かっぱ寿司を利用したときのようすを写真多めでレポートします。
この記事はこんな人におすすめ!
- かっぱ寿司のようすが知りたい
かっぱ寿司の詳細情報
かっぱ寿司(かっぱずし)は回転寿司チェーン店です。
長野県長野市で1979年に創業し、全国に約300店舗展開しています。
ただし、全都道府県に店舗は無く沖縄県と北海道、その他の人の少ない県に店舗はありません。
かっぱ・クリエイト株式会社が運営しており、親会社は「牛角」や「大戸屋」などを運営している外食産業大手の「コロワイド」です。
かっぱ寿司の特長
かっぱ寿司の特長は下記の4つです。
- レーンに寿司が回っていない
- 特急レーンで注文した席に直接配送
- 1貫単位で注文できるメニューもある
- ガリ(甘酢ショウガ)が卓上に置かれていない
ただしこれらの特長は店舗の新旧(設備)によって異なる可能性があります。
今後は全ての店舗で①と②、③の様態に改装されことが予想されます。
①と②は他の多くの回転寿司チェーン店でも導入されているのでかっぱ寿司オリジナルではありません。
かっぱ寿司は従来のレーンが回転する寿司チェーン店からフルオーダー形式に変貌しています。つまり他の大手回転寿司チェーン店との差別化を図っています。
①レーンに寿司が回っていない
昔ながらの回転寿司チェーン店のようにレーン上に寿司や食べ物が無く、レーン自体が回っていません。
昔はかっぱ寿司も常時レーンに寿司やデザートが回っていましたが現在はレーン自体が回っておらず常時稼働さえしていません。
もはやかっぱ寿司は回転寿司屋ではありません。
在来の店舗を注文後に各席に届ける完全オーダー形式に改装されています。
レーンに寿司が回っていないメリットとデメリット
回転寿司のレーンが回っていないことによる店舗側とユーザー側双方のメリットデメリットは下記のようになります。
レーンが回っていないデメリット:
- 店舗側は新鮮で美味しそうな寿司ネタをアピールできない⇒売上低下・機会損失
- ユーザー側はウィンドウショッピングのように実際に商品を見て楽しめない⇒回転寿司体験の損失
レーンが回っていないメリット:
- 廃棄ロスの削減
- 衛生的かつ鮮度を保ちやすい
もはや回転寿司では無く、オートメーション化された普通の寿司屋です。
寿司がレーンに回り続けている光景は過去のものとなっています。
今後はどこのチェーン店も回らなくなっていくことが予想されます。
回転レーンは不要?
寿司を届けるだけなら回転レーンは不要です。
なぜなら、外食産業でポピュラーになっている配膳ロボットでもお客さんに寿司は提供できるからです。とはいえレーンのほうが提供スピードが早く手間が掛かりません。
将来、配膳ロボットのコストが安くなった時点でレーンは完全に無くなるかもしれません。
回転寿司のレーンに食べ物が回らなくなるのは必然
以前は回転レーンに商品を流したほうがセルフサービス形式になるので、経費が抑えられ、おまけにショーウィンドウのように視覚的な娯楽要素という需要もありました。
ところが現在は地球環境に配慮した廃棄ロスの問題や、衛生面などが時代のニーズに従来の回転寿司はマッチしなくなったということです。
つまり、回転する方式は無駄が多く前時代的だったということです。
②特急レーンで注文した席に直接配送
①でも書いたように、レーンは回っておらず常時稼働もしていません。
レーンが稼働するのは、お客さんが卓上のタッチパネルからメニューを注文後、各席に注文した料理を届けるときだけです。
※写真付きで後述していますが実際はレーンではなくベルトコンベヤー(自動ベルト)になっていて、循環しておらず一方通行です。
しかもこのレーンの稼働スピードは非常に早く、同じレーン上に座っている他のお客さんが間違えて料理を取ってしまうことを防止できます。
さらに、注文した各席の前でレーンが完全に停止するので、慌てることなく料理をテーブルに運ぶことができます。
ただし、届いた料理を早くレーン上からテーブル上に移動させないとレーンを稼働させることができないため、他のお客さんの料理の提供が滞ってしまいます。
そして、昔のレーンのように自分が注文した料理が流れていることに気づかず、取り損ねて流れてしまい、ぐるっとレーンを一周して再び流れてくるまで待つ必要はありません。
特急レーンのデメリットは、他のお客さんと同じレーンを共有しており、取らずに放置すると、料理提供の回転率が悪くなることがです。
混雑時に遅延させると以降、同じレーン上の注文の流れが悪くなり自分自身にも影響が発生します。
すでに2つの意味で回転寿司ではなくなっています。
- 1つめ:寿司ネタがレーン上を回転していない
- 2つめ:他のお客さんとレーンを共有しているので、レーン上から料理をどかさないと、料理提供の回転率が低下(渋滞)し、お客さんの回転率も低下する
回転ではなくオートメーション寿司と表現したほうがピッタリです。
③1貫単位で注文できる
前出の①と②の注文専用レーンは他の大手回転寿司チェーン店でも導入している店舗が多いですが、1貫単位で注文可能なのは現在のところ、かっぱ寿司だけのオリジナル要素です。
ただし、すべての寿司が1貫から注文可能なわけではありません。例えば期間限定のネタなどは対象外です。
そして全てのかっぱ寿司の店舗で1貫単位の注文ができるわけではなく、一部の店舗だけです。
④ガリ(甘酢生姜)が卓上に置かれていない
テーブルの上にガリ(甘酢生姜)が置かれていません。
ガリはタッチパネルから注文すると特急レーンで各席に届く形式に変更されています。
ガリもオーダー式になったことで廃棄ロス低減と衛生面の両方にメリットをもたらすので評価は高いです。
今後は他の大手回転寿司チェーン店のガリも同じ形式になることが予想されます。
オーダー式に変更になっていますがガリ(甘酢生姜)は無料です
かっぱ寿司 店舗のようす
かっぱ寿司の店舗を利用したときのようすです。
かっぱ寿司 お店の外観
かっぱ寿司 お店の内観
かっぱ寿司 座席のようす
かっぱ寿司の座席はボックス席(テーブル席)とカウンター席があります。
↑店内通路奥にあるのは店員さんが使う食器投入口です。
使用済みのお皿をここから洗い場に送る窓口です。
ボックス席(テーブル席)
カウンター席
かっぱ寿司 レジカウンター
↑テイクアウトの寿司もこのカウンターで受け取ります。
かっぱ寿司 セルフレジ
支払いはQRコードや電子マネーが利用可能
支払いは現金とクレジットカードはもちろん、Suicaや楽天Edyなどの電子マネー、PayPayや楽天PayなどのQR決済などが利用可能です。
かっぱ寿司 ドリンクバーのようす
↑ドリンクバーが無い店舗もあります。
ソフトドリンク:
- コカコーラ
- ジンジャーエール
- ファンタ メロンソーダ
- カルピス+ファンタ メロンソーダ
- カルピス
- カルピスソーダ
- 煌 烏龍茶
- 爽健美茶
給水機
↑冷たい水は店内の給水機で飲むことができます。
温かいお茶は各席に置かれたお茶の元とお湯で作ります。
卓上調味料
各席のテーブル上に置いてある調味料は下記の6種類です。
甘ダレとわさびは個包装です。
かっぱ寿司のテーブル上の調味料
- 減塩醤油
- だし醤油
- 特選醤油
- 塩
- 穴子のたれ(甘たれ)※個包装
- わさび※個包
お茶とお箸
↑温かいお茶は卓上にある粉末状のお茶の元(粉末緑茶)をお湯に溶かして作ります。
お湯は卓上の真ん中にある黒いボタン(湯出しボタン)を押すと出ます。
割り箸
↑割り箸は湯飲みの下の引き出しの中に入っています。
個別包装されていない割り箸です。
粉末緑茶
↑粉末緑茶を適量湯飲みに入れます。
↑卓上にある吐湯口(湯出しボタン)からお湯を注いで完成です。
蛇腹レーンから自動ベルトに改装されている
以前は循環式の蛇腹レーンでしたが現在は自動ベルトに改装されています。
オーダー専用レーンはセンサーで検知しているので届いた寿司皿を直ぐにどかさないと店員さんに注意されます
かっぱ寿司 店内飲食する方法
かっぱ寿司の店舗内で飲食して支払う流れは下記のとおりです。
- 店内の受付機で座席番号レシートを受け取る
- タッチパネルから料理を注文・会計する
- ①の座席番号レシートを使って有人またはセルフレジで支払う
ポイントは受付機で出力される座席番号シートは支払い時にも利用するので紛失しないことです
①受付機で座席番号レシートを受け取る
↑スマホ等から席を予約していない場合は画面左側の「いかまら受付されるお客様はこちら」を押します。
↑利用人数を選択します。
↑「テーブル席を希望する」または「テーブル・カウンターどちらでも良い」を選択すると席番号が記載されたレシートが発券されるので、記載された番号の席を利用します。
②料理を注文する方法(タッチパネルの使い方)
↑卓上には注文の案内(タッチパネルの使い方)が置かれています。
※写真をタップすると拡大表示します。
メニューを表示させる手順
↑最初のタッチパネル画面は写真の初期画面になっているので画面をタップします。
↑受付機で受け取った座席票(紙レシート)を会計時に使う案内画面が表示されるのでOKをタップします。
↑最初に表示させるメニュー選択画面が表示されるので右側のすべてのメニューをタップします。
商品を注文する手順
↑表示させたいメニューカテゴリーをタップします。どこを選択しても内部で繋がっています。
↑食べたいメニューを選択すると右側に商品名が表示されます。
その状態で画面下にある”注文へ”ボタンをタップします。
↑商品内容に問題なければ”注文する”ボタンをタップします。
↑この画面が表示されると同時に注文が店舗内のキッチンに送信されます。
↑商品が各席のオーダー専用レーン(自動ベルト)に到着すると同時に、タッチパネル画面には到着した商品の内容が表示されます。
↑このようにオーダー専用レーンのベルトコンベヤーがテーブルの真横でピタッと停止してくれるので楽々受け取れます。ただし、商品が到着後、専用レーン上から直ぐにどかさないと店員さんに注意されます。
会計時の操作手順
↑タッチパネルトップ画面の「注文内容確認お会計」ボタンをタップすると注文状況と合計金額が表示されるので「レジでのお支払い」をタップします
↑会計に進む場合は「はい」をタップします。
↑最初に店頭の受付機で受け取った座席表の紙レシートをレジにお持ちくださいの画面が表示されます。
以降はタッチパネルから注文できなくなります。
③座席番号レシートを提示してレジで支払う
混雑時以外はセルフレジよりも隣の有人レジを利用したほうがスムーズです。
PayPayなどのQRコード決済もセルフレジで利用可能です。
自分のスマホで注文することも可能
↑タッチパネルの”スマホで注文”画面に表示されるQRコードを個人のスマホから読み込むとかっぱ寿司の注文専用Webサイトにアクセスできます。
タッチパネル上に表示されるQRコードは席毎に異なるので注意してください。
※席番号と注文内容が紐づいています。
かっぱ寿司のスマホ注文専用Web画面から、かっぱ寿司の全メニューを注文することも可能ですが、当然ながら通信が発生するので、スマホから注文するメリットはほとんどありません。卓上のタッチパネルから注文する方が便利です
※かっぱ寿司店内では無料のフリーWiFiが利用可能です。
かっぱ寿司のスマホ注文画面
↑最初に利用規約に同意しないといけません。
このようにスマホから注文するのは非常に面倒なので利用しないほうが無難です。
ちなみにワールドピーコムは、かっぱ寿司の親会社コロワイドの子会社です。
↑店内の卓上にあるタッチパネルと同様の操作・表示が可能ですが、タッチパネルよりも画面表示面積が小さいので使い辛いです。
なお、店内でしか当スマホ注文画面は利用できません。
かっぱ寿司 実食
ここからはかっぱ寿司の商品を実食したようすです。
まぐろ
↑鮮度も良く、普通に美味しいマグロです。
サーモン
↑サーモンも鮮度が良く美味しかったです。
アボカドサーモン
↑普通のにぎりのサーモンの上にオニオンとアボカド、マヨネーズが載っているのでお得感があります。
↑横からのほうが大盛具合がわかりやすいです。
オニオンよりもアボカドのほうが載っている量は多いです。
はま寿司のアボカドサーモンよりもかっぱ寿司のほうがアボカドの量も多く美味しいです。
かっぱ寿司の全メニューの中でイチオシです。
活〆寒ぶり
↑寒い時期(12月~3月頃迄)は、”はまち”の代わりに寒ぶりになります。
背中側なので生臭さも適度でアッサリしていて美味しいです。
腹側のハラミ部分は1貫単位で別売しているので、寒ぶりを注文すると必ず背中側の脂が少ない部位が提供されます。というのも昔は部位毎に分離販売されていませんでした。
大とろ(1貫)
↑大とろ(税込187円)は脂の乗りも味も薄くイマイチでした。
値段の割にはネタのサイズも小さく美味しくなかったのでコスパは良くありません。
いくら軍艦
↑軍艦のいくら(税込187円)は普通に美味しいです。
昔は同じいくらの量で110円だったのでお得感は薄いです。
近年いくらの価格が高騰しているのでどこの寿司チェーン店でもコスパは悪いですね。
たたき軍艦(1貫)
↑ネタとシャリを分離してみました。ネタ部分は白身系魚の破材です。
お得感は皆無なので普通のネタを頼んだほうが良いです。
こういった破材を利用した寿司ネタは珍しくありません。スシローでも店舗によってはあったりします。※各ネタのサクから出た破材なので骨は入っていません。
かけうどん(平日限定)
↑以前の回転レーンの時は麺類は店員さんがテーブルまで運んできてくれましたが、専用レーンのベルトコンベヤーのおかげで人を介さずに運ばれてきます。
フタの上には個別包装の七味唐辛子が付いています。
↑かけうどん(税込165円)は以前よりも量が少なくなっているように感じました。
少なくとも他の回転寿司チェーン店よりもうどんの量は全体的に少ない気がします。
かけうどんの具材はかまぼこ、ねぎ、天かすです。
マヨネーズ
↑かっぱ寿司ではサービスでマヨネーズがあります。量もタップリ入っています。
このマヨネーズは化学調味料がふんだんに入っているのか味が濃厚で美味しいです。
マヨネーズはタッチパネルからオーダーできます。
七味唐辛子
↑七味唐辛子(無料)はタッチパネルから注文できます。
うどんを注文すればフタに載せられて七味も一緒に届きます。
甘酢生姜(ガリ)
↑ガリ(甘酢生姜)は卓上に置いていないので、タッチパネルからオーダーする必要があります。卓上に置かれていた時よりもみずみずしくて美味しくなっています。
甘酢生姜(ガリ)の注文方法
↑ガリ(甘酢生姜)はタッチパネルの「サイドメニューなど」⇒「とり皿ほか 2」の画面内から選択できます。※写真右端
↑かっぱ寿司では甘酢生姜(ガリ)でも何でも専用レーンで運ばれてきます。
まとめ
かっぱ寿司の握り寿司は税込110円~で、大手チェーン店の中では”はま寿司”の次にリーズナブルな価格設定です。
全ての店舗とメニューには対応していませんが、1貫から注文できるのも良い点です。
例えば2貫110円のにぎりだと1貫は半額の55円になります。
甘酢生姜(ガリ)が卓上に置かれておらずオーダー式になったので以前よりも新鮮になっていました。
一番美味しかった握り寿司はアボカドサーモンです。マヨネーズが美味しいので”はま寿司”のものより具の量が多いので美味しく感じました。
一方で、大とろはネタが小さくコスパが悪すぎるのでおすすめしません。
大とろはマグロの種類が明記されていないので詳細は不明ですが、ミナミかメバチマグロだと思います。
コスパの良いネタと悪いネタが混在していますが、高価なネタが際立っている印象です。
お得感を感じたい場合は、客単価は低いはずなので、必ず混在しているであろう利益率の高いネタを利用者側は掴まないようにすることが大事です。
総じてかっぱ寿司は少なくとも”くら寿司”よりもネタは新鮮で美味しいです。
- 回転レーンが無いフルオーダー型の寿司チェーン店に転換している
- オーダー式に変更になっているのでガリ(甘酢生姜)は卓上に置かれていない
- マヨネーズが旨い※はま寿司のマヨネーズと似ている
- 各席にオーダー専用レーンが1本しかないので、自席に届いた寿司皿を直ぐにどかさないと店員さんに怒られる
- なので常に急かされた雰囲気で、リラックスしてくつろげないため居心地は良くない
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