露天風呂に行くには、細い通路を使って移動しないといけないので、冬季は内風呂の熱いほうの湯船でよく温まってから混浴露天風呂に移動することをおすすめします。
女湯は大浴場(内風呂)から直接、混浴露天風呂に行けないので少々面倒です。
女湯は脱衣所が内風呂と混浴露天風呂とで別になっているため、内風呂の熱いほうの湯船で温まってから直接、露天風呂に行くことはできないからです。
温泉は硫黄の臭いはほとんどしませんが、温泉成分が濃いので、湯船に浸かった手で顔に触れた後、拭かずに放置すると少々ピリピリします。
透明度の低い濁り湯も温泉地の良い雰囲気を醸し出すのに一役買っています。
混浴でなおかつ白濁した温泉情緒溢れるの露天風呂のある旅館は全国でも数少ないので、温泉好きは一度は訪れるべき温泉です。
お湯の温度は低いですが、湯温以外の部分、温泉の雰囲気などの総合した満足度は高いのでおすすめの温泉です。
泡の湯旅館の夕食が美味しかったので、宿泊で温泉を満喫したほうが幸せになれるはずです。
- 温泉の湯温は低い
- 硫黄の臭いはあまりしない
- 温泉はやや酸性なので湯上がり後に皮膚の弱い箇所は少々ピリピリする