GoPro10用のケージ(保護ケース)は高価だけどオシャレなアルミ製と安価なプラスチック製の2種類あります。実際に野外で使用したときの使い勝手や気づきなどを記事にまとめました。
今のGoProは三脚やグリップなどを取り付けるのにマウント用フレームはいらなくなっています。
そこで、GoProには保護ケースやケージは本当に不要なのかどうかを検証してみました。
この記事はこんな人におすすめ!
- ありふれた合成樹脂製のよりアルミニウム製のケージのほうがカッコいいけど重さが気になる
- 両方のケージを比較した情報が知りたい
- GoPro10用のケージの購入を検討している
GoPro用のケージとは?
GoPro7まではマウント取り付け部が本体に搭載されていませんでしたが、
GoPro8からは本体にマウント取り付け部が内蔵されたので、
それまで三脚やハンドグリップを取り付けるために必要だったマウント用フレームが不要になりました。
なのでGoPro8以降、ケージ(保護ケース)はマウント用フレームという役割ではなく、GoPro本体を保護する役目に代わっています。
他にも、GoPro本体にケージを装着することで、外部マイクやライトなどの撮影用アクセサリを取り付けることができるようになります。
なので、GoPro7のときまではマウント用フレームと呼ばれて販売されていたものが、現在では保護ケースやカバー、ケージなどの名称に変わって発売されています。
ケージ(cage)とは鳥かごや檻という意味です。
GoPro用のケージとはGoPro本体を保護する入れ物や箱のことです
ケージにも、外部マイクやライトなどの各種アクセサリを取り付けられる構造を備えているものが多いです。
- GoPro用のケージとはカメラ本体を保護するケースのこと
- ケージには外部マイクなどの各種アクセサリを取り付けられる
GoPro用ケージは必要?
GoPro本体で動画撮影するだけならケージは必要ありません。
ですが、保護ケース代わりになっていたマウント用フレームが必要なくなったことで、以前よりも撮影時の落下などでGoPro本体に傷がついたり、壊れる可能性が高くなっています。
GoPro用のケージの必要性をまとめると下記の2点です。
- 傷ついたり壊れるのを防ぐため
- 各種撮影用アクセサリを装着するため
①GoPro用ケージは本体の傷や壊れるのを防止できる
アクションカメラであるGoproには保護ケースを装着したほうが安心なのは間違いありません。
とはいえ、ケージではカメラレンズの出っ張りは部分は保護できないので、
カメラレンズ部分が割れたり傷つくことをケージでは防ぐことはできません。
別途、カメラレンズ用の保護ガラスを装着する必要があります。
液晶モニター部分はケージの内側に納まっているので鋭利な角などにぶつけない限りは大丈夫です。
②ケージに各種アクセサリを装着できる
プロのカメラマンが一眼レフカメラのケージに外部マイクなどをたくさん取り付け撮影しているのを見たことはないでしょうか?
GoPro用のケージも同じ様に外部マイクやライトなどを取り付けることが可能です。
GoPro公式サイトで購入できてケージに装着できるものを挙げてみます。
- HERO10 & HERO9カメラメディアモジュラー(9500円)
- ライトモジュラー(6100円)
- ディスプレイモジュラー(9600円)
GoPro用ケージが必要ない利用環境
こんどは逆にケージが必要ない環境を考えてみました。
主に下記の条件です。
- 屋内で利用するなど、落下の可能性が低い場合、かつ撮影用アクセサリを使わない場合
このような環境でGoProを利用する場合はケージは必要ありません。
GoProに保護ケースを装着していて助かった体験談
GoPro4までは防水ハウジング(防水ケース)がないと水中撮影できませんでしたが、
GoPro5からは本体に10メートルの防水機能が備わりました。
その名残でGoPro7まではカメラ本体が丸ごと保護される防水ハウジングにいれて常時撮影していたので、カメラ本体に傷ひとつ付いた経験はありませんでした。
ですが、バッテリー交換のたびに防水ハウジングからカメラを取り出すのがめんどくさく感じるようになりGoPro8からは過保護を卒業して、プラスチック制の保護ケースを利用するようになりました。
保護ケースを装着するようになってから助かったこと数多くありますが、
なかでも記憶の濃い体験を2つ書きます。
最初の助かった体験は保護ケースではなく、カメラレンズに装着していたガラス製の保護フィルムで助かった話になります。
海中撮影をするため、陸でしゃがんだ状態でGoProを準備していた時に手を滑らせてしまい、落ちた場所にあった石にぶつかってカメラレンズ部分が割れてしまったことがありました。
30センチという低い高さからの落下でしたが、落ちた場所に硬いものがあると直ぐに割れるという体験をしました。
GoPro8だったので、カメラレンズ部分の交換ができない構造でしたが、カメラレンズ保護フィルムを貼っていたおかげで本体側のレンズは無傷でした。
二回目の体験は、胸に長い棒をマウント(チェストマウント)したGoProを装着してバイクで走行中の動画を撮影していました。休憩するのに、GoProをマウントから外すときに、棒が長いので反動でバウンドしてしまい、コンクリートの地面にぶつけたことがありました。
保護ケースの部分に当たったのでカメラ本体は無傷でした。
というように、長くGoProを野外で使っていると、保護ケースに助けられる体験は一度や二度では済まないと思います。
ダイビング用の防水ハウジングはケージ(保護ケース)の代わりになる?
防水ハウジングも傷防止目的ならケージの代わりになります。
ですが、防水ハウジング内部が結露してカメラレンズ部分が曇るのでおすすめしません。
ケース内の結露はアンチフォグシートなどで防ぐことができますが、めんどくさいのでやめたほうがいいです。
GoPro用のケージの材質は2種類
GoPro9と10用のケージはアルミニウム製と合成樹脂製の2種類あります。
※本記事内ではアルミニウム製と記載していますが、正確にはアルミ合金です。
プラスチック製ケージ
アルミ製のケージと比較すると、プラスチック製のものはケージと呼んでいいのか少し疑問はありますが、プラスチック製ケージでも問題なくカメラ本体を保護できます。
ですが、交通事故や高い場所から落下した場合などの大きな衝撃には耐えられません。
そういった特殊な環境でGoProで動画撮影する場合はプラスチック製ケージでは役に立ちません。プラスチックなので衝撃が貫通して本体までダメージが届いてしまうからです。
ケージの役目は万が一のときに本体までダメージが及ばないようにすることです。
その点がプラスチック製はアルミ製より劣ります。
〇 プラスチック製ケージのメリット
- 価格が安い
- 軽い
× プラスチック製ケージのデメリット
- 大きな衝撃には耐えられない
- 外部マイクなどの各種アクセサリを取り付けることができないものもある
※取り付けることが可能なプラスチック製ケージもあります
プラスチック製ケージのおすすめの使い方
プラスチック製ケージは軽量なので屋内で撮影するときや歩きながら撮影する場合に向いています。
アルミ製ケージに比べて軽量なため体力を消耗しにくいので自転車や徒歩、シュノーケリングなどの人力での移動時に使うのが最適です。
アルミ製ケージ
プラスチック製のケージと比べるとアルミ製のケージは耐久力が高いので安心感があります。
ものによっては外部マイクなどの各種アクセサリを取り付けることができる構造が備わっていることも特徴です。
〇 アルミ製ケージのメリット
- 頑丈
- 外部マイクなどの各種アクセサリを取り付けることができるものが多い
× アルミ製ケージのデメリット
- 価格が高い
- 重い
アルミ製ケージのおすすめの使い方
スキーやスノボ、バイク、自転車、車などのスピードが出ている乗り物やスポーツのときに取り付けるのに向いています。
万が一の落下時にダメージを最小限に食い止めてくれるからです。
プラスチック製とアルミ製ケージの比較
Amazonで販売されているプラスチック製とアルミ製ケージの最安値のものを購入して実際に野外で利用した感想などを書きます。
おすすめのプラスチック製ケージの使用感
重さ:31グラム
昔からあって、よく目にするタイプのプラスチック製ケージです。
保護ケースとして販売されていることが多いです。
アルミ製ケージの半分以下の重さしかないので、取り回しが軽く違和感を感じさせないところが良いです。
ただ、アルミ製ケージに比べると安っぽいのは否めません。
傷などを防ぐ目的であればこのプラスチック製ケージで十分です。
様々なストアから販売されていますが、バッテリーの蓋部分がくり抜かれていないものもあるので注意が必要です。
おすすめのアルミ製ケージの使用感
重さ:81グラム
ハンドグリップにマウントするとまるでハンマーのようにGoProが重くなります。
有名な”SmallRig”のGoPro用アルミ製ケージは98グラムもあるので、これでも軽いほうです。
色々なストアから多くのアルミ製ケージが販売されており、価格の幅も千円~数万円と広いです。
このケージは、おそらくアルミ製では最安値で購入できるモデルです。
安い理由はケージにカメラ本体を固定する際に底部のゴム板をネジで締め込む必要があるからです、つまり固定するために工具が必要だからです。
まとめ
軽くて扱いやすさを重視する場合はプラスチック製ケージがおすすめです。
アルミ製ケージがおすすめできるのは車載用カメラなどのハードな環境で利用する場合や、マイクなどのアクセサリを2つ以上つける必要があるときだけです。
デザインのカッコよさだけでケージを選択すると失敗する可能性が非常に高いです。
実際の使用感はケージの重さに大きく影響されるので、機能性ではなく、軽さが重要です。
気軽に違和感なく使えて、傷も防止したいのであればプラスチック製ケージだ十分です。
本記事がGoPro用ケージを購入するときの参考になれば幸いです。
総まとめ:
- ケージは必要
- おすすめはプラスチック製ケージ
GoPro海外公式サポートの返品交換(RMA保証)で39日後に交換品が届いた体験談まとめ
GoPro製品は公式サイトと日本国内正規品どちらで購入するのが良いのか本気で考えてみた
GoPro返品するときの注意点!UPS集荷時 貨物に出荷ラベルを張り付けるのはNG
GoProヘルメットマウント(ヘッドストラップ)とクリップマウントレビュー
GoProネックマウント比較レビュー おすすめとサイズの注意点
GoProのバッテリーと充電器 純正とサードパーティー製どっちがおすすめ? 比較検証
GoPro海外公式サイトのチャットサポートで故障品を問い合わせる方法