GoProを首にかけて手ぶらで撮影できるネックレス式マウントを実際に野外で使用したときの感想や気づきを書いてみました。
Amazonで販売されているネックマウントを今まで何種類も試してきました。
その中でもっともおすすめなものを紹介しています。
この記事はこんな人におすすめ!
- ネックレス式マウントの良いところと悪いところが知りたい
- おすすめのネックレス式マウントを知りたい
- GoPro用のネックマウントの購入を検討している
- 気軽にGoProで撮影したい
GoProネックレス式マウントとは
ネックレス式マウントを使うと両手が空くので手軽にGoProで撮影することができます。
ネックレス式マウントは名前が長いのでネックマウントとも呼ばれています。
ネックレス式マウントは装着の簡単さが最大の特長でありメリットです。
チェストマウントやリストマウントなど数多くの身体にGoProを取り付ける方法があります。
そのなかでもネックレスマウントがもっとも気軽で簡単に身体につけることができます。
ネックマウントを使うと手軽るに撮影する気持ちになるので、動画撮影の敷居が低くなるのが最大のメリットです。
さらにGoProを首からぶら下げている状態になるのでカジュアル感があり、
撮影っぽさをなくすことができます。
- ネックレス式マウントを使うとGoProなどのアクションカメラを首からぶら下げて手軽に撮影できる
- ネックマウントはGoProを身体に取り付けるのに最も手間がかからない方法
ネックマウントは非常に便利
ネックレス式マウントは気軽に撮影したい場合には非常に便利です。
向き不向きな撮影環境は下記のとおりです。
ネックマウントに向いている撮影環境
自転車やバイクに乗車しての撮影や釣りをしているときなど、両手がふさがっているときの撮影にネックマウントは効果を発揮します。
他にも徒歩やシュノーケルリングなどの身体を激しく動かさないで撮影できる状況では両手が自由に使えるようになるので、一度でもネックマウントを使ってしまうとなくてはならないアイテムになります。
ネックマウントに向いていない撮影環境
こんどは逆にネックレス式マウントに向いていない撮影環境です。
激しい動きをするスポーツや宙返りするような状況時の撮影には不向きです。
ネックレス式マウントは首に重力でぶら下げているだけなので、身体を激しく動かすとGoProが前後に暴れるので、カメラ本体が顔や鎖骨に当たって思わぬ怪我をしてしまうことがあるからです。
例えば、バンジージャンプやスカイダイビングなどの、無重力状態では身体にがっしりと固定できないネックマウントは使いものになりません。
激しい動作を伴う場合はがっちりと身体に固定できるチェストマウントやヘッドマウントなどを利用したほうがいいです。
宙返りジェットコースターのような遠心力が働く状況でもネックマウントは利用できます。遠心力のおかげでその位置で固定されブレにくくなるからです。
ネックマウントのメリットとデメリット
実際にネックレス式マウントを使用して感じたメリットとデメリットを挙げてみます。
〇 ネックマウントのメリット
ネックレス式マウントはメリットだらけです。
- 撮影している感を周囲に感じさせない
- どこでも撮影できる気持ちになれる
- 首にかけるだけで手軽にGoproを身体に装着できる
× ネックマウントのデメリット
とはいえデメリットもあります。
- GoPro本体が上下さかさまになる
- 身体にしっかりと固定されないため映像がブレやすい
- 重力を使って首の下の位置に固定しているため、無重力状態では使えない
①と②はGoPro9以降はカメラ本体側に対策(上下自動識別と水平維持機能)がされているので基本的には問題になることはありません。
③はそのような状況自体少ないので気にする必要はありませんが、しっかりと身体に固定できない事実は変わりません。
バンジージャンプや宙返りをするときにネックレス式マウントを利用するとGoPro本体が顔に当たるので非常に危険です。
海中(水中)撮影にもネックマウントは使える
浮力が生じるシュノーケルリングやスクーバダイビングなどの海中撮影のときもネックマウントは使えます。
とくに両手の使うことの多いシュノーケルリングではネックレス式マウントは便利です。
問題は、首にぶら下げているだけなので浮力や波の力で勝手にカメラの向きが変わってしまうことです。
その点だけ意識して注意すれば海中でもネックレス式マウントは使用できます。
GoPro9以降には水平維持機能が備わっているので、ある程度の傾きも補正してくれます。
なにより、GoProを首にぶら下げているだけになるので、両手が空くことのメリットは大きいです。
空いた両手で水中カメラで撮影することもできます。
ただ、その場合は身体の前に手を出すことになるのでGoproの映像に手が映ってしまいます。
まとめると、海中撮影では水中マスクに直接Goproを取り付けるのがもっともいいのですが、専用のマウントがついている水中マスクは水中マスク自体の品質が高いものが少なく、価格も高いのが難点です。
なので、ネックレス式マウントは気軽さという意味で十分に海中で使うことができます。
GoProは水中で沈むので海水でも浮力で勝手に浮き上がることはありません。
ネックマウントを海中で利用しても同じ位置で固定されますが、地上よりも位置がズレやすく、潮流の影響でブレることがあります。
ネックマウントの問題点は折れやすいこと
ネックレス式マウントの構造上したかがないことですが、
首にかけるときに輪っかの部分を曲げて隙間を広げる必要があります。
その時に実際に輪っかの部分が折れたことがあります。
旅先でマウントが壊れてしまうと現地での再購入は非常に難しいです。
基本的にはAmazonなどの通販でしか買えないからです。
大型の家電量販店でも売っているかどうかは怪しいですし売っていてもきっと高価です。
なので長旅の場合は予備としてもう一本ネックレス式マウントを持っていくことで対策することはできます。
旅先でネックマウントが折れた体験談
1週間の長旅の2日目にネックレス式マウントの輪っかの部分の先端約5センチが折れてしまったことがあります。
幸いにも折れた先端部分は回収できたので、セロハンテープで繋ぎましたが、GoProの重さに耐えることができず、繋いだ状態が長くもつことはありませんでした。
瞬間接着剤も試しましたが、曲げ圧力には接着剤は弱いようで、接着面からすぐに取れてしまいました。
あきらめて折れた状態のまま、半分だけしか首に引っかかっていない状態でGoProで撮影したという体験をしています。
軽さと丈夫さはトレードオフなので長旅では軽いタイプのものを複数持っていくことをおすすめします。
輪っかの部分はひろげすぎると折れます
おすすめは軽量の輪っかが閉じるタイプ
Amazonで販売されているネックレス式マウントは大きくわけると次の2種類あります。
- 輪っかの先端が開いているタイプ
- 輪っかの部分が完全に閉じるタイプ
前述したように①の先端が開いているネックレス式マウントは曲げすぎて負荷をかけると簡単に折れてしまいます。
もちろん②の輪っかが閉じるタイプでも曲げすぎると折れるので注意してください。
閉じるタイプのネックマウント比較
Amazonで販売されている閉じるタイプのネックレス式マウントの中から実際に野外で利用してみて、おすすめできるものとできないものをピックアップしました。
次に紹介する2つネックレス式マウントは、輪っか部分のタイプは同じ閉じるタイプですが、全体のサイズ感が違います。
おすすめではないネックマウントの使用感
↑土台にしている箱の重量を抜きにした重さは48グラムです。
小型で軽いネックマウントと比較すると2倍の重さがあります。
おまけに全体的にサイズが大きいので鎖骨に当たり痛くて使用するのが辛くなりました。
首からぶらさけた状態ではGoProの位置は胸あたりにくるので、
視点が低い映像になってしまいます。
逆に、視点が低い動画を撮りたい場合は、さらに長さを延長して低い位置にできるので、おすすめのネックレス式マウントになります↓
おすすめのネックマウントの使用感
↑土台にしている箱の重量を抜きにした重さは24グラムです
輪っかの部分のサイズが小さいので鎖骨に当たりません。
重量も軽いのでおすすめです↓
各タイプのサイズ比較
ネックレス式マウントは各製品ごとにサイズと重さが違います。
サイズが大きくなるにつれて重量が大きくなるのは当然なので重さについては割愛しますが、一番の懸念点はネックレス式マウントの元々のサイズによって、撮影の視点の高さに影響することです。
サイズが大きいと低い視点になり、サイズが小さいと高い視点になります。
撮影視点はマウント部品をジョイントすることで高さを変更することは可能なのですが、それだと気軽に使えません。
プラスチック製とはいえジョイントも重さがあるので重量が増すことにもなり首への負担が増します。
完全に閉じるタイプで極力小さいサイズのものをおすすめしているのはそういった理由があるからです。
↑左側は完全に閉じないタイプのネックレス式マウントの先端に磁石付きマウントを取り付けている状態です。
写真中央が一番おすすめのネックレス式マウントです。
写真右側のものと比較してサイズにこれだけの差があるので注意が必要です。
輪っかの部分が完全に閉じないタイプのネックマウントはどうなのか?
輪っかの部分が折れやすいですが、安価なので複数本購入しておくのがおすすめです。
ところで、本当の心配と問題はGoPro本体ごと首からネックマウントが外れないかどうかということです。
重量の軽かったGoPro8のときでも多少の不安はありました。
ですが実際にはバイクに乗っているときでさえ首から落下したことは一度もなかったので基本的には大丈夫です。
GoPro9以降はカメラの重量が増えたので不安がある
GoPro8まではカメラ本体もバッテリーも現在のGoPro10と比べて小さかったので重量も軽かったのですが、GoPro9以降は本体もバッテリーもサイズが大きくなったので重量も重くなってしまいました。
なので、GoPro10ではさらに不安が増すことになるのは容易に想像できます。
とはいえ、家の中などの落下しても不安要素が少ない場所では、輪っかの部分が完全に閉じないタイプでもさほど不安になるようなことはないと思います。
なにより、首からの取り外しが簡単なことが完全に輪っかの部分が閉じないタイプのメリットでもあるので、場所と状況次第では積極的に利用するのもありです。
とくに首から頻繁に取り外しする必要のある状況では重宝すると思います。
輪っかの部分が閉じれない開いたままのタイプは野外での使用は極力避けたほうが無難
ネックマウントを使用した感想
ネックレス式マウントが世の中に出る前は、メインの撮影時はハンドグリップを使用していました。
バイクの撮影時には4点式でがっちり身体に固定できるチェストマウントを使っていました。
でも、この2つの撮影方法(マウント方法)は、いかにも撮影している感が溢れ出てしまっているので、どこか恥ずかしい気持ちがあったんです。
そんなこんなで、2019年ぐらいにネックレス式マウントがAmazonで販売されているのを見つけて早速使用してみました。
これが非常に使い心地も手軽さも素晴らしく、今ではほとんどの撮影にネックレス式マウントを使っています。
ネックレス式マウントだとGoproをマウントした状態のまま、店の中にも気軽に入っていけるし、電車にも首に掛けたまま乗車できます。
とにかくどこでも気兼ねなく撮影できるようになるのがネックレス式マウントの最大のメリットなんです。
一方、他のマウント方法だとそうもいきません。ハンドグリップにマウントしたGoProを持ってお店に入るのは躊躇してしまいます。
ネックレス式マウントはアクションカメラでの撮影をカジュアル化した画期的なアイテムだと思っています。
前述したようにネックレス式マウントが使えないのは無重力に近くなる状況のときだけです。
手軽さとカメラを身体にしっかり固定するのは両立しません。
重力のある場所ならジェットコースターなどの遠心力のある場所でも使えないことはありません。宙返りのときでも遠心力が働くので顔に当たることはないからです。※ただし落下防止のため完全に閉じることのできるネックマウントが無難です。
まとめ
ネックレス式マウントは首にぶら下げて使用するものなので、軽くて小さなものが扱いやすく首への負担を軽減することができます。
なので、輪っかの部分が完全に閉じるタイプで小さいサイズのものを購入するのがおすすめです。
それが、今までたくさんのネックレス式マウントを購入して実際の使用を通して得た結論です。
Amazonで販売されているネックレス式マウントは数多くありますが、販売店名と外箱などのパッケージや価格が異なるだけで本体はまったく同じものです。
なので、画像で同じモデルか判断して、最安値の商品を購入すれば十分です。
本記事がネックレス式マウントを購入するときの参考になれば幸いです。
- おすすめのネックレス式マウントは輪っかが完全に閉じて小さいサイズのもの
- 輪っかの先端が開いているタイプは首から抜ける不安があり、先端が折れやすいが安価なので複数所持するのには向いている
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