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温泉

【口コミ実体験】四万温泉 積善館 本館と山荘「千と千尋の神隠し」のモデルは本当だった!

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群馬県の四万温泉にある、世界的にも有名なジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルとも言われている積善館の本館と山荘を写真多めでレポートします。

この記事はこんな人におすすめ!

  • 四万温泉の積善館について詳しく知りたい
  • 積善館 本館と山荘のようすを知りたい

積善館 本館と山荘の詳細情報

積善館は重要文化財にも指定されている歴史のある建物が多数残る温泉宿で有名です。

本館は300年以上の歴史がある

積善館本館は1691年に建てられた300年以上の歴史がある、日本最古の木造建築の湯宿です。
その当時の建物は増築や改修などが施されていてますが、当時の柱や梁などはそのまま残っています。

山荘は1936年に、佳松亭は1986年に建てられています。

積善館は3つの建物で構成されている

積善館は次の3つの建物で構成されています

  • 本館 (ほんかん)
  • 山荘 (さんそう)
  • 佳松亭 (かしょうてい)

本館は昔からある旅館で、上から古い順になっています。

この記事では本館と山荘にピックアップしています。
佳松亭に実際に宿泊したようすの記事はこちらです↓
【実体験レビュー】四万温泉 積善館 佳松亭に一泊二日

積善館を構成する3つの建物の高さが違う

積善館の山荘と佳松亭は山の斜面に建てられています。

最も低い場所にあるのが本館で、最も高い位置にあるのが佳松亭です。
山荘はその中間にあります。

それぞれの建物の階数は次のように変則的です。

  • 本館は3階建て
  • 山荘は2階建て
  • 佳松亭は4階建て

本館と山荘、山荘と佳松亭の間は異なるエレベーターで結ばれています。

本館の入り口が1階になり、
佳松亭の入り口の階は5階になります。

出入口は2ケ所

積善館の出入口は本館に1か所、佳松亭に1か所の計2か所あります。
それぞれの建物は全て中で繋がっているので、通り抜けできます。

全館土足OK

本館の入り口入って直ぐに下駄箱があって土足厳禁なのかと一瞬思いますが、土足OKです。

積善館本館入り口の下足箱積善館本館入り口の下足箱

積善館全館の建物内の移動は土足でOK

駐車場も2か所

本館の入り口の有名な赤い橋を渡った先にある本館側の駐車場と、
佳松亭の入り口の前にある佳松亭側の駐車場の計2か所あります。

どちらの駐車場を利用しても大丈夫です。
本館に宿泊しているから本館側の駐車場しか利用できないといったことはありません。
おすすめは広くてアクセスのしやすい佳松亭側の駐車場です。

日帰り入浴には無料の「桐の木平駐車場」が便利です。
ここは川沿いにある広い駐車場です。

本館側の駐車場のようす

本館側の駐車場の出入口は一方通行になっていて、温泉街側が出口になっており、入り口は本館前の橋を通るルートになります。
こちらは、建物の間の狭い通路を通らないといけないので夕方や夜は少々スリルがあります。

積善館本館側駐車場の入り口積善館本館側駐車場の入り口

↑この建物に空いている通路は最も狭い部分は幅2.3m 高さ2.5mしかありません。

なので、5ナンバーの小型車より小さければ難なく横幅はクリアできますが、普通車は車種によっては通過できません。
もし、車の上にキャリーなどを付けていると建物に引っかけて倒壊させてしまうかもしれません。

なお、駐車場に通じる通路の前には立て看板が設定されているように、駐車場に行く前に本館のフロントに伝える必要があります。

佳松亭側の駐車場への行きかたはこちらの記事にのせました
>>四万温泉 積善館 佳松亭に一泊二日 レポート

積善館本館と山荘の場所

積善館の本館は群馬県北部の新潟県に近い、
国道353号線沿い場所にあります。

山荘へは本館の入り口から入って、通路(トンネル)とエレベータを利用してたどり着きます。

山荘は佳松亭側からも行くことができますが、本館側からのほうが近いです。

積善館へのアクセス(行きかた)

積善館に行く方法は次の3つの方法があります。

  1. 電車
  2. バス

車で行くのが経済的には最もお得です。
ただ、冬は雪が積もる場所なので除雪はされているとはいえ、
凍結などの可能性があるのでスタッドレスタイヤを装着したほうが安心です。

とはいえ、もっともおすすめの行きかたは車です。
レンタカーを利用した場合でも2人以上で行く場合は一番安上がりです。

電車で行く場合

各々の出発点にある駅から在来線や新幹線を使ってJRの中之条駅まで行きます。
そして、JR中之条駅から出ている関越交通の路線バスに乗って約40分。
終点の「四万温泉」で降ります。
そこから徒歩約2分で積善館本館に到着します。

中之条駅から終点の「四万温泉」までは片道950円です。

バスで行く場合

東京駅の中央口から直通バスが出ています。
直通なので途中のトイレ休憩だけでノンストップで行くことができます。
季節により出発時間は異なりますが、
基本は東京駅9時発で、四万温泉着は12時半です。

運賃は往復5500円です。
積善館本館に宿泊する場合は往復バス交通費込みのプランもあります。

本館の部屋にトイレはない

本館は昔ながらの湯治場の雰囲気をあえて売りにしている旅館なので、部屋にトイレ、洗面台、お風呂はありません。

トイレと洗面所は共同です。本館のトイレの洋式はちゃんとウォシュレット付です。

そして、本館は布団の上げ下ろしもセルフサービスです。

本館2階の共同洗面所本館2階の共同洗面所

山荘は室内にトイレと洗面所は付いています。

本館の食事場所は共同食堂(大広間)で時間も決まっている

夕食も朝食も、大広間で弁当形式で出されます。
時間も夕食は18時~19時、朝食は7時半~9時と決まっています。

追加料金2750円で刺身や小鉢などが増えた「四季御膳」に変更が可能です。

ご飯と味噌汁はお替わり自由です。

積善館大広間の出入口(本館宿泊者の夕食と朝食の会場)積善館大広間の出入口(本館宿泊者の夕食と朝食の会場)

積善館の温泉は合計5か所

積善館全体で合計5か所の温泉があります。
本館側から順に書きます。

本館1階:
①元禄の湯 (国の登録有形文化財)
②岩風呂 (混浴風呂)

山荘3階:
③山荘の湯 (無料貸切家族風呂)

佳松亭5階:
④杜の湯 (露天風呂)
⑤積・善 (有料貸切風呂)

このうち3か所のようすは別の記事にまとめています。
①元禄の湯 (国の登録有形文化財)
>>積善館 元禄の湯 レトロ感溢れる約90年前の浴場 5つの特徴

②岩風呂 (混浴あり)
>>積善館の岩風呂は60年前に造られた当時にタイムスリップできる温泉?

④杜の湯 (露天風呂) ※日帰り入浴では利用できません。宿泊客のみ。
>>積善館 佳松亭 内風呂・露天風呂 杜の湯の日中と夜の景観を比較してみた

日帰り入浴もできる

積善館本館1階にある「元禄の湯」と「岩風呂(混浴)」は日帰り入浴も可能です。

料金 大人:1200円(税込)
バスタオル(レンタル):500円(税込)
フェイスタオル(販売):350円(税込)

受付時間 11:00 〜 16:00 ※17時まで入浴可能

積善館の歴史ツアー

積善館の19代目亭主がガイドする歴史ツアーをやっています。
内容は積善館や四万温泉、湯治の歴史などをスクリーンに映して解説してくれます。
最後のほうには千と千尋の神隠しのエピソード話もあります。
時間は45分ほどです。

  • 開催日:月・水・金・土
  • 時間:15:30~16:15
  • 集合場所:本館3階
  • 参加費:無料

歴史ツアーのようすはこちらの記事です↓
⇒ 四万温泉 積善館 歴史ツアー のようすをレポート

積善館は「千と千尋の神隠し」のモデル?

本館前にある赤い欄干の橋(慶雲橋)が映画に出てくる湯屋の油屋(あぶらや)の前にある橋と似ています。

実際に映画が完成する前に宮崎駿監督が積善館を訪れていて、参考にしたようです。
他にも本館や山荘などの内装も参考にしているみたいです。
その話は積善館の歴史ツアーに参加すれば聞けます。

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積善館本館の階段積善館本館の階段

積善館本館のようす

日本最古の湯宿建築物が残る本館の周辺を写真付きで紹介します。

日中の積善館本館前にある赤い橋「慶雲橋(けいうんばし)」日中の積善館本館前にある赤い橋「慶雲橋(けいうんばし)」

積善館の最も有名な場所といえばこの赤い橋です。
橋の名前は「慶雲橋(けいうんばし)」といいます。

この橋はジブリ映画「千と千尋の神隠し」に出てくる”カオナシ”と”千尋(ちひろ)”が出会った赤い欄干の橋のモデルになっているそうです。

夜の「慶雲橋」

夜はライトアップされて雰囲気が出て絶好の撮影スポットになります。
人気があるので人がいなくなるまで待つのが寒くて大変でした。
ちなみに、昼に写真を撮っている人は誰もいませんでした。

夜の「慶雲橋(けいうんばし)」夜の「慶雲橋(けいうんばし)」

廊下橋は築80年以上!

慶雲橋の下を流れる新湯川を挟んで立ち並ぶ建物は「前新(まえしん)」と「向新(むこうしん)」という名前がついています。

そして、その二つの建物を結ぶ渡り廊下の「廊下橋」は1936年に造られました。
なんと80年以上経っています!

現在は「廊下橋」と1階に元禄の湯のある「前新」の2階は立入り禁止になっています。

従業員の寮として使用される前の「向新」は1970年頃まで客室として使用されていたそうです。

中央が「積善館廊下橋」左側は「前新」右側は「向新」中央が「積善館廊下橋」左側は「前新」右側は「向新」

浪漫のトンネル

積善館の本館と山荘を結ぶ連絡通路です。山肌をくり抜いて造られているのでトンネルになっています。
照明が薄暗くレトロ感が漂っています。

本館側からみた浪漫のトンネル 本館側からみた浪漫のトンネル

トンネルの真ん中辺りから温泉が湧き出ているので暖かいです。
それで少し熱気がこもっているので、通気を良くするために扇風機を回して換気しています。

浪漫のトンネルの扇風機浪漫のトンネルの扇風機

外は雪が積もる1月の真冬なのに扇風機があるって異様な光景ですよね。
それも含めて、「千と千尋の神隠し」のトンネルを通って異空間に通じるシーンに出てくるトンネルにどこか似ています。

本館1階のようす

本館の出入り口にはお正月の門松が飾ってありました。

本館1階の出入口本館1階の出入口
本館1階の玄関内本館1階の玄関内

本館1階はフロントがあって、その横は資料室になっています。

本館2階に続く階段本館2階に続く階段

本館2階のようす

本館の中は通路が狭く迷路のようになっています。

本館2階の通路本館2階の通路
本館2階のようす本館2階のようす
本館2階のようす本館2階のようす
本館2階の部屋の前本館2階の部屋の前
本館には狭い階段が多い本館には狭い階段が多い

壱番館のようす

本館1階の隣りには壱番館という6部屋だけの館があります。

101号~106号が壱番館の部屋番号です。

本館前の元禄の湯本館前の元禄の湯

↑壱番館の場所は元禄の湯の先にあります。

階段を上がると壱番館階段を上がると壱番館

山荘のようす

本館にも負けじ劣らず山荘も大正ロマン抜群のレトロな雰囲気が満載です。

山荘の3階の通路山荘の3階の通路
山荘の4階の通路山荘の4階の通路
山荘4階の部屋の前山荘4階の部屋の前

積善館の建物ごとの違いまとめ

積善館の建物ごとの違いは部屋の設備などの豪華さの違いです。

設備の豪華さの順で並べると次のようになります。上から順に豪華になります。

  1. 佳松亭
  2. 山荘
  3. 本館

本館は宿泊を楽しむよりも温泉に入るのを目的にしたい場合に利用するのがおすすめです。

山荘と佳松亭の主な違いは築年数です。
綺麗な部屋を希望する場合は佳松亭をおすすめします。

大正ロマンの風情あふれる客室がよければ山荘も選択肢に入ります。
山荘と比較すると佳松亭は昭和に建てられたので、他の旅館と代わり映えしない客室です。

同じ積善館が経営していますが3つは違う旅館だと思ってください。

朝夕の食事は山荘と佳松亭は同じで本館だけ違う

朝夕の食事は山荘と佳松亭は同じ内容です。

佳松亭の夕食はどの部屋に泊まっても基本的には部屋食です。
朝食は会場食です。
朝食会場は佳松亭の5階(実際は1階)にあるラウンジ猩々(しょうじょう)です。

山荘は朝夕ともに会場食です。

本館の朝夕の食事会場は本館隣の大広間

本館の朝夕の食事会場は本館隣の大広間本館の朝夕の食事会場は本館隣の大広間
本館の食事会場前の案内板本館の食事会場前の案内板

本館だけ朝夕の食事内容と会場が違います。
本館の食事会場は本館隣りにある2階建ての大広間です。

大広間の場所は本館側の駐車場の前にある建物の2階部分です。
この大広間のある建物は老巧化が顕著です。

本館の部屋はバス無し共有トイレ

部屋の一番の違いは本館の部屋にはトイレは付いていません。共有トイレになります。

部屋の内風呂は佳松亭は全部屋付いていますが山荘は一部の部屋だけに付いています。
本館はすべての部屋に内風呂は付いていません。

3か所の温泉は全館共有

積善館にある下記3か所の温泉はどこに泊まってもすべて利用可能です。

  • 元禄の湯 (本館前)
  • 岩風呂 (本館1階)
  • 杜の湯 (佳松亭5階※実際は1階)

四万温泉街を散策

積善館をチェックアウトした後に四万温泉街を散策してみました。
積善館本館前の温泉街の通り積善館本館前の温泉街の通り
温泉街にはカフェ、商店、無料の温泉施設「河原の湯」などがあります。
全体的に少々寂れた感じがありました。
塩之湯飲泉所塩之湯飲泉所
食事何処も数件あります。
その中のそば屋で手打ち蕎麦を食べたときのようすの記事はこちらです↓
四万温泉 自家製粉手打ちそば屋 小松屋

総まとめ

ノスタルジックな雰囲気満載の積善館は「千と千尋の神隠し」に最も近い雰囲気のあるユニークな温泉旅館なのは間違いありません。

当サイトでは積善館の温泉3か所と朝夕の食事のすべてを記事にしていますので参考にしてください↓

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